• love
  • 2015.05.23

結婚指輪を外した合コンでの卑屈な態度と罪悪感

既婚アラフォー女性が合コンに参加する時、若い男性に迷惑をかけまいと卑屈な態度を取りがちな一方で、夢やトキメキを得たいのも事実。彼女たちには彼女たちなりの悩みがあるのです。

結婚指輪をはずす罪悪感

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか
smplstc

 つい先日、ワインバーを営んでいる友人に頼まれ、その店が主宰する合コンに参加した。男性幹事と女性幹事がそれぞれ参加者を集める普通の合コンとは違い、男性も女性もまったく接点のない者ばかりが4~5名ずつ集められ、合計10名ほどで3時間の間、宴という名の戦に参加した。

 ないのは接点ばかりではない。年齢も職業もバラバラで、男性側の参加者はキャップを斜めに被った若者もいれば、生真面目なスーツ姿の壮年男性もいる。女性陣もバラエティーに富んでいて、二十代の女のコもいれば、わたしよりも明らかにお姉さんな美熟女もいた。

 バーに向かうエレベーターの中で、結婚指輪をつけっぱなしだったことに気がついて、慌てて外すと、これから、何かものすごく悪いことをするような気分になった。
人数合わせで合コンに参加するということは、夫には伝えて、了承も取ってある。なのになぜ罪悪感を抱いたのだろう、と考えたところ、これから会う男性を“独身である”と欺くのだから当然のことだとすぐに気が付いた。

 二度の席替えの後に小さな紙が配られた。そこに「もっと話したい」と思っている異性の名前を書いて店のママに提出する。ママがそれぞれの意向を汲んで采配を振るった席順での最終トークタイムとなった。
わたしの隣は、世慣れした雰囲気の、いわゆる“ギョーカイ人”っぽい雰囲気を持った50代の男性が座り、ハワイやらゴルフやらの話題で盛り上げてくれる。友達の結婚式に参加をするためにハワイには一度行ったことがある。ゴルフをすればこういうオジサンたちにモテるのだろうな、と思った。

アラフォーの悩み

 さすがは遊び慣れているのか気張らない雰囲気を作るのも上手で、わたしのほうも、いつもの自己主張は抑えて、感じのよい話し方を心掛けて、相手を自然と立てるようなトークで対応が出来ていたと思う。

 途中でさらっと「結婚は?」と尋ねられ、ここで嘘をついても仕方ないと思い、

「してますよ」

 とふんわりと言ってのけたところ返ってきたのは

「そうなんだ、まぁ、僕はそっちのほうが都合がいいけどね」

 というセリフだった。おお、話が早い、早すぎる。けど、なんだか夢がない、トキメキがない、悦びがない。しかし、わたしはこの男を「もう一度話したい相手」として選んだのは、いくら話したところで、夢もトキメキも悦びも感じそうにない、どうでもいい相手だったからだ。

 というのも、いつからか、若くて独身の男性と話していると申し訳なさばかりが先に立つ。せっかくお金を払っているのだから、既婚のババアと無駄話するよりも、若くて可愛い子と話したほうがいいのではないかと腰が引けてしまう。
卑屈か卑屈ではないか、と言われると、わたしは卑屈ではないタイプだけれども、若い男子を前にした時はやはり卑屈がちらりと顔を出す。そういう気持ちになりたくないためにわざわざ、どうでもいい相手を選んでしまう。
そんなどうてもいい男に“後腐れのなさそうな女”と認定されたことで、それまた「違う!」と思ってしまう。

 どうしようもない話です。

 でも、アラフォー女にはアラフォーゆえの悩みがある、と思った夜だった。

…次回は《自分とはセックスしてくれない彼…外に関係を求めた結末は?》をお届けします。

Text/大泉りか

関連キーワード

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

今月の特集

AMのこぼれ話