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  • 2015.08.27

下ネタオンパレード映画『テッド』の続編が早くも登場!父親になるためエロ熊テッドがまたもや暴れまわる

R15指定の下ネタオンパレードの映画でありながら国内興行収入42.3億円を記録したおっさんエロ熊映画『テッド』。その続編となる『テッド2』が公開。今回も相当ひどいです。

 冴えない中年男ジョンとエロ熊テッドのコンビが繰り広げる大騒動を描いた『テッド』が続編として帰ってきました。
今回は前回の続きということで、恋人関係にあったテッドとタミ・リンの結婚式から物語が始まります。熊と人間の結婚という時点で意味不明ですが、意外とロマンチックな結婚式とスタイリッシュなオープニングダンスで映画はスタート。

 そんな結婚式後、子供が欲しくなったテッドは、子供を持つためには「人間である」ということを証明しなければならない事態に。そこでテッドは弁護士を雇い、自らを人間と認めるように裁判へと挑むのが本作のあらすじです。めちゃくちゃに見えてストーリーにはしっかりとした骨格と原案が存在しますので、それは後述させて頂きます。

柳下修平 テッド2 映画
Tippett Studio/Universal Pictures and Media Rights Capital

 本作を一言で表せば「今回も下品」。

 そりゃそうです。あの『テッド』の続編です。やり過ぎとも言える下ネタに次ぐ下ネタ。それはもはや魅力と呼べるものであり、いちいちしかめっ面になっていたら負けです。可愛い熊ちゃんが下ネタ言ってるんですから許してあげてください。

 映画の前半は、とにかく下ネタ→下ネタ→映画ネタ→下ネタ→下ネタと言ったところ。この映画の凄いところは、下ネタ全開に振り切っておきながら、社会問題と絡めたシリアス展開を含んでいくこと。たくさん笑い、過激な下ネタにやや引き、人権問題を考え、最後は友情にホロリとさせられます。

 もちろん『テッド』の1作目を楽しんだ全員に見てほしい作品ですが、『テッド』1作目を知らないでデートに『テッド2』を設定すると悲惨な目に遭うのでご注意ください。

 まあこの映画をデートで見れるくらいのカップルが理想だとは思いますけれどもね。

ジョンが大量の精子を浴びる…!?

 本作の半分は下ネタで出来上がっています。
その中でも、ジョンのパソコンを借りたテッドが、パソコン上のエロ動画ファイルを1つずつ朗読していくシーンは圧巻。何が圧巻かって…「ケツの 舐め方口座」や「チ◯コのある女」など、ものすごいインパクトがあるラインナップを読み上げていくところ。ジョンはその朗読に耐えられず「僕は病気なんだ!」と泣き叫びました。もうカオス以外の何物でもないわけです。

 そして、それ以上に圧巻されたのが、精子バンクのシーン。精子バンクの精子保管庫でテッドとジョンが一悶着。精子を出してきたジョンが自らの精子をテッドに見せつけようとするのです。逃げるテッド、追うジョン。その結果…棚に保管されていた精子のストックが崩れ落ち・・・ジョンだけ精子まみれに・・・。

柳下修平 テッド2 映画
Tippett Studio/Universal Pictures and Media Rights Capital

 どうですか!?おもしろそうでしょ。

 その他にもテッドがあり得ないディルドの使い方をしたり、美人女優アマンダ・セイフライドが身体を張って下ネタを体現したりと、この映画ならではのシーンが満載です。

時代性を見事に入れ込んだ『テッド2』の本質

『テッド2』は前作同様、シリアスな物語をしっかりと入れ込んでいます。

 今回モチーフとなっているのは何と南北戦争。ジョン・ジェイクスの 『南北戦争物語 愛と自由への大地』やドレッド・スコット事件がこのエロ熊R指定映画のモチーフになっているのです。
※町山智浩さんの「たまむすび」のラジオを元にいくつかリサーチをかけました。

 子供を持つ権利を求めて、テッドは「人か物か」の裁判にかけられます。これは1857年に黒人ドレッド・スコットが自由の地位を主張して起こした裁判、ドレッド・スコット事件に着想を得ているのです。

また、アメリカでは2015年になって同性婚が合法化されました。その一方で未だに人種差別主義者により銃乱射事件や白人警官の差別的対応などが根強く問題として残っているます。

 自由を新たに得る者がいる一方で、根強く自由を感じられない人もいるアメリカという国の現状を上手く描いているのです。しかも決して難しい感じではなく、あくまでも映画の表は下品なコメディなのはぶれません。

 僕自身、それで良いと思いますし、それが良いと思います。あくまでもテッドとジョンの友情を軸にすることで、小さくてもしっかりと私たちの心に優しさや友情の大切さが宿るのです。

 下品で爆笑映画でありつつ、根底に流れるシリアスでメッセージ性の強い題材。下ネタを許容できる皆さん、『テッド2』の面白さを是非味わいましょう。


© Universal Studios and MRC
8月28日(金)全国ロードショー

監督:セス・マクファーレン
キャスト:マーク・ウォールバーグ、セス・マクファーレン、アマンダ・セイフライド、ジョバンニ・リビシ、ジョン・スラッテリー、ジョヴァンニ・リビシ、ジェシカ・バース、モーガン・フリーマン
配給:東宝東和
URL:『テッド2』

Text/柳下修平

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ライタープロフィール

柳下修平
1986年生まれ。映画ライター・ブロガー。100人規模の映画ファンイベント「映画ファンの集い」主催者。

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