男を騙して優秀な遺伝子をゲット!妊活女子の巧妙な企み/『妊カツ!』

 大人の女性のための恋愛小説サイトエブリスタウーマンの人気著者陣による特別コラム!
著者の方に自身の作品の魅力をあますことなく伝えていただきました。

 第四弾は『妊カツ!』著者の山本モネさんです。

選んだ道はシングルマザー!優秀な遺伝子を探していたけど…『妊カツ!』

エブリスタウーマン 官能小説 妊カツ! 山本モネ JessicaLindsay04

 30代半ば。女も、いろいろ迷います。
仕事?恋?結婚?出産?子育て?

「妊カツ!」は、13年ぶりに、偶然再会した同級生、美波と莉子、二人が主人公。
シングルマザーが溢れている現代で、二人が選んだ道は、未婚の母になること。
欲しいのは優秀な遺伝子。男を騙して、子どもだけいればいい。
だけど、それは、思っていたほど簡単じゃなくて…。

 私だったらどうするだろう…と、感情移入しながら読んでいただけたら、うれしいです。

「誰でもいい、ってわけじゃないけど、
今から恋愛して、プロポーズされるの待って、結婚なんてまどろっこしいこと言ってられない・・。
私たち、今すぐ子どもを作っても高齢出産って言われる年だよね。
30代後半になると、卵子とか子宮とか体の能力が低下して、
リスクも大きくなるって言うし・・。
私は、今すぐ子どもが欲しいの」
首をかしげたままの私に、美波は力説する。
「莉子、一緒に、妊活しよ?」
「は・・?」

 アラサー女子って、人生に岐路に立たされることの多い時期。
自分らしく、幸せに生きるために奮闘する時期なのではないでしょうか。
それと同時に、妥協や諦めも知っていく。

 主人公、美波は、やり手の広報課長。莉子は安定の公務員。
女一人でも生きていける経済力はあるけれど、男には失望中。
幸せな家庭を持つという夢を捨てきれていない莉子を、美波が説得するシーンです。
全ての始まりはここからです。