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  • 2015.07.08

織姫の笑う星空 彦星の下手な浮気はそっと無視して

【7月のテーマはおうちデート】自分の部屋、彼氏の部屋など、プライベートな密室で起きた様々な恋愛の形。家に置き忘れられたボクサーパンツ…これは一体彼氏のものか、浮気相手のものか。ワンナイトラブ未経験者が最終的に取った行動とは…今回も様々な男女の恋の形がありました。

佐々木あらら 初体験 処女 童貞 卒業 エロ短歌
Quinn Dombrowski

 七夕を過ぎました。

 この季節、東京近辺はたいてい梅雨のまっさかりで、晴れることが少ないです。もちろん、もともとの七夕は旧暦7月7日、今年で言うなら8月20日ぐらいなので、この国が新暦を採用するまでは二人はもっと頻繁に会えていたということになります。

 単身赴任で別居してる夫婦が、社会の要求するカレンダーに無理やり合わせる生活を強いられた結果、年に1回の休みさえとれずに全然会えなくなっちゃった、みたいな話でしょうか。

 そう考えると七夕ってすごく現代人らしい節句ですね。

 ま、今どきの織姫と彦星は、会えない夜にもきっとSkypeとかLINEとかでこっそり話してるんでしょうけれど。

 というわけで、織姫と彦星のように男女の気持ちがすれ違う「怨霊ラブメモリー」、今週も美味しい投稿がたくさん届いております。

 ではさっそく。

どっちの男のパンツだかわかりません……

えりささん(東京都)
エピソード:
 彼氏はいるものの、ときおり酒の勢いで他の男と一夜を楽しんでしまう私。
 その日も自宅で朝起きたら、隣には後輩の男子が裸で寝ていました。
 当然、前日の飲み会の記憶は途中から途切れております。
 二日酔いの頭でなんとか状況を把握し、急いで仕事に行きました。
 そんなこともすっかり忘れていた2週間後、ベッドの下からボクサーパンツが出てきました。
 彼氏に「パンツ忘れてったよ」とLINEしようと思った矢先、2週間前の後輩の顔がよぎりました。

(これ、どっちのパンツだろう…)

 どちらに聞くこともできず、とりあえず匂いを嗅いでみましたが、匂いでは判別不能でした。
 なんにせよ、パンツを履かずに帰るというのはどのような状況だったのか、謎は深まるばかりです。

結ばれてあなたが置いていったもの彼方に消える あおい香りと(えりさ)

 ふむふむ。真相はたぶんこうです。

 帰り際、後輩くんはこっそり探したんですよ。でも見つからなかった。パンツを探す姿や見つかったパンツをはく姿は、女性に見せたくないものです。

「パンツないや……どこだろ?」みたいに気楽に聞ける関係ではないし、初めて入った他人の部屋を勝手に家探しするわけにもいかない。よくいえば紳士的、悪くいえば臆病。

 それで、まだ酒が残った状態の鈍い判断力で「もういいや『直接ズボン』で帰っちゃおう……」となったんです。

 彼氏の物だったら「俺のパンツ、ちょっと探して!」ぐらい言われてるはず。何度か入ったことのあるベッドなら、どこにパンツが落ちるか予想もつくし。

 女性なら「本命の彼女が気づくように置いてきちゃえ」みたいな策士がいるとかいないとか聞いていますが、男相手にはあまり効果的じゃないですね。鈍感で気づかない可能性が高いので。

 まあ、後輩くんがまたそういう関係になりたい相手なら、洗ってたたんで渡して「これ君のでしょ。好きな匂いがしたからすぐわかったよ!」と言えばイチコロですね。

 どうでもいい相手だったら、パンツもろともゴミ箱にポイ、で解決です。

本命の人を傷つけないように香りのしないキスを交わした

半分だけ入ったところで後ろめたさに襲われました

饅頭パンナさん(兵庫県)
エピソード:
 以前よく行っていた居酒屋さんでバイトしていた二つ年下の男の子に声をかけ、飲みに行くことになりました。
 当時彼氏も好きな人もいなかった私は、楽しく飲みながら終電を見送り「怖いDVDでも観よう」と彼の家へ。
 思惑通りそういう流れになり、いよいよ挿入、という瞬間。
 いわゆるワンナイトラブ未経験だった私は、突然「出会って間もないのに」「付き合ってもないのに」という後ろめたさに襲われ、「全部挿れてしまいさえしなければノーカウント」という考えに行き着きました。
 そして、半分あたりまで挿入された彼のソレを手で握り、「やっぱりあかん、やめとこう」と制止。あっけにとられ、生殺し状態の彼に背を向け、眠りにつきました。そして翌朝、彼が目を覚ます前にそそくさと退散。
 あの夜のことを思い出すと、年上のお姉さんぶって誘っておきながら本当に情けないことをしたと申し訳ない気持ちになります。半分でやめてくれてありがとう、すみませんでした。

舐め倒しこんなに大きくなったのに「半分だけ、」のコドモでごめん(饅頭パンナ)

 どうして醒めるかっていうと、そもそものタスクが恋愛ではなく「私だってすれっからしのお姉さんキャラぐらい演じられるぜ」という自分へのチャレンジだったからですね。

 目標設定が違えば盛り上がりのピークも相手と違ってくるので、間の悪い結末になるのはしかたない。自分の中では演じきった段階で「ゲーム終了」。大勢が決するにしたがってどんどん現実に帰ってしまう、というパターンです。

 そんなに好きじゃない人と寝るのって、ちょっとした考え方のコツが必要なんだと思います。部分的な「好き」を無理やり拡大させて自分を騙すとか、「お金のため」とか別の目的のために割り切るとか。

 僕は「徹底的に奉仕するよ!引いてはそれが世界の平和につながるのだ!」と思い込むという技を諸先輩がたから学び、事態を乗り切っておりました。

 ほんとうに必要なのは「そういう事態を事前に避ける理性」だったってことは、まあ、わかってはいたんだけど。

 短歌は「、」が思わせぶりでおもしろかったです。遊びの気持ちを大切にする大人になれますように、というメッセージを込めて、こんな返歌を。

そのとおり 君とはあそびだったんだ これから一生本気であそぶ

まだまだ投稿お待ちしております

 というわけで本日はここまで。

 引き続き「おうちデート」の思い出を募集しております。こちらのフォームより、ご投稿いただければ。

 ぜひに。

Text/佐々木あらら

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ライタープロフィール

佐々木あらら
阿佐ヶ谷生まれ阿佐ヶ谷育ちのエロ歌人

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