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  • 2015.06.20

人妻がスリルと興奮を取り戻す「スワッピング」というセックス

同じ“わたし”という人間であるのに、よその男性からすると、人の妻というだけで最も興奮するセックスの対象になり、夫にとっては、自分の妻というだけで最低ランクに叩き落される。この身勝手な風潮を打開する夫婦のセックスとは一体…

「既婚の女」というセックスの対象

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか
Valeria C★Preisler

「一盗二婢三妾四妓五妻」という言葉をご存知ですか?古くから伝えられている女遊びにまつわる諺で、「セックスをするならこれがよい」というランキングである。

 どういうことかと説明をすると、

一盗は盗んだ女、つまりは人の嫁を寝取ること。二婢は家にいる使用人や下女で、それらと妻の目を盗んでセックスするのがよい、というもの。三妾は愛人とのセックスで、四は娼妓だから、今でいうと風俗で行うプレイだろうか。そしてようやく最後に妻とのセックスがくる。

 江戸時代だかなんだかの大昔に作られた諺が、現代に通用するか、という問題はあるが、しかし、実際問題、官能小説のヒロインとして、“人妻”は今だ絶大な人気を誇っているから、普遍的な部分もあると考えてもいいはずだ。

 この諺のなんとも皮肉な点としては「一」と「五」に共に「既婚の女」がランクインしているというところではないだろうか。同じ“わたし”という人間であるのに、よその男性からすると、人の妻というだけで最も興奮するセックスの対象になる。なのに、夫にとっては、自分の妻というだけで、最低ランクに叩き落される。

 同じ「既婚の女」であっても、その対象との関係性により、最も淫なるものと、最も淫ではないものに位置づけられるのは、女を卑とする一方で、聖と崇める勝手な男性社会の風潮とまったく同じで、本当に勝手な言いぐさだと思うと同時に、「“わたし”という個人に欲情してくれる人はどこにいるの?」と絶望的な気持ちにもなる。

 さて、もうひとつ忘れてはならないのが「二婢」だ。今はなかなか家に使用人のいる家はないだろうし、家政婦を雇っている家は、ままあるかもしれないが、それは職業であって「婢」とは言えない。
昔は使用人とそれを雇っている主人の間には、はっきりとした身分差があったから「婢」となっているものの、現代に置き換えると、それは「家の中にいる他人の女」ということになるのではないだろうか。例えば、家に通ってくる子供の家庭教師や、ピアノ教師といった存在だ。

 そんな「二婢」に興奮する最大のポイントは「自宅で妻の目を盗んで」という背徳のシチュエーションだろう。だから、もしかして、「三妾」も自宅不倫というオプションがついたり、「四娼」が妻が帰省した際に、自宅に呼んでのデリヘル嬢相手のプレイであれば、「二婢」と並ぶかもしれない。

 男であっても女であっても「配偶者以外とのセックス」に興奮する理由は、なんといっても、スリルと背徳感だ。そして実は「五妻」以外のすべてにそれは共通している。
ようは男はスリルと背徳感が強ければ強いほどに興奮をする。ならば、妻という立場であっても、スリルと背徳感の強いセックスを演出することが出来れば、「一盗」を追い越すことだって、出来るかもしれない。

 では、妻だからこそ出来るスリルと背徳感のあるセックスとはなんだろうか……と考えてみたところ、見つけました。自分の妻としか出来ないスリルと背徳感のあるセックス、それは

 「スワッピング」

夫婦交換です。

 夫とセックスはするが惰性であるのが見え見えで興奮が感じられない、という人妻の皆さまは、勇気を出して一度、スワッピングに挑戦してみてはいかがでしょうかネ。

…次回は《既婚者が異性の友人と飲みに出かけることはありか、なしか》をお届けします。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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