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  • 2015.05.16

アラフォー妻が直面する「恋愛市場から弾き飛ばされている」という現実

アラフォー既婚女子の「男ウケがよい服装」とは一体どんな服装なのか。一歩間違えれば「お母さん」にも「肉食系女子」にもなってしまうという危険性があるなかで、そもそもアラフォー既婚女子が一般的な恋をすること可能なのだろうか。

アラフォー妻が「相席居酒屋」に行くということ

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか
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 つい先日、新宿で独身の女友達とふたり、飲む店を探していたところ、噂の“相席居酒屋”の前を通りかかった。見知らぬ男性と相席になり、その場でプチ合コンを楽しめるという、最近話題のアレである。

 フットワークの軽い友人の幾人からは、「悪くなかったよ」という話を聞いていたこともあり、正直に興味はあったが、アラフォーのババアが突撃しては迷惑ではないかと心配だし、相席した男性に、あからさまに「ババアうぜぇ」という態度を取られてもツラい。
しかし、その時に同行していたのは、マスコミに勤める友人だったのが幸いした。「ジャーナリストとしてこれは行っておくべきではないか」という大義名分でもって、わたしたちは相席屋へと続く階段に、第一歩を踏み出した!

 ……が、完全に見込みが甘かった。「大混雑につき、二時間待ち」というジャブに怯んだところに、わたしたちの前に並んで、受付をしていた女子たちの「二十歳で~す」というアニメ声のストレートパンチ。

「さ、さんじゅうななさいです」

 と酒焼けしたスナック声で言うのがあまりにツラく、そのまま逃げ帰ることになったのでした。

 後日、リサーチの結果、赤坂店ならば予約可能&R30という年齢制限付きとの情報を得てリベンジすることを決意。
そして、いよいよ当日。なんといっても決戦の地は赤坂、しかもR30を謳っているのだから、きちんと“オトナ”かつ“男ウケよい”服装で行かなくては……と思ったところで、着ていく服がなく、途方に暮れることとなった。

 というのも、基本的に自宅で働いているので、洗濯機で洗えるTシャツやらデニムやらばかりで、きちんとした“オフィスカジュアル”を持っていない。外出着はあるけれど、自分の好みで選んだ服ばかりゆえにちょっとケバい。
仕方なく昔に買った“合コン服”みたいなのを着てみたところ、久しぶりに着てみるとビックリするほど似合わない……。

一般的な恋愛市場から弾き飛ばされているという事実

 

 年々クローゼットの中の服が似合わなくなっていくことには、気が付いてはいたものの、その中でもいわゆる一般的な“男受け”を気にした“合コン服”みたいなものの似合わなさが、もうハンパない。加齢もあるが、それを上回る“人妻感”が全力でヒラッとしたワンピースを拒否している。

 ではもう少し大人っぽく……と抑えた服装をすれば、今度は“参観日の母風味”が迸る、諦めて派手めな格好をすると、今度は“飢えてる肉食妻”の八方塞がり。

 こういう時、世の中のみんなはどうしてるんですか!?と涙目になったところで気が付いた。世の中のアラフォー妻の皆さんは相席屋なんかに行ったりはしないんですよね。その場に行くのに適した服がないのは、行き先が自分に適していないから、というごくごくシンプルな結論に達するとともに、一般的な恋愛市場から弾き飛ばされているという事実を、今さら強く再確認したのであります。

 “ニッポンの大人の女”が恋愛できる土壌は、どこにあるのだろうか。

…次回は《結婚指輪を外した合コンでの卑屈な態度と罪悪感》をお届けします。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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