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  • 2015.07.03

「ひと目ぼれの恋」こそ迷わず突き進むべし/下田美咲の恋愛非常識

ひと目ぼれの恋でも、長年の恋でも、すべての恋は理屈で成り立っていて、すべての恋にチャンスはあって、すべての恋は続くかもしれないし、終わるかもしれない。だから、すべての恋に自信をもって取り組むべきなのです。

恋愛の常識:ひと目惚れの恋なんてうまくいかない。だから、止めたほうが賢明。
下田式恋愛非常識:ひと目惚れにはひと目惚れする十分な理由があるので、恐れず恋するべき。

 そもそも、単純に恋がうまくいくかどうかに関して、ほとんどの男女はうまくいかないんですよね。大体のカップルはそのうち別れるわけだし、結婚までいったカップルでさえ、数年以内に、うまくいかなくなるのがスタンダードだし。
あと、うまくいくっていうのを、付き合うまでいけるのかどうかの意味でいっているのか、添い遂げることをいっているのかにもよるけど、でもどっちにしろ、どの基準でいっても、ほとんどのカップルがうまくいかないから。

○○だからうまくいく神話は崩せ

下田美咲 恋愛 彼氏 結婚 ビッチ ヤリマン
Valetina Manjarrez

 よく言われてる、長い片想いから始まった恋だからうまくいくとか、長続きするとか、そういう神話は崩していっていい。その神話から外れてる、という理由で、その恋をなかったことにするのは、もったいない。

 何年もの間好きでも、実際に付き合ったらうまくいかないことなんて全然あって。でもそれって当然なんですよ。だって、人って、知人に対する態度、友人に対する態度、恋人に対する態度では、絶対に全部違うわけだから。
誰しも、恋人にしか見せない顔ってやつがあるわけで、それってつまり、付き合わない限り、付き合ったときの人格はわからないってことですよね。だから、知人期間がどれだけあっても、付き合ってうまくいくかの参考にはならないですよ。
つまり、別に、ひと目惚れを気にしなくていい。

 あと、同棲した瞬間、結婚した瞬間にダメになるのも、定番だけど。人が他人に求めることって関係値によって変わる。恋人ってだけの相手に求めることと、同居人、結婚相手に求めることって、違うから。求めるレベルが変わると、不満が生まれる領域が変わりますからね。重要な部分を共有する仲になるほど、大切にしてほしいことが増えるから、地雷が増える。

 で、そんなことより議題にしてほしいのが、添い遂げても幸せかどうかはわからない件。そこはちょっとお母さん呼んでおいでって話なんですよ。「うまくいってる?」って聞いてみて。きっとそんなにうまくはいってないですからね。すべてが満たされているわけではないだろうし、大体の夫婦は惰性だし。今、また同じ人選ぶかっていったら、選ばない人のほうが多い。

恋する目的はそこに快楽があるかどうか

 うまくいくかなんてどの相手でもわからないこと、トライアンドエラーだから。それを繰り返すしかないし、むしろ、うまくいかないことを恐れない方がいい。

 うまくいかないことなんて問題じゃなくて、そこに恋という快楽が有るか無いかだから、恋をする目的は。
沢山の思い出ができるかどうか、気持ちイイ思いができるかどうか、とかが恋をする意義だと思うから。うまくいくかどうかにあんまりとらわれても、そこはうまくいかないですからって感じなんですよね。

ひと目惚れでも好きになる理由は十分揃ってる

 そもそもひと目惚れってどのレベルですかね。本当にすれ違いざまに見かけた人のことをいっているのか、出会った日に好きになったっていうレベルのことなのか。

 たとえば合コンだったら、直感っていうよりは、もう好きになる理由が揃ってる状態だと思うんです。
みんなが直感だとか勘だとか思っていることって、実は結構なデータに基づいてて。無意識に、いくつものなにかを分析してて、結果としての「好き」なんですよ。

「好き」だとか、「ダメかも」「フラれるかも」だとか、そういうのは全部、勘じゃなくて、実際にそういう兆候がいくつもあって、それを何個も数えてて、で、「ダメかも」か「好き」って結論を出してるのであって、その感情は、勘とかそんなクジ引きみたいなものじゃないから。もっと全然アテに出来る、確かなもの。結構な理由と、なかなかのデータをためてから、みんなその答えを弾き出してるから、全然そんなフワフワしたものじゃない。裏づけが実はものすごく沢山あるから。みんながあんまり自覚を持てていないだけで。

「好き」はめっちゃ理屈で成り立つ

 よく「好き」は理屈じゃない、みたいなことをいうじゃないですか。あれ、理屈ですよ!
なんで好きかの理由も、なんでダメな気がしたのかの理由も、ちゃんとヒアリングすると、めちゃくちゃ出てくる。
本人が理屈化できない、言語化できていないだけで、「じゃあこの瞬間、こうじゃなかった?」「ああじゃなかった?」って私のようなヒアリングの達人が細かく聞いていくと、チェックシートがびっちり埋まるくらいの理由、沢山あるから。だから直感じゃないし、勘じゃないから。

 すれ違っただけの人でも、どこかの遺伝子がいい気がしたとかありますよ、かなり。ものすごく解析すれば。
見た目とか、視覚情報かもしれないし、匂いかもしれないし、沢山の具体的な情報があって、その恋に落ちるほどの理由は絶対に持ってるから。恋心が完成するだけの数を持っているから、すごく根拠がある。みんな根拠を自覚できてなくて、言語化できていないだけで。それで、あやふやなものは信じられないとか思っちゃってるだけで。

直感の恋に、ひよらなくてOK

 どちらかというと危ないのは、たとえば好きになったほうがいい相手、お見合いとか、紹介とか、お膳立てされてて、その人のことを好きになった方がいいんだけど、好きになれてないってとき。そこで無理に理由を探して好きになるほうが危険っていうか。

 それは、直感の好きに対して、理由が全然足りてないから好きになれないのであって、直感で好きになってるときは好きになれるだけの理由の数が足りてるから好きになってる。
やっぱり数が足りないと好きになれないから、好きってことは足りてるんだって思えば、十分自信を持って恋に取り組めると思うんだけど。ひよらずに恋に取り組んでほしい、そこは。

 次回の後半は、人の中身なんてわからないってこと、話します。

Text/下田美咲
構成/渋谷チカ

ライタープロフィール

下田美咲
1989年生まれ。

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