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  • 2015.08.01

結婚、妊娠、白髪の陰毛…恋愛から解放されるキッカケは何?

結婚=恋愛から降りること、ではない!婚外恋愛があったり、人妻が持て囃されていたり。いつになったら恋愛の世紀末を実感することができるのか、大泉りかさんがその謎を解き明かしていきます!

結婚しても恋愛からは逃れられない

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by porschelinn

「結婚してもトキメキは持ち続けていたい……」という甘い夢が、問答無用に砕け散るのは、どんな瞬間だろうかと、ここのところよく考えている。

 そんなことを考える必然はまったくないのだが、ただ、それを思うことは、幼いころにノストラダムスに洗脳された終末思想を持って、世紀末を迎えた際に感じた、「いっそ世界が失くなってくれれば、スッキリするわ!」という破壊願望を含んだ気持ちに非常に似ている。
21世紀を前にした年末は、毎日がワクワクして楽しかった。ようするにそれと同じで、もう二十年以上もわたしの脳を支配している恋愛脳が綺麗さっぱり吹き飛ぶ日のことを考えると、ある種の希望を感じることが出来てとても楽しいのである。

 というのも、「結婚すれば“恋愛”というステージから降りることが出来る」なんていうのは大嘘だ。世の中には“婚外恋愛”という都合のいい言葉が存在し、セックスの相手としては“人妻”が持て囃されているという実情がある。

 なんせ“人妻”には「夫がいるのに外にもまだセックスを求めるだなんて、よほどの淫乱女」や「他の男の女を寝る優越感」といった男性の下半身を満足させるのに十分すぎる要素がある上に、「(相手は配偶者のいる女なのだから)責任を取らなくてもいい」という気軽さ、そして「(配偶者がいるのに、他の男を求めるくらい)寂しくて可哀想な女性を慰めてあげる俺」というウットリもあり、とにかく男が、軽い恋愛がしたい、と思った時に、相手が人の妻であることは、なんら弊害にならないのです。

恋愛の世紀末を実感できる出来事はあるのか?

 そんなニーズを知って調子づいた人妻が、「そろそろオイタしてる場合じゃない……」と思うひとつの原因といえば、なんといっても妊娠だと思う。
妊娠が恋を必要となくするキッカケとなるのは、「そんなことをしている場合ではない」という状況の変化と、責任感によるものだと思うが、腹に自分の子供がいるというのに、それでも子種の持ち主以外の男と寝る女というのも存在しないわけではない。

 以前有名なナンパ師を取材した際、「先週、ネットカフェに連れ込んでヤった女は、腹ぼてで。旦那が『妊娠中にセックスは無理』ってしてくれないとかで、欲求不満だったらしいっすよ」と少し呆れたふうに語っていた。

 妊娠以外に、なにか自らに、恋愛世紀末が訪れたことが実感できる、人からすればほんの些細な変化はないだろうか……と散々考えた末、思い当ったのが、それは「陰毛に白髪を見つけた時」ではないだろうか、ということだ。
わたしはまだ幸いなところ、一本も発見したことはないが、しかし相当にショックを受けるであろうことは、容易に想像が出来る。「ああ、いよいよ浮ついた生活からは、引退か……」くらいは思いそうである。

 いくらきちんと化粧をしてヘアサロンで髪を整え、ジムに通ってスタイルを保っても、年々、老化するのは防ぎようがない。
しかし、化粧や髪を綺麗にしておくことはアンチエイジングではなく身嗜みで、ジムに通うのは健康維持とも言えるから、老化に対するメンテナンスという意識なく出来る。が、陰毛の白髪を染めるとなれば、これはもう、誰がどういっても、「年に抗う行為」としか言いようがない。

 別に抗うことが悪いわけというではないが、風呂場で陰毛を白髪染めしている自分の姿を想像すると、なんとなく悲しい気持ちになってしまう。
いよいよその時が来れば、自らに恋愛世紀末が訪れたことを認めることが出来るのではないか……と思ったが、しかし、今はVIOすべてをハイジニーナに処理するという手もある。さすれば白髪は問題にならない。

 そういうことを考えると、やはり恋愛から逃れるためには「わたしはもう降りた」と決めるしかないようである。

…次回は《「2年付き合ったら結婚しよう」できない約束をする男はクズだ》をお届けします。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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