• love
  • 2014.07.31

セックス中にパンツしか褒めない最低ヤリチンカメラマンにフラれる!/二村ヒトシ×川村エミコ対談(後編)

AV監督ながら非モテ男女への指南書も人気の二村ヒトシさんと、人気お笑い芸人たんぽぽ川村さんの対談が公開です。ヤリチンとされる男性にもいくつかのタイプがあり、分類できると語る二村さん。心までは射止めてくれないヤリチンとのセフレ関係に甘んじたことのあるという川村さん。ふたりが結論付ける恋にとって大切なこととは?


 2014年6月6日に開催された『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか?』の著者であり、AV監督としても活躍されている二村ヒトシさんと、お笑い芸人たんぽぽ・川村エミコさんの対談をダイジェスト版にてお届けします。
二村ヒトシさんの大ファンだと言う、川村さんの真剣な恋愛相談に注目です!

前編:「風呂の水飲めよ!」幼児化した彼氏に、たんぽぽ・川村がプッツンも合わせてどうぞ。

川村さんがヤリチンカメラマンにフラれる!?

二村ヒトシ 川村エミコ たんぽぽ なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか?


二村:川村さんはヤリチンのことは好きにならないの?

川村:う~ん……、でも抱かれたいよね!(笑)

二村:インチキな自己肯定をしている男性を「ヤリチン」「俺様」「いばっているオタク」「ストーカー」の4タイプに分類したんです。
男性社会に甘えて自分の存在に疑いを持ってない男はこのどれかに当てはまるし、俺様やヤリチンはモテるけど、そいつが支配してた女性にふられてストーカー化することもある。
あとオタク男がモテだすと、たいてい俺様かヤリチンになるしね。僕自身がそうです。

 この4タイプ以外の「まともな男」つまり自力で適切に自己受容できている男性は、絶対数も少ないし、そもそも恋愛を繰り返さなくても幸せになっちゃってるから恋愛市場にはいない。
だから恋に依存してる女性は「まともな男」とは出会えないんです。

川村:私、昔風呂なしアパートにずっと住んでたんですけど。
ある打ち上げで、家が近いからってことで連絡先を交換したカメラマンの人が「お風呂借りにきなよ」って言ってくれて。
3回借りにいって、3回目でそういう関係になったんですよ。その関係が何回か続いて、私は付き合っているんだって思っていたんですよ。
今の大人な恋愛は「付き合いましょう」「はい、そうしましょう」っていうやり取りがなくて始まるんだって思って、改めてあなたのこんなところが好きですって箇条書きばりに言ったら、「俺、そういう関係から付き合ったことないから」ってフラれて、「えぇ~!!」って(笑)だから、私は「例外があってもいいじゃん」って言ったんです(笑)そしたら、男の人が鼻で笑って終わっちゃったんですけど。
その人って、ヤリチンだったんですかね? そういうやり取りを経て、女の人はヤリチンを見極めていくんですかね。

二村:「付き合う気がない」ってハッキリ言うんだから、心まで食うタイプのヤリチンじゃなかったのでは?

川村:でも、外じゃ会ってくれなくて、「付き合ってるのに何でご飯を一緒に食べてくれないんだろう」って私は思っていましたから。

二村:あー、切り離すことによって、こちらの心を食っていくタイプか。

川村:おかしいな、と思うことはあったんですよ。
夜の営み中に私のことを褒めるんですけど、「パンツかわいいね」って言ってパンツを褒めるんですね(笑)そんな男の人いるんだ……って思って。他に褒めるところなかったんだろうな……。

二村:こっちが恋してると、パンツ褒められても嬉しいでしょ。

川村:嬉しかったけど、パンツか……って(笑)

ヤリチンは、「俺なんかを好きになってくれる女」を気づかず傷つけている

二村ヒトシ 川村エミコ たんぽぽ なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか?


二村:そこでおかしいと思えたのは、川村さんの心のセコムが鳴ったんですね(笑)“愛してくれない男”警報が。

川村:こんなブスを抱いてくれるってことは、本当に好きだからかも、って思うから、気持ちもっていかれちゃうじゃないですか。

二村:自分を受容できていない人ほど、心を食われちゃうよね……。

川村:だから、結果としてヤリチンを好きになっちゃった、ということはありますね。

二村:確かに、最初からヤリチンだと分かっていて突っ込んでいく女性は、あんまりいないですよね。いや、いるな……。あのヤリチンを私だけのものにしてやろうっていう気概で立ち向かっていく女性。

川村:それこそ女性側の「私がコントロールしてやろう」という思いですかね?

二村:演歌の歌詞にも「お前が俺には最後の女」とかあるけど、そんなことあるわけないです!(笑)

川村:最後の女になりたいじゃないですか……。

二村:現代のヤリチンというのは純粋な女好きじゃなくて、だいたい母親か父親との関係が原因で自己受容できてなくて、心の穴を埋めるために女を抱くわけで、そんな自分にムカついてもいるから「俺なんかに恋をする女の人」のことまで無意識に憎んでいますからね。だから傷つけるわけです。

川村:なるほど。傷つけてやろうと。

二村:女の人が「傷つきたい」って思ってるわけじゃないのに、無意識に自分を傷つける男に惹かれちゃうのと同じです。
自分が女を憎んでることをヤリチン本人も自覚していない。切り離し依存で、あれ、一種のDVだから。

川村:わかってないでやっているってタチ悪いですね。

二村:だから、そういうことを繰り返しているだけだとどうにもならないから、女性も男性もこの本を読んで「なぜ自分が、そういう恋を繰り返してしまうのか」考えてほしいって思いますけど。

ほとんどの女はめんどくさいけど、
川村さんは柿ピーをバラまく奇行で「めんどくさい女」になっていない


川村:あと、女性のことを男性の人に分かってもらいたいですよね。
女性はみんな素直ですよね! 女性だけの集団の中にいると無意識に足を引っ張りあっちゃうけど、それぞれはただ「誰かのお姫様になりたい」だけなんですよ。
そこを男の人にわかってほしい! なんでわかってくれないのかな(笑)

二村:すべての女性が素直なんじゃなくて、川村さんがものすごく素直なんですよ。
僕は、この世のほとんどの男性はキモチワルい存在だって思うんです。
いじけてる男もキモいですけど、一見ちゃんとしてそうな男も同じくらいキモい。
なんでかというとオッサンで世間的な地位があったり、モテてることで男性社会のヒエラルキーの上のほうにいるから、いばることや何かを支配することに固執して生きていて、そういう自分のキモさに気づけない。そこがキモい。
じつは本人もぜんぜん幸せではないしね。

 それでいうと、ほとんどの女の人はキモくはないけどメンドクサいです。
男のキモさの自覚と逆で、女の人って自分で自分がメンドクサいって知っているから、それがまたメンドクサいんですよね。

 川村さんは自分のダメなところをお笑いのネタにしたり、『淑女のはらわた』でも話して下さいましたけど、番組の収録でもないのに自分の部屋で柿の種をバラまいたりする奇行で、うまく自分のメンドクサさを分散化できていて。だから素直になれるのかな、と。

川村:私、むしょうにダメな自分になりたくなる時があって。
一人のときにテーブルに柿ピーをバラまいて口で吸い込むのも(笑)、自暴自棄になりたいというか、だらしなくなりたいからなんです。
皆さん、そういうこと、ありますよね?

二村:あんまりないと思う(笑)
でも、そういう独特なふるまいをすることで自分を受容できてるのかなと。
だからそのうち、つきあっていて川村さんをイライラさせない、ヤリチンでも俺様でもない人と恋愛市場じゃない場所で自然に出会えて、幸せになれると思いますよ。
たぶん「いばっていない心優しいオタク」な男性が向いてる。

川村:えーじゃあ、なんで今いないのー!?(笑)

二村:もうちょっとだと思いますけど(笑)
ようは、川村さんが家で柿ピーを吸い込んでるのをボーッと見ていられるお相手だったら、うまくいきます。

川村:そんな人います? (客席を見て)みんな目をそらすんですけど(笑)
でも、好きになった人にそういう自分を見せようとは思わないんですけどね。見せたくないというか、迷惑かけたくないというか。

二村:いや、そう思うのがよくないんじゃないかな。
だって、どんな人でも恋愛をして相手に迷惑かけないわけないもんね。
あらゆる人間は存在しているだけで必ず誰かにとって迷惑ですから。
そういう自分で「しょうがないか」と思えるのが、自己受容なので。

川村:そうなると、どうなんだろう。私は、どうしたらいいですか?(笑)

二村:振り切っちゃっていいんじゃないですか? とはいえ“謙虚さ”は必要ですけど。
開き直って、相手を苦しめるような部分をわざと押し付けるのはインチキ自己肯定ですから。
でも川村さんは大丈夫ですよ。もともと謙虚だし素直だし、それほど迷惑じゃない奇行もしてるし(笑)
好きになった相手への恋心だけに依存して周りが見えなくなりさえしなければ。

Text/AM編集部

二村ヒトシ なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか?

「苦しい恋」にはわけがある。「心の穴」と「自己受容」をキーワードに、なぜ「楽しいはずの恋愛」が苦しいのか、の秘密に迫ります。