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  • 2014.06.19

成長するにはセミナーより恋愛!20代女性に武器を持ってほしい/ぼくら社川崎貴子さんインタビュー

 今回は、話題の出版社・ぼくら社のブログ内で、毎回バズる大変面白い恋愛記事を書き続けているぼくら社取締役の川崎貴子さんに、女子が恋愛することについてインタビューを行いました!  ぼくら社副社長である、古越幸太さんには設立のお話を伺いましたので、一緒にお楽しみください。

今話題の出版社!ぼくら社さん設立のお話

ぼくら社 川崎貴子 ブログ 古越幸太 インタビュー
インタビューにお答えいただいた川崎貴子さん

―まず、ぼくら社さん設立のお話から聞いてみたいのですが、出版がメイン事業なのでしょうか?

古越さん(以下、敬称略):そうです、ビジネス書をメインにしている出版社です。
最近のビジネス書は厳しい出版不況のあおりを受けて、既にその著者さんが何度も語った話題をより刺激的でキャッチーなタイトルに置き換えて出版したり、数字を持っている著者さんにお願いして以前出した本の毛色を変えて刷らせてもらったりする、そんな本が少なくないように感じていまして。
いわゆる売れる確率の高い方法論ですね。
ただ、それで近頃の本はつまらないと読者が離れて、結果的に全体として本が売れなくなっているのだとしたら本末転倒じゃないですか。

 そんな話をする中で、メッセージを無理に引き伸ばしてアメリカンコーヒーのような本を作るのではなく、よりそのメッセージが強く伝わるように映画でいうところのバックミュージックのような絵を付けて絵本にしてみたり、ターゲットを変えて中高生とか若い子にビジネスの知見を学びとってもらえるような。そんな本を作ってみたいねと、編集長の安田を中心にそれぞれに事業を営むメンバーが集まったのがぼくら社です。

―ぼくら社Blogが多くの注目を集めていますが、なぜメンバーでブログを始めようと思われたのでしょうか?

古越:ビジネス書は「これを読めば役に立つ」と即効性・実現性を看板にした売り方をしているものが多いのですが、うちの場合は自身の生き方や働き方について考えるきっかけにしてもらうことをコンセプトに作っているので、なかなか「こんなふうに役に立つ!」と直接的に売ることができないんです。

 なので、ぼくら社の本はどんな人が、どんな思考をする人達が作っているのかということを伝えることで、間接的に本に興味を持ってもらおうと思ったんですね。
メンバーはおそらく全員異色と呼んで差し支えのないキャリアなので、それぞれの経験を上から目線にならないように伝えていこうと。

 経営者っていうのはどうも、「オレはこう思う!」ってナチュラル上から目線のメッセージになってしまうので、僕が生活の中の悩みや考え方で興味を引かれたブログ記事を引っ張ってきて、みなさんに配って、それに対して思うことをストレートに書いてくださいという形で連載しているんです。
こうすると、不思議と「こういう考え方もできるのでは?」というメッセージになるんですよね。
相談を受けるのが好きな人多いので。

―なるほど、すごいですね。
どのような経緯で川崎さんに恋愛の記事をお願いしたかが気になっていたのですが。

古越:メンバーそれぞれにいろんなテーマを振っていたんですが、こういう記事が書きやすいんだな、本人の色が出しやすいんだなというのが偏ってくるんですよね。
その中で特に川崎さんの筆が鋭かったのが、恋愛系だったので。これはもう川崎さんをそっちに寄せようと思って、そっちに振り切っている感じですね。

―川崎さんご自身も恋愛指南はお好きなんですか?

川崎さん(以下、敬称略):私は長い間、女性のキャリア支援という形で、女性のマネージメントや、キャリアアップの指導やコーチングを仕事にしてきました。
コーチングや転職の紹介をするにあたって、今までのキャリアを聞くだけじゃなくて、プライベートの相談も一緒に受けるんですね。
なぜかというと、来年結婚する人に、結婚している人が皆無だったり、モデルケースのいない会社を紹介するのはかわいそうですよね。
キャリアビジョンと同じように、結婚や出産、介護などのプライベートの背景をいかに把握できるかどうかがとても重要なのです。
ビジョンを聞いていくと、「実は私は結婚したいんだけど、彼が…」という悩み相談になってきます。
ですから、仕事として女性の悩みを全方位で聞いてきたというのが背景にあります。

 ただ人材業や教育業の会社の社長という立場もあり、恋愛の話題をブログなどに書いたことは一度もありませんでしたね。
もともとぼくら社に入ったのは、安田というぼくら社の編集長に声をかけられたのがきっかけなんです。
安田には、以前執筆を奨められ、2006年に『上司の頭はまる見え。』という女性マネージメントの本を書き、彼にプロデュースしてもらった経緯がありまして。
そのぼくら社のブログで恋愛のテーマをセレクトされて、実際書いてみたら書きたかったことがいっぱいあったという(笑)。

―すっごく面白いですよね。

川崎:子育てブログ「女社長の酔いどれ子育て日記」は、7年近く書いてきたのですが、それは自分の家族のことや子どものことを暴露しているだけなので(笑)。
自分自身の恋愛観、結婚観というものはオープンにしたことが無かったのです。
ここで、バーンと扉を開いてくれたな、という感じです。

―開いたらめちゃくちゃ出てきたのですね(笑)。

川崎:(笑)。特殊な悩みじゃなくて、普通の若い女性が悩んでいるブログをセレクトされたので、「じゃあ、おばちゃん言うよ!」っていうスタンスが取れるのが良かったのかもしれないですね(笑)。

―まだまだ話の引き出しがありそうですね(笑)。

恋愛マジックは女性をアグレッシブにし急成長させる

―川崎さんのブログを読んで全部がすごく新鮮でした。
視点がすごく優しくて、女性のことを思ってくれているように感じたので、たくさんの女性の話を聞いていたからだという今のお話を聞いてとても納得しました。しかも、すごくおキレイなので緊張してしまいます(笑)。
今は恋愛のことばかりではなく、趣味も頑張ろうみたいな雑誌や本もよく出ていますよね。でも私たちは恋愛をすることで、人間関係が学べて仕事にもいい影響がでるんじゃないかとよく話しているんです。
恋愛を通して学べることや、人生に与える影響があったら教えてください。

川崎:私は娘が二人いるんですけど、二人には恋愛を沢山してほしいなと思うんですよ。

―ちなみに、おいくつなんですか?

川崎:
まだ9歳なんですけどね(笑)。
様々な企業でコンサルに入ってコーチングしたり、研修をしに行くのですが、主な目的としては対象者のAさんがA’、もしくはBとかCになる為です。
でも、コーチングやセミナーを1度受けてもそう簡単に人は変わらないんですよ。受けたことをきっかけにして何度も繰り返し実践しないと。
授業を受けた時は、すごく変わった気がするのですが、すぐ元に戻ってしまう人が多いのです。

 しかし、女性は、「彼が○○な女性が好きだ」と言ってたから頑張ってみようとか、彼がこういう小説が好きだから難解だけど読んでみようとか、好きな人の為にチャレンジを継続して自分の中に取り込もうとしますよね?
だから、女性が一番自己成長するのって「恋愛」なんじゃないかなと思うのです。
いくら会社からTOEICの勉強をやれと言われていても、いつか…と思ってなかなかやらなかったりするけれども、彼と将来アメリカに移住できるかもしれないって思ったらやるでしょ(笑)。

―やりますね(笑)。

川崎:恋愛マジックは女性をアグレッシブにして急成長させるんです。だから、恋愛はガンガンした方がいいと思いますよ。
自分では自分のことが見えないから、他者を通してしか見えないんですよ。もちろん女同士でもわかるんだけど、女友達だとどこかで遠慮がありますよね。
でも、彼氏彼女だと時に戦いだし、時に一体化するし、そういう合わせ鏡みたいな存在だから、彼というフィルターを通して自分のレベルがよくわかる。
私ってこういうときに怒るんだな、私はこんなに嫉妬深かったのか、という自分の形がわかっていくんです。
自分の核みたいなものを知ることができるのも、恋愛ならではじゃないですかね。

恋愛ほど人間関係の訓練になるものはない

―なるほど。自分が何が好きなのか、自分のことがわからないという人が多いんですが、そういうことも恋愛をしたら分かるということですか?

川崎:もちろん自分のこともわかるけど、同時に相手のことも分かるじゃない。
恋愛は相手との距離が近くなるから、自分や相手の癖が分かりやすいんです。
こういう人は私は受け入れてはダメなんだとか、こういうパターンの人は少し距離を取っておいた方がいいっていう塩梅を学べるんですよ。人間関係の一番の訓練というか。

―もちろん仕事とかでもいかせるってことですね!

川崎:そうですね。職場の人間関係にも生かせると思います。

 ディープに人を思いやったり、真に相手の幸せを考えて行動したりすることって、なかなかできないですよね。
子どものことを考えて行動する、親くらいじゃないでしょうか?
友達同士もありますけど、常にそこまで深くは入らない。それが友人としての適正な距離ですよね。勿論、ピンチの時には手を差し伸べるのは当然ですが。
でも彼氏と彼女になってくると、言いたくないことも言わなくちゃいけなくなるし。
その人のことを考えてあえて言うこともありますよね。恋愛が一番、深く人間と係る訓練ができるのではないでしょうか。

―恋愛を頑張った方がいいという答えをいただいて、これからも引き続き恋愛サイトを頑張りたいと思いました。

川崎:ぜひその方向性で(笑)。

独身のうちにたくさん恋愛をして
できれば同棲もしてほしい

―恋愛の話ばかりしているとバカだと思われるんじゃないかと思っている人は多いと思うんです。
「あの子って恋愛の話しかないよね」って思われたらどうしようと考えたり、友人がどんどん結婚していくので、自分が彼氏にフラれたとかいう話ができる友達が減って一人で悩んでしまったり。
川崎さんのお話を聞いて、恋愛について真剣に考えていてもいいんだという気持ちになりました。

川崎:それこそ相手を変えるということは結婚前にしかできないことですからね。
独身のうちにいっぱい恋愛をして、自分と相手のパターンを知るということがとても大事だと思います。
そうして、結婚相手を見つけるというのがベストですよね。私は失敗していますけど(笑)。

―独身で結婚を焦っている人が多いんですけど、それよりは恋愛しようと思った方がいいってことでしょうか?

川崎:いいと思いますね。それと、同棲をした方がいいと思いますね。

―なぜですか?

川崎:一緒に住まないと分からないことっていっぱいないですか?
生活を共にしないと、お互いの快不快、譲れることと譲れないことのパターンがわからないので。
そこに子どもが入ってくると、更にもめごとも増える訳です。
例えば、子どもに対してコンビニの物を食べさせるのが有りか、無しかとか。
空調はどの温度が適正か?とか。そういう生活の癖って誰もがいっぱい持っていますよね。それをすり合わせていけるのか否かということを、一度同棲して確認した方がいいですね。
同棲したカップルの方が離婚率が高いというデータを見たことがあるんですが、それを知った上でも同棲はした方がいいと思います(笑)。

―同棲をすると結婚が伸びてしまうと言われることもあるんですが、した方がよさそうですね。

川崎:生活の中で致命的な溝ってありますからね。
その問題に対してお互い変えられないということであれば、結婚するのは止めた方がいい。
子どもを作る前に分かっていた方がいいことはたくさんあると思いますよ。
特に子どもを希望する夫婦に関しては、とりあえず夫婦だけでも生活のすり合わせが出来ているカップルじゃないと、2時間おきに泣く赤ちゃんには参ってしまうと思います。

いわゆる恋愛マスターには仕事ができる人が多い

川崎:あと、恋愛の話をしているとバカに思われるという件、ですが、確かにそればっかりというのはあるとは思います(笑)
ただ、モテる人や、いわゆる「恋愛マスター」な人って、男女問わず仕事のできる人が多いですよ。

―なるほど…。

川崎:自分のことを開示して、惹きつけたり、相手の話を聞いたり、距離を保ったりって恋愛と仕事で必要なスキルは似ています。
プレゼンが上手かったり、相手を受け止めるのが上手かったり、人間関係の間合いが上手い人は仕事もできる人が多いですよ。
恋愛中は、いっぱい頭使うでしょ?相手が考えることを想像して、常に自分の思いと相手の思いを測りにかけて、一歩ずつ詰めていくわけじゃないですか。
それが上手かったら仕事もできるでしょ。

―すごく納得しました(笑)。

20代の女性たちに武器を持ってほしい

―川崎さんは強制力が全然ないし、優しい感じなんですけど、言葉に力がありますよね。
ブログを読んでいても同じ印象を受けました。

川崎:ちょうど20代の女性に向けて書いているので、そう言っていただけて嬉しいです。
なぜその世代に向けているかというと、リーマンショックの時に、ずっと専業主婦だった人から「何か仕事ないですか?旦那の会社が倒産して家のローンが払えないんです」というお問い合わせが殺到したのです。
当時、倒産やリストラで求人数が激減。10年以上ブランクのある女性達の仕事は更に数が少なく、全員の期待に応えられなかったことを今でも悔やんでいます。
家計のために何とかしなければ、という状況でも、景気が悪いと40過ぎてのチャレンジや軌道修正はなかなか厳しい。
そうならないためにも、20代の女性達に、「キャリアを手放さない」とか、「夫婦が互いのセーフティネットになれるように」など、どんな時代でもサバイブできる力を持ってほしいという思いがあって、その為に必要な恋愛観や結婚観、仕事観などを伝えていきたいんです。

 人間関係も男女関係も、ヒューマンスキルでありコミュニケーションスキル。
それらは武器になります。そして、女性にとって結婚はゴールではない。
武器を持たず、仕事を辞め、結婚だけに人生を賭けるのは危険。
それを伝えたくて若い女性に向けて、ずっと書きたかったんだと思います。大きなお世話かもしれませんが(笑)

―この時期に読めてラッキーでした。武器を持ちたいです。

川崎:私が離婚した後の、リアルにシングルマザーで恋愛中という時期だったら書けなかったかもしれないですね。
二度目の結婚をして、二度目の出産を経て、40歳を2年も過ぎて、恋愛市場からリタイヤしているから書けたのかな、と。
ちょっと引いて書いているというか。

【続きます。次回をお楽しみに!】

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