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  • 2016.07.27

「女子会に行く暇があったら合コンに行け」という奴らを爆破せよ!アルテイシア×ぱぷりこ対談⑥

人気ブロガー、ぱぷりこさんとアルテイシアさんの対談第6弾!いよいよ最終回です。今回は、恋愛や結婚をするとき、多くの人が口にする「価値観の一致」について。はたして夫婦や恋人、パートナーとまったく同じ趣味である必要があるのでしょうか。好き嫌いや興味のある分野が違うとき、フォローしてくれるのは女友達かも?

「彼氏となんでも楽しみたい!」は高リスク

恋愛デスマッチ アルテイシア ぱぷりこ
SPAWN

ぱぷ:昔アルさんが書いていた「アウトシーシング」という考えに救われたんです。「パートナーに全てを求めず、適材適所にアウトソーシングすればいい」という考え方。
アルさんは旦那さんとは外食や旅行に行かず、女友達と行くんですよね?

アル:うん、その方が楽しいから。私はお酒が大好きだけど夫は飲めないし、バルとか行っても夫はタパスを丸飲みするからイラッとするし(笑)
ああいうのは女友達とワイン飲みながらチビチビ食べるのが楽しいでしょ?

私にとって、夫は家でくつろいで食事するのが楽しい相手。それにパートナーはグルメじゃない方が楽だと思う。うちの夫なんて何作っても丸飲みするし、3日間カレーでも平気だから。

ぱぷ:1人の人間に全てを求めるのは無理だし、自分だって求められたら困る。でも、若い頃はつい「何をしていても楽しいパートナー」みたいなスーパーマンを求めてしまってたんです。

でも例えば「ホテルでアフタヌーンティーは女友達と、グルメやお酒はワイン好きな男友達と、彼氏とは自宅で楽しくゴロゴロ」という風に分散すればいいと気づいて楽になりました。

アル:適材適所に分散するのがベストだと思う。私は夫とグルメデートはしないけど、動物園や水族館に行くのはすごく楽しい。生き物の生態について詳しく解説してくれるから。

そもそも、人間関係はタコ足配線できた方がいいよ。趣味の話ができる人・仕事の相談ができる人・気軽に飲みにいける人…ってふうに。1か所だけに電力を頼ってたら、それがなくなった時に困るし。

ぱぷ:タコ足配線しないと、パートナーに依存してしまって、要求過多になりますしね。

アル:若い頃は特に「ありのままの私を受け入れて」と求めつつ「あなたは思い通りになって」と、男に完璧を求めがちだよね。たとえば、自分の好きなものを相手も好きになってほしいとか。

ぱぷ:『東京タラレバ娘』を読んでいた時にまさしくそれを感じました。主人公の倫子が「SATCを否定する男とは付き合えない」と嘆くシーンがあるんだけど、「いや、SATCなんて絶対女と観た方が楽しくない?その面白さは彼氏と共有しなくていい部類の面白さじゃない?」って。

アル:そのとおりだよね。ちなみに私が SATCの「夜、ミランダが蝶が飛んでいるのを見てスティーブを思い出すシーン」を観ていたら、夫が「アゲハ蝶は夜間に活動しないぞ」「キミはアゲハ蝶が夜飛んでいるのを見たことがあるか?」と言ってきて「蝶の生態はいいから!」って。

ぱぷ:さすが虫の生態に詳しい…と感心はするものの、SATCを見ている時に昆虫知識を深めたくはない(笑)

アル:あと夫の大好きな『スポーン』を観ながら、「これってギャグ映画よね?」と聞いたら「違う、ヒーローもの!」と返されたことがある。
だって敵キャラがウープスとか言いながらウンコ漏らすんだよ?ギャグ映画としか思えないよね(笑)
私と夫は「これの何が面白いの?」とか言い合うけど、お互いムッとしたりしないし、むしろ感覚の違いを面白がってる感じ。

ぱぷ:私も『UMA特集』を真剣に見る彼氏がいたとして、「俺の愛するチュパカブラを理解して、おまえも好きになれ!」と押しつけるような人はイヤです。

アル:チュパカブラを押しつけられたらイヤだよな、血吸われるしな(笑) 「自分の好きなものを理解して好きになれ」って、相手を思い通りにしたい支配欲だよね。なんでも自分の都合よく振る舞ってくれることを求めるのはエゴだと思う。

男の提唱する「モテる女」=都合のいい女

恋愛デスマッチ アルテイシア ぱぷりこ
世界紛争地図

ぱぷ:「アウトソーシングすればいい、パートナーに全てを求めなくていい」という考えに救われたのは、昔は「結婚したら夫とずっと一緒にいなきゃいけない、2人で行動しなきゃいけない、相手に合わせてキャリアも考えなくちゃ」という固定観念があったからです。

でも「そういう人を選ばなきゃいい」「私がやりたいことを認めてくれる人を選ぼう」と気がつきました。

アル:私もやりたいことを認めてくれる人じゃないと無理。
例えば夫に「女友達と海外旅行に行きたい」と言うと「ずっと仕事忙しかったし、ゆっくりしておいでよ」と言ってくれる。
世の中には「えっ、俺のごはんはどうすんの?」とか「いいよな、俺は会社があって行けないのに」とか言う夫もいるらしいので、ありがたいなと。

ぱぷ:周りを見ても、仲のいいカップルは自由度が高いですね。支配や依存のない、自立して尊重し合う関係だと思います。

私もパートナーには好きなことをして楽しくいてほしいし、私が付き合う相手も「自分のやりたいことをやってる女が好き」というタイプばかりですね。まぁそうじゃないと続かないんでしょうが。

アル:私も夫の行動を束縛したことはない。それは自分もされたらイヤだから。
世の中には「嫉妬や束縛をするのが愛情」と考える人もいるけど、私は「相手を信頼して、自由に好きなことをさせるのが愛情」と考えてるから。

ぱぷ:そこの考え方がマッチングしているのも、結婚生活においては重要ですよね。

アル:夫に唯一「紛争地域に行くのだけはやめてくれ」と言われてるけど。

ぱぷ:それはガチで危険だからね(笑)

アル:「キミはノロマだから、絶対に生きて帰れない」と微妙にディスられたけど(笑)

マウンティングするのは友達じゃない

恋愛デスマッチ アルテイシア ぱぷりこ
©osamukaneko

ぱぷ:私もわりと複雑な家庭だったので、学生の頃は「家庭がダメだから恋愛もうまくいかないんだ」とわかりやすい理由づけをしたくなる時期があったんです。今でもへこむと心が引きずられることはありますが…。

でも 『59番目のプロポーズ』に出会って、アルさんもいろいろ背負ってるけど、59番さんと幸せになった話を読んで「大丈夫。自分で考えて悩んで動いていけば、未来は開けるんだ」と思えたんです。

アル:ありがてえなあ…(泣)

ぱぷ:育った環境が似ているのも大きかったです。私も父親がハイスペで母親がVERY妻系で、10代の時に両親が離婚していて。私立の女子校に通ってると「みんな幸せで、自分の家だけがおかしい」という、はみだしちゃった感覚があったんです。

アル:わかる!私も「みんなまっとうな家庭で、自分の家だけが変だ」と思っていて、友達にも家族の悩みを話せなかった。でも、実際はそうじゃなかったんだよね。

大人になって同級生と話すと、父親の浮気やDVがあったり、兄弟が引きこもりだったり、親の抑圧に苦しんでいたり、いろいろ抱えていたのがわかった。「あの時に話せていれば、どれだけ楽だったか」と言い合ってるよ。

ぱぷ:そうなんですよ。10代の頃は「隣の芝生は青い」状態で、自分以外みんな幸せそうに見えたけど、実際は違うんですよね。

アル:“幸せそうに見えた”だけで、完璧に幸せな家族なんてなくて、人それぞれ事情を抱えてるんだよね。
当時は幸せそうな友達を妬んでしまう自分がイヤで、すごく辛かった。でも今は本音で話し合えて、悩みや辛さをシェアできるから、大人になって良かったな~と思う。

ぱぷ:私も女子会で本音トーク炸裂している時が、至福の時間です(笑)
でも「他人より幸せそうに見せたい」とマウンティングしあうような女子は、楽しくないんでしょうね。

アル:夫のスペックでマウンティングしあう話とか聞くと「それって友達なの?」と思う。
私の女友達は、うちの夫のスペックなんか興味ないよ。彼女らが興味あるのは、私が幸せか?大切にされてるか?だけだから。

ぱぷ:夫のスペックで見下したり優位に立った気になるのは、本当の友達じゃないですよね。

あと女子会批判とかもあるけど、男の悪口だろうが仕事の愚痴だろうが、自由に言わせてくれよ!ここで言わなきゃどこで言うんだ!と思う。

アル:そうよ、本音や弱音を吐ける場が女子会なんだから。あと「傷の舐めあいはやめろ」とか言うけど、ここで舐めあわなきゃどこで傷を癒すんだ?って。
私はもともと「恋愛より友情の方が尊い」という意見だから、「女子会に行く暇があったら合コンに行け」とかほざく奴らは、アナルに爆竹をつめてパンパン鳴らしてやりたい。

ぱぷ:パンパン鳴らしていいですよ。私も「家族には頼れない」という想いがあったので、辛い時に支えてくれたのは女友達でした。それに年をとっても幸せそうな女性たちに共通するのは、女友達に恵まれている点ですよね。

アル:“だから「独身女はミジメだ」というコンプレックス商法に騙されてほしくない。
恋人や夫や子どもがいなくても、友達がいれば全然ミジメじゃないし、幸せに暮らせるよ。それに友達は何人作ってもいいし、何歳になっても作れるから。

私も若い頃は友人関係に悩んだり、すれ違って疎遠になった友達もいる。でも新しくできた友達もいるし、友情が復活したケースもある。ぱぷりこちゃんみたいに年下の女の子たちと話すのもすごく楽しいね。

ぱぷ:きゃーーー至福のお言葉!!!自分の恋愛観に多大な影響を与えた方とワインがぶ飲みすることになるとは、人生マジで何が起こるかわからんですね!妖怪男にぶちあたって爆散した甲斐があるというものです…経験は何が活きるかわからんですね!最高です!

2人でワイン3本を開けて、夜は更けていったのでした―――【完】

―次回は『女子限定!アルテイシアの大相談会&トークライブ』の総評内容をご紹介します!

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Text/アルテイシア

ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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