• love
  • 2015.10.10

『プラダを着た悪魔』が好きな人は絶対に観るべき!仕事も恋も両方手にいれたくなる映画『マイ・インターン』

70歳のインターンと若手女性社長の交流が私たちに元気をくれる映画『マイ・インターン』。働く女性にスポットが当てており、多少の境遇は違えど多くの方が共感できる映画です。

 この映画の主人公は、服飾メーカーの若手女性社長とそこにやってきた“70歳のインターン”です。2人の歳の差は40歳近くで、それ故に色々噛み合わない交流がスタートします。

柳下修平 映画が描く愛のカタチ マイ・インターン
© 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 アン・ハサウェイ演じるファッションブランド社長のジュールズと70歳でインターン入社するベンとの間には恋愛関係は一切なし。あくまでも「歳下の上司」と「歳上の部下」という関係に終始します。それゆえに変なハラハラ感は無く、私たちは自らのキャリアや人生と向き合いながら映画を見ていくことになります。

 ジュールズに降りかかる、経営、夫婦、子供との距離感など、様々な問題。
それに対して70歳のインターンのベンは多くを語らずとも、小さなヒントや優しい言葉の積み重ねでサポートしていきます。

 仕事が大忙しで家庭のことは主夫である旦那に任せっきりだったジュールズは、ベンによって少しずつ変わっていく。
それが綺麗事ではなくポジティブに描かれているのが非常に素晴らしい。
様々な問題を扱いながらも、コメディ映画として展開していきます。
その空気感自体はある意味理想的だと言えるでしょう。
本作のように「様々な問題に直面しつつもユーモアや優しさを忘れない」心の余裕を持てたら、人生はきっともっと良いものになるはず。

 全く同じ境遇でなくとも、仕事に恋に頑張る女性はもちろん、人を率いる立場やまとめる立場にある方はジュールズと自らの境遇を重ね合わせ共感すると同時に、涙を流すかもしれません。その涙は優しい涙。

 映画のクライマックスは、重圧に押しつぶされそうなあなたを優しく送り出してくれること間違いなしです。

ロバート・デ・ニーロのベンがとても良い!

柳下修平 映画が描く愛のカタチ マイ・インターン
© 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 本作はアン・ハサウェイ演じるジュルーズにスポットが当たっていますが、ロバート・デ・ニーロ演じるベンとのダブル主演。それぞれの物語が展開していきます。

 真面目な70歳でザ・紳士なベン。彼のその生真面目さやコミュニケーション力で会社の若手たちと接する姿に、私たちは共感ではなく救いや学びを貰えます。

 ベンの立ち振舞いはザ・クラシック。しかし「クラシックは廃れない」という言葉の通りベンは徐々にその影響力を増していき、若手たちのだらしない服装が徐々にキリッとしたものに変わっていくのです。

「大人の余裕を持つこと」、「無理せず出来ることから始めること」、「ハンカチを常に持ち歩くこと」、そして「素直に気持ちを伝えること」。 そういった当たり前だけれどなかなかできないことを徹底して行っているベンこそ、最高のモテテクニックを持った男性なのです。 男性であれば「こういうしっかりとした男になろう」と、女性なら「こういった立ち振舞いができる女性って素敵だな」と思えることでしょう。

今やってるチャレンジを止める理由を探さないこと

柳下修平 映画が描く愛のカタチ マイ・インターン
© 2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

 この映画は前述の通り、悩み多き経営者を扱います。もしみなさんが経営者で無くても、キャリアと家庭などで揺れているのであれば、この映画はヒントをくれることでしょう。

 本作『マイ・インターン』の監督ナンシー・マイヤーズが以下のような言葉をエールとして送ってくれています。

「この『マイ・インターン』を観て、声を出して笑ってほしいけど、それと同時に、何か愛することがあるなら、それに対する情熱を失ってはいけないということを思い出すきかっけになってくれたらうれしい。それが何であれ、できる限り長く、できる限りうまく、続けることを願っているわ。」

「仕事と家庭どっちが大事?」
「仕事と恋とどっちが大事?」

 女性でも男性でも、パートナーからこんなこと言われたとき、
正解なんてなくて、それぞれの境遇でどちらかを選ばないきゃならないこともあるでしょう。
本作はどちらかを捨てるようなことはしません。難しい問題だけれども問題から逃げず、しっかりと向き合う強さや愛を描いていきます。

 仕事の重圧に耐え切れず家庭を理由に仕事から逃げようとしてる方、また家庭を直視できず仕事に逃げている方、どちらの悩みを抱えていても本作は背中を少し押してくれる存在となることでしょう。

「映画として楽しかった!」
は当然として、

「人生の大切なターニングポイントになった」
と思える方もいるでしょう。私はそうなりました。

 だからこそ、この映画、心からオススメできます。女性だけでなく男性にも。


2015年10月10日ロードショー

脚本・監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ、アダム・ディバイン、アンダース・ホーム
原題:The Intern 2015年/アメリカ/121分分/G指定
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED
劇場公開日 2015年10月10日
URL:『マイ・インターン』

Text/柳下修平

関連キーワード

ライタープロフィール

柳下修平
1986年生まれ。映画ライター・ブロガー。100人規模の映画ファンイベント「映画ファンの集い」主催者。

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

緊急!読者アンケート

AMをより楽しいサイトに改善するため、読者の皆様に緊急アンケートを実施しております。 新しい設問になっているので、ぜひお答えいただきたいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

アンケートはこちら