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  • 2015.04.27

出し終えたコンドームって燃えるゴミ?燃やせないゴミ?燃えつきたゴミ?

【4月テーマはお酒】セックスしたらコンドームが破れたという経験、一度はある人も多いはず。酔った勢いで友達に抱きつかれて求愛されたという経験、一度はある人も多いはず。4月最後の「お酒にまつわる恋愛の思い出」を短歌で浄霊します!

佐々木あらら 初体験 処女 童貞 卒業 エロ短歌
kaizen.nguyen

 どうも。佐々木あららです。

 心の中で怨霊に化けそうなダークな恋愛の思い出を告白し、短歌にすることで浄霊していこう、というコーナーです。今日は「お酒」編の最終回。

 今月は投稿数が多く、ほんとうはまだまだいいやつがあったのですが残念ながらあと3通のみの紹介となります。力作を書いてくれた何人かのかた、ごめんなさい。またお願いします。募集テーマが切り替わった瞬間に投稿すると採用率が上がるみたい。

 では、誌面がもったいないのでさっそく最初の投稿から。

コンドームが破れました

えりっくさん(東京都)
エピソード:
 先日、男友達とセックスしてしまいました。
友達数人と飲んだ帰りに二人で彼の家へ。テクニック面に不満は残りつつもそれなりに楽しみました。
が、最後の最後でコンドームが破れてしまい避妊に失敗。
ムードも一転「病院どうする」「明日あいているのはどこだ」などと、気まず〜い雰囲気に。翌朝早々に帰宅しました。
無事に病院でピルを処方してもらえたのですが、待合室で、
「彼氏でもない男との、そこまで良くもなかったセックスのせいでこの出費と時間。割に合わない……」とガックリでした。
その後、彼とも疎遠になりました。
もっとあやふやな期間を楽しめばよかった。苺だけ食べてしまったショートケーキのようでした。

あと何度 土曜の朝にパンティーを手洗いすれば懲りるのでしょう(えりっく)

 ああ、わかります。青ざめますよね、あれ。

 コンドームは「つまらないセックスほど破れる」という呪われた特性があるんです。

 別に非モテ祈祷師たちの積もり積もった怨念によってそうなるのではなく、ちゃんと理由があります。

 コンドームの破れる原因の第一位は「正しい装着の仕方を知らないから」。要するにセックスに慣れてない男とするときに破れがちです。

 また「古くなった製品を使ったから」というのもよくある原因のひとつ。使う機会のないコンドームを期限切れまで持ち歩く人は誠実なのかもしれないけど、その回のセックスに関していえばやっぱり満喫は難しそうです。

 さらに「女性がじゅうぶん濡れてない状態で激しく出し入れする」のも危ないのだとか。摩擦で引っかかってゴムに無理な力が加わってしまうそうです。そんなケース、もう独りよがりなプレイしか想像できません。

 あとは「小さすぎてブカブカで抜ける」「途中で萎えて膣内に置き忘れる」などなど、なんでしょう、どれもこれもハッピーの匂いが微塵もしないのが「コンドーム避妊失敗事例」です。

 つまらないセックスのときはさらなるダメージを喰らわぬよう、くれぐれもご注意くださいね。というか、つまらないセックスをしないようにがんばろうぜ。人生は有限。

 いただいた短歌、ほどほどにダメな感じがいいです。偶然かもしれませんが、

夜が明ける 神さま僕はあと幾度このおっぱいをもめるのでしょう(佐々木あらら)

 に形がよく似ていましたので、勝手に返歌だと受け止めておきますね。

夜道で1年生に襲われました

ゆーこさん(愛媛県)
エピソード:
 大学三年の春のこと。
 サークルの後輩の1年生を交えた飲み会がありました。
 女の子の一人が酔いつぶれてしまったので、私と1年生のO君が女の子を送ることに。
 無事に送り届けたのですが、店に戻る途中、突然、O君がマンションの陰に私を引っぱりこみ、そのまま抱きしめてきました。
「はぁ?」となったものの、笑って引きはがしました。
 あっけなくはがれたO君はちょっと焦った感じで、
「あっ、おれ、酔うといっつもこんな感じなんですよ!」
とひとこと。
「じゃあ今度A君(サークル内でいちばんお腹のお肉が柔らかい大食漢)にやってみなよー、気持ちいいよー」
と笑って流しましたが、言い訳の面白くなさにものすごく腹が立ちました。
「実家の母と間違えました」
ぐらい言えよ!
 流さずに殴ればよかった。

言い訳が上手くなったらもう一度きてね今度はぐーで殴るね(ゆーこ)

 うーん、確かにこれは腹が立ちますねー。

 いい雰囲気になったときにムラムラの表現を間違ってしまうのは(まあ襲われたほうはいい迷惑でしょうが)若い頃にはよくある失敗です。愚かだとは思うけど、そういうみっともない経験を重ねて大人になるしかない。

 でも、拒絶されたら謝らないと、ねえ。

「あまりにも素敵な状況でちょっと焦りすぎました、ごめんなさい」ってだけでいい。それが言えないばかりかとっさに自己正当化の言葉が出るのは、ちょっとチキンすぎます。

 自然に謝れる人って男女限らず確実にモテますよね。謝ることは人を許せることの裏返しだし、自分のことを認め、許してくれる相手にはおのずと愛を感じるものだからです。

 謝るのが苦手な人は、たぶん「対話」と「勝ち負け」が切り離せなくて、その結果「謝る」と「屈服する」が切り離せなくて苦しいんです。謝ることをまるで「全面降伏」であるように感じてしまう。相手はちょっとした失敗を許すきっかけがほしいだけだったりするのに。

 もしかして、こういう人って、増えてるのかな。Twitterとかではよく目立つけれど、実世界でも若い子たちの中ではむしろこっちが多数派だったりするのだろうか。

 強いことより強かなことのほうが生きるのにはよっぽど大切なのになー。

 あ、あと、ぐーで殴らなかったのはむしろ正解。この手のタイプには女に殴られると過剰に屈辱を感じて根に持ったりする人がいないとも限らないので、気をつけたほうがいいです。

 殴る代わりにこんな風にじっくり傷めつけてあげるのはいかがでしょう。

またあした あしたも告白してほしい そしてあしたもふってあげたい

 最後は、ちょっと大物の怨霊が跋扈しているエピソードを。

 実はこの投稿、月の初めに届いたのですが、採用するかしないか今週までかなり悩みました。

 でも、勇気を出して載せてみます。

モラハラ男に頭からビールをかけられました

ぐりとまらさん(東京都)
エピソード:
 自称ミュージシャンと付き合っていました。
 私の家に転がり込んできてバイトすらせず毎日ただ酒を飲んでは私に当たり散らす、モラハラDV野郎でした。
 ある日、彼に勝手に使われていた自分のカバンを取り戻そうと中身を出すと、その中に使用済みのTENGAが。
 しかも黒TENGAソフトチューブ。ザーメンらしき粘液がベトベトにカバンの内側についています。
 驚いて、つい、
「TENGA入ってる!」
と言いました。
 使ったのを責めたいわけじゃなく、なんなら使い心地を聞きたいくらいでしたが、彼はすごい勢いでキレました。
 飲んでいた缶ビールを私の頭からぶちまけ、さらにもう一本を冷蔵庫から取り出すとまるまるカバンの中に注ぎ込みました。
 全身ビールまみれになった私はびしょ濡れのカバンとともに床にへたり込みながら、ただただ彼の罵倒を聞き、彼が部屋の物を壊すのを呆然と見ていました。

苦くって苦しくて飲めないビール びしょ濡れTENGA一番搾り(ぐりとまら)

 ……おかえりなさい。ようこそ平和へ。

 それぐらいしかかける言葉が見つかりません。「付き合っていました」と過去形であることがいちばんの救いです。

 この人はいわゆるモラハラというより、さしたる戦略もなく刹那的に暴力をふるうただの幼稚なヒモです。たぶん、プライドが高すぎて自分で自分の未来に折り合いがつけられなくなってしまって、そのストレスをアルコールと幼児的な暴力で埋め合わせていたのでしょう。

 告白すると、僕もある時期、こんな風な人間でした。あまり詳しく話す気になれませんが、当時付き合っていた人を、あなたがされたのと同じように傷つけていました。いわゆる暴力とはちょっと違ったかもしれませんが、まあ、同じことです。

 だから、ビールをカバンに注ぎ込もうとする衝動、僕には実感として理解できてしまいます。その感覚を今でも心の中にくっきりと感じ取れることが自分でとても怖いですが。

 こういう精神状態だと、反省する気になっても、
「急に反省したら一貫性がないことを指摘されるかも」
と怖くなったり、
「弱い立場になった途端に逆襲されたら嫌だな」
と考えたりするので、なかなか素直に反省できません。自分の逆上にさえ冷静そうな理屈をつけてメンツを保とうとしたりします。

 面倒でしょう?

 しかも、こういう風に心情を理解しようとすることも、うっかり共依存になってしまうのでよくないとされています。

 いちばんの自衛策はこういう男には近寄らないことだし、いちばんの優しさは耐え忍ぼうとせずに家から追い出してあげることです。まあきっとそういう終わらせ方をしたのだと思います。それぐらいしか平和な出口はないでしょうから。

 とにかく、おかえりなさい。もう二度とそんな地獄にたどり着きませんように。

 そして、もう二度とそんな地獄を生み出しませんように。

許せない人を愛して生きていく カレーのまずい母から生まれ(佐々木あらら)

 というわけで、今回から来月に向けた新テーマで募集を開始します。

 というわけで、来月からは新テーマ「オフィスラブ」です。職場での恋話、上司とその奥さんの情けない話、バイト先での失恋など、仕事場での恋愛体験を募集いたします。幸せ満点のノロケ話も悪くないですが、「今でも思い出すたびにモヤモヤする、怨霊たっぷりのエピソード」のほうが僕のタイプです。あ、もちろん、短歌も添えてね。

 短歌だけの投稿もオーケーですが、よっぽど短歌の質がよくないと競争に負けてしまう傾向があります。

 では、こちらのフォームよりご投稿ください。どうぞよろしくお願いします。

Text/佐々木あらら

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ライタープロフィール

佐々木あらら
阿佐ヶ谷生まれ阿佐ヶ谷育ちのエロ歌人

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