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  • 2014.09.04

自分の価値を確認するためのセックスはダサい! 家入明子×福田フクスケ対談(第2回)

日本一炎上しがちな夫を持つ家入(紫原)明子さんと、福田フクスケさんのトークイベントレポート。アラサー独身の福田さんからの目線では、いつまでも円満な夫婦など存在しないように見えるようです。そこにある問題点はセックスができなくなってしまうことだという家入さん。夫婦のなごみセックスを続ける秘訣は?

 2014年7月16日(水)に開催された、ブログ「手の中で膨らむ」が話題の家入明子さんと、ライターの福田フクスケによるトークイベント「日本一炎上しがちな夫を持つ妻と、独身アラサー男子の、AM公開相談室」の内容を、特別に再構成したダイジェスト版にて、全3回でお届けします。

第一回はこちら→結婚はスタートアップだけど、結婚生活はマネジメント

夫婦仲とセックスレスには密接な関係がある

福田フクスケ 家入明子 結婚 対談 B&B

福田フクスケ(以下、福田):独身者から見て、結婚に希望が持てない理由のひとつに、いつまでも円満でいる夫婦を見たことがないというのがあって(笑)。夫婦の危機って、避けられないんでしょうか?

家入明子(以下、家入):よく“産後クライシス”なんて言うけど、私が周囲のママ友にリサーチした実感だと、子供が幼稚園のうちはまだ平和なんですよ。
小学校に上がった途端、セックスレスとか不倫といった問題が急に表面化してくる印象があります。

福田:よく聞くのは、妊娠・出産を経て、奥さんは身体的にも精神的にも変化を強制されるのに、旦那がその変化に追いつけていないことに不満を募らせていく……というケースですよね。
それが積もり積もって爆発するのが、子供が小学校に上がるタイミングなんですかね?

家入:うん、でも相手のことが嫌いになるというよりも、無関心になって思いやりがなくなっていく、といったほうが近いかもしれない。
これは周りを見ていてもはっきりと相関関係を感じるんですけど、結婚してもコンスタントにセックスをしている夫婦は、やっぱり仲がよくて円満なんですよ。

福田:ブログにも書かれていましたよね。
夫婦間にセックスがあるというのは、それだけお互いに関心を持って、コミュニケーションがはかれているってことなのかなと思いました。

家入:それと、女の人は“気持ちいいから”ではなくて、“女として承認されたいから”セックスをする人がすごく多いんです。
旦那さんは「妻からも誘ってほしい」と思ってるんだけど、奥さんにとっては“男の人から求められて始まる”という事実が重要なんだよね。
言い方はよくないけど、セックスしていた方が、奥さんの情緒が安定するんだよ。

“支配的”セックスより、“なごみ系”セックスを!

家入:ただ、あのブログを更新した後に、「セックスした方がいいのはわかってるけど、妻に対してその気になれない」「妻とセックスについて話し合うこと自体に萎えてしまう」という男性からの相談が多くて、問題は根深いなと思いました。

福田:なんなんでしょうね、あれって。

家入:男の人の性欲って「この女を征服したい/服従させたい」っていう“攻撃性”や“支配欲”と結びついてることが多いと思うの。
だから、結婚して妻が“守るべき対象”になると、なごんじゃって性欲が湧かないって人がけっこういる。

福田:それはすごくわかる気がします。性衝動に目覚めるどこかの過程で、そういう支配的な関係じゃないと興奮できないように植え付けられてるのかなって。

家入:だからね、結婚してもセックスをコンスタントに続けている仲良し夫婦は、もとから“支配的”じゃなくて“なごみ系”のセックスをしていたか、結婚してから徐々に“なごみ的”にシフトしていった夫婦だと思うの。
どちらかが強く求めたり求められたりするんじゃなくて、どちらからともなくイチャイチャするようなセックス。

福田:ブログに書かれていた、「どちらかが冷凍庫からアイスクリームを出してきたら、“今日はセックスしよう”という暗黙のサインになっている夫婦」のエピソードがおもしろかったです。

家入:そのご夫婦の場合、アイスの銘柄はハーゲンダッツと決まっているそうです。特別感があって、ちょっと響きもエロいもんね(笑)。
はっきり誘うんじゃなくて、ハーゲンダッツという記号を介して、自然と始まっちゃった感じにするのが大事なんだと思う。

福田:「うち、猫飼ってるんだけど見にこない?」と女の子を家に誘うのと同じ手口ですね(笑)。セックスしてもしなくても、どっちの責任でもない状況を作れるという。

家入:でも、どっちから誘うかを気にしたりするのって、すごくケチなセックスだと私は思うんです。
相手を使って、自分の承認欲求や支配欲を満たそうとしている心意気がケチ。

”支配的”セックスからコミュニケーションのための“なごみ系”セックスへの変化を受け入れたほうが夫婦はうまくいく、というのが私の仮説です。
だから、これから結婚する人はぜひ試してみて、これを実証してほしい(笑)。

ずぶずぶの“癒し”を求めて浮気する男の心理

家入:ブログに、お互いの歯を磨き合っている友人夫婦の話を書きましたけど、他にも服を脱がせてあげたり、赤ちゃんのお世話をするようなスキンシップをしている夫婦って、実は隠れてけっこういるみたいなんです(笑)。
そういうコミュニケーションをしている夫婦は円満だし、たいていちゃんとセックスもしてるんですよ。

福田:それは“なごみ系”にうまくシフトできた例でしょうね。ただ、“支配的”に満たせなくなった性欲を、外で浮気することで満たす男性が多いのも現状じゃないですか。

家入:男の人の浮気には、“刺激”を求めてするパターンと“癒し”を求めてするパターンがあると思っていて。
私、キャバクラに行ってみて、男の人はこんなに甘やかされても平気なんだってびっくりしたんですよ。

福田:「底なしで、骨抜きの半端ない甘やかし状態」とブログに書かれていたやつですね。

家入:それだけ、ずぶずぶに甘えさせてくれる“癒し”を求めている男性は多いんだなと思いました。
逆に、アラフォー以降のミッドライフ・クライシス(中年期になって今までの生き方に迷いはじめること)に陥った男性は、“刺激”を求めて浮気に走る傾向にあると思います。

福田:でも、“癒し”を求めてキャバ嬢に入れ込んだ男も、たいていその先にセックスを求めるようになって身を持ち崩すんですよね。
異性に求めるパートナーシップと性欲との区別が、男は基本的についてないんじゃないかと思って。

家入:どうしてもそういうセックスがしたくて、夫婦間でそれが満たせないなら、お互い合意の上でそこだけ“外注”するっていう解決手段も仕方ないかな、とは思うんです。
でも、それって問題が起きてから、やむを得ずそういう境地に至ったっていうケースがほとんど。必ずどちらかが傷付く時期があるんだよね。

福田:
男の方が、「家庭を守るために“外注”するんだ」という言い訳を使いますよね。割り切ろうと思っても、私たちが“愛情とセックスを切り離せていない”という現実をどうするかって問題があるんですよね……。

【続きます。お楽しみに!】