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  • 2015.12.10

モテる浮気男にボロボロにされ…何も決めない男は何を考えているの?/山田玲司の男子更衣室

寡黙で自己主張しない男性ってモテますよね…。でも、そんな男性は裏を返せば優柔不断で、誘われれば断れない浮気男だったりします。そんな男性を好きになってしまったらどうすればいいのでしょうか?

 ホーホーホー
レイジサンタだよ?今週も死にたい子はいるかな?
サンタも時々死にたくなるよね。これがクリスマス。

「本当に一緒にいたい人と一緒にいられないのがクリスマス」だね。ホーホーホー。
きゃー。なんかごめん。ホー。現実って時々直視に耐えないよね。ホー。お元気ですか?

 え?「しばらくここの連載見なかったけど何してたの?」って?
・・・・・違うって、どっか他の女のサンタとかやってたわけじゃねえって、マジで。埼玉の草加に巨大なハムスターが出現してみんなを怖がらせているから、変身して戦ってたら、タイムスリップして1600年の大阪にいて、せっかくだから真田幸村に会ってからドクを探してデロリアンに燃料を・・・

 え?そういうのもういいから相談に答えろ?
ですね。

山田玲司 恋愛相談 男の本音
「ペンギン狩り」©山田玲司

 それにしても、クリスマスってのは罪なイベントですよね。
それで「本当に好きな人と、好きじゃなくても一緒にいなければならない人」がはっきりしてしまったりね。
「会えない人ほど愛おしい」とかね。「ぼんやりした人生を揺さぶる」っていう意味では、悪くない季節なんだけど、「当事者の地獄」って、キツいもんね。
そんなお嬢さんやマダムに「愛」とか「天使」とか送るよ。マジで。

 ちなみに、僕の漫画で「ペンギン狩り」っていうのがあるんだけど、これはまさに「不倫のクリスマス」の話で、中々の傑作です。
「かなしみの妖精」が降る夜にペンギンが訪ねて来る、って話なんだけど、「ゼブラーマン」5巻に特別読み切りとして載っているので、ぜひどうぞ。

 それでは、今週もいくよ。ホーホーホー!

のらりくらりと浮気を隠すカレにボロボロにされ…
(秋子・34歳・東京)

Q.
 はじめまして。山田先生のコラム、あまりに面白くて何度も何度も読んでいます。
だめな男だとはわかっているのですが、謎過ぎて、その正体をはっきり教えて欲しいです。
二十代の頃からの6つ上の憧れの男性がいて、三十路になってからたびたびデートに誘われ舞い上がる様な気持ちでした。 最初に疑問を抱いたのは、彼が告白してきた言葉が「嫌いじゃない」だったことです。最終的に「付き合って」と消え入りそうな声で言ってきたので「え?」って聞き返したら「何でもない」と言って、そのまま音信不通に。

 数年後また会う機会がありやっぱり好きだなと思い、私からちゃんと告白しました。その後順調に関係は続いたのですが、ある日関係の長い彼女がいることがわかったのです。
その後は共通の知り合いと浮気していたり、他にも女がいるらしい噂を聞いたりと、幻滅とショックのオンパレードでした。

 私が彼女がいる事を知っていると打ち明けると「彼女というより女友達の一人でラジオみたいに女の子たちがしゃべってるのが心地いいだけ。好きではない。人を愛した事などない。外人と付き合いたい。」とか意味不明な発言を連発するので、飽きれて私から会わないようになりました。
最後に「どうしても会いたい。彼女とは別れる」などと言ってきたのですが、私が「いい加減そういうのいらない」と怒ったとたんまた音信不通に。その後は一切連絡していません。

 今は立ち直っているのですが、数年かけて心はボロボロ状態になってしまいました。
最低と一言で言ってしまえばそれまでなのですが、あれはいったいどういう気持ちだったのか、その正体が未だはっきりとはわからず、たまに悩んでしまいます。山田先生のコラムを読んでると色々彼の気持ちもわかってくるのですが、具体的に聞きたくて相談させていただきました。 引っかかってるのもまた人生かもしれませんが、どうか謎を解いてください!よろしくお願いします!

山田玲司 恋愛相談 男の本音
「ペンギン狩り」©山田玲司

A.
 大変でしたね。
でも、このケースって案外多いと思います。
「憧れの男性だった」という事は、その人の内面(本当の姿)がわからなくても「惹かれる何か」がある男だった、ということなので、おそらくは「見た目」が良かったり、「何か人から評価される才能」を持っていたり、感じのいい対応が自然とできる人だったり、そういう「要素」がある男だったのだと思います。

 そして自分から女に「好きだからこうしたい」と言えない男だったわけですね。

 これってね・・ちょっと「多くの女の人がつまずく問題」が入っているので、みんなも聞けよ。ふふ。

 それはいわゆる「主張しない男問題」です。
例えば高校のバスケ部でかっこいい男子。プレイは素敵で、佇まいもいい感じ。男友達とは普通に笑っていたりするけど、あまりしゃべらない、という男子。

 もしくは大学の図書館にいるいい感じのメガネ男子。こっちから声をかければ「感じのいい対応」をしてくれるけど、自分からは何もしてこないタイプ。

 いましたよね。モテてましたよね。こういう男達は。

 こういう男がモテるのは大きく2つの理由があります。 1つは、寡黙で、内面が見えないため、女側の理想(妄想)を自由に託すことができる、という事です。
本当は四六時中「くだらない事」や「スケベな事」を考えているのが男です。
そんな「心の中」を無防備に、もしくは「必死に計算して」女に見せる男達に比べて、はるかに「夢を見せてくれる」のが、この「寡黙な男達」なのです。
しかも自分からはペラペラと喋らないけど、声をかけられれば感じ良く答える、というのがまた「モテる要素」ですよねえ。

 もう1つは、そういう自分から来ない男(イケメンに限る)は、女の中にある「私を認めて欲しい」という「承認欲求ボタン」を自然と押したりします。

「自分からは来ない男」を振り向かせて、自分に夢中にさせたいのが女の性です。
逆に「俺は俺は」と、自分に言って来る男は「落とす価値が無いように思える」のも女の性でしょう。

「自分に自信がない男」は
女同士で奪い合いが起こる!?

 そんなわけで、ここに「事故の危険性」が生まれます。
最大の問題は、寡黙な男は「自分に自信があって黙っている」という人ばかりではなく、「自分に自信がないから黙っている」ことがほとんどだという事です。
困りましたね。
そして、その自信の無さは「相手に合わせる」という態度につながります。
女はこれを「優しさ」やら「包容力」などに感じてしまうんです。ああ。

 だから、付き合っている時は、話も聞いてくれるし、やたらと否定したりしないので、女にとっては心地のいい相手です。
それは同時に「他の女達」にとっても、心地のいい男という事なので、結果的に彼は「多くの女を抱え込む」可能性が高くなるわけです。

 かくして女達の間で、その「心地いい男(場所)の奪い合い」が起こるわけなんだけど、何しろその男には自信も主張もありませんから、女が強く出たらすぐに怖くなって逃げるわけです。それが事故につながります。
平和主義で優しい男ほど、彼女にブチ切れられることに弱いのです。

 あえて1つ彼を弁護するなら、1つの角度から見れば彼は「優柔不断の浮気男」なんだけど、要求されたら断れない「弱くて優しい男」でもあるんですよね。(バカですけど)

 男も女も相手には「自分にとって都合のいい存在」であって欲しいものです。それが恋です。
でも相手も人間なので、実際は「自分の思う通りの存在」ではないんですよね。
ある程度経験を積んで、男を見る目が養われてくれば、「自信が無いせいで主張しない男」に、たいした価値はないという事に気がつくのだけど、最初はわからないものなんですよね。

 ともかく「自分に自信がないから困ったことになる」というのは、彼の問題です。
そしてこれは「相性の問題」でもあるので、自分を責める必要はないですからね。
(ぶつかっても大丈夫なタフな男もいますから)

「優しいけど自信のない男」への対処法

 では最後に、こういう「優しいけど、自信のない男」を好きになった時の対処法を書きますね。
お分かりでしょうけど、基本は「強く出過ぎないこと」です。
やたらと問い詰めたり、批判したりするのもNGです。
「どうしてあなたはこうなの?!」みたいに、感情的な圧をかけたり、「前も言ったよね!?」とか、理詰めで追い詰めたりすると、基本的にこの手の男は「貝」になります。
もう本心などは言いません。「隠密行動」が増え、事故は「知らない所」で起きます。

 では、もし「自分の知らない彼」が、隠密行動をしていたらどうすればいいか?

 その場合、彼を責めても何も解決しません(逃げるは黙るだけ)ので、その時は冷静にこう考えましょう。

「それでも私はこの男と一緒にいたいの?」と。

「もう別れてもいいか」と思うなら、彼は「つまんないチキン野郎だった」と思ってお別れしましょう。
それでも「一緒にいたい」と思うなら、あなたの負けです。自分の「態度」を変えるしかありません。

 一緒にいるなら、すべてを覚悟して、そんな「弱くてダメな彼」を許すしかないんです。
彼の話を責めずに聞いてあげて、気持ちを理解してあげた「フリ」をするしかないでしょう。
過去の事や、他の女の存在も、一旦「受け入れるフリ」をするしかありません(負けたんだからね)。

 そんな天使のような態度で彼の話を聞いてあげることができたら、彼の態度も変わってきます。
半年も経てば「彼女だけは僕の本当の気持ちを聞いてくれる人なのかも」なんて彼も思ってきます。
今度は貴方が彼にとって「心地の良い場所」になちゃうわけです。
そうなりゃこっちのモノですよ。貝は開くのです。ホーホーホー!
それでも変わらなかったら、本物のゴミ野郎だからポイポーイ!

 上手くやんなよお嬢さん!風邪ひくなよ!ホー!

 次回は、【エクスタシー=愛?ひとりの男性を愛する方法】をお届けします!

Text/山田玲司

ライタープロフィール

山田玲司
マンガ家。インタビューマンガから新書まで幅広く手掛ける。

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