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  • 2015.04.11

不倫「新鮮な恋の味」、夫「慣れ親しんだ恋の味」

「二回までは浮気しても許される権利」が与えられたとしたら、あなたはどのタイミングで使いたいですか?浮気を、今まで食べたことのない高級なものと考える一方で、慣れ親しんだ夫の味を再確認することもあるかもしれません。そんな結婚後の恋愛を官能小説家・大泉りかが解説。

夫から許された「二回までは浮気しても許される権利」

大泉りか 官能小説 人妻は不倫の夢を見るか
Suus Wansink

 諸事情あり、実はわたしは夫から『二回までは浮気しても許される権利』というものをいただいている……

 というと「諸事情とはなんだ」という話だが、これについてはまだ公に出来ないあれやこれやがあるので、申し訳ないのですが、ご想像に任せるとします(歯がゆくてすみません。そのうちにどこかで書くでしょう)。
しかし、その権利を持っているという事実は、わたしの心に、ものすごく余裕を持たせている。

 というのも、既婚者という身分で不倫をすることに関しての、一番の心配事といえば、配偶者にバレやしないかということで、例えバレたとしても笑って許してくれればいいが、そんなタイプはどちらかといえば少数派である。

 ほとんどの男性は怒るだろうし、許してくれるという確約もない。最悪、相応の慰謝料を払った上で離婚に至るということも有りうるわけだ。

 まぁ、夫婦というものには、“男女の愛情”ではない部分でのつながりもあるので、意外と離婚まで至らないケースも多いが、しかし、それは蓋を開けるまではわからない。
そういう想像力を持ってすれば、不倫なんて恐ろしい行為に、足を突っ込むことなど出来るはずもない……のだが、しかし、世間には不倫をしている既婚男性はもとより、不倫をしている人妻も腐るほどいる。

 彼女彼らはそういった想像力の及ばないバカなのか。というと、確かにバカもいる。また、「絶対にバレやしないだろう」と根拠のない自信を持っていたり、「もしバレたとしても、配偶者は許してくれるだろう」と考える人々もいる。

 なんて甘えた考え方だと思うが、それこそが『自分はクレバー』だったり『自分が相手から特別に愛されている証拠』でもあるのだから、自分に自信のある人ほどそう考えがちだ。

「二回」をいつ、誰に使うか

 わたしの持っている『二回までは浮気しても許される権利』は、「浮気してもいい」という夫のお墨付きなわけで、非常に都合がいいはずだが、しかし、これが意外とネックな代物なのだ。というのも、『二回』と限定されているからだ。

 ちょっと考えてみて欲しい。

 例えば、「何が食べたい?」と尋ねられた場合は、その時に食べたいものを選べばいい。が、もしもそれが「世界が滅びるまでに残り二回しか食事ができないけれど、何が食べたい?」と聞かれた場合は、ものすごく悩みませんか?二回というリミットがあるのだ。マズいもので腹は膨らませたくはない。
しかし、「この機会にぜひ一度、今まで食べたことのない高級なものを」とも考える一方で、慣れ親しんだ味を再確認して「やっぱりこれだよね」とするほうが無難な気もする。

 人妻が婚外恋愛に奔るひとつの理由として「女として、自分がこのまま終わっていくのが怖い」というものがある。

 しかし『二回』をいつ、誰に使うかを考えている限りは、いつでも自分の“女”を取り戻せるという安心感がある。それがわたしの心に余裕を与えている。

 というわけで、もしも貴女が夫になんらかの貸しがあるなら、『浮気が○回まで自由な権利』を貰うといいですよ。

…次回は《不倫する既婚男性の気持ち…結婚後も興奮するセックスしたいだけ?》をお届けします。

Text/大泉りか

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ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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