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  • 2016.02.10

本命と結ばれる鉄則「恋愛は選挙じゃない!モテとマッチングは別物」

2月9日に発売となった、アルテイシアさんの新刊『オクテ女子のための恋愛基礎講座』。今回は、その新刊より、「はじめに~恋愛は選挙じゃない!モテとマッチングは別物です~」の章を抜粋してお届けします!

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』/著:アルテイシア/出版社:幻冬舎

『オクテ女子のための恋愛基礎講座』が発売になりました。
発売に併せて、新刊より「はじめに~恋愛は選挙じゃない!モテとマッチングは別物です~」をお送りします。ピッタリの本命と結ばれたいオクテ女子、必見!

安いモテテクに釣られるのは所詮ザコ

 本書を手にとった皆さんは「彼氏がほしい」「結婚したい」と(多かれ少なかれ)思っている人たちでしょう。
私の周りにも「恋愛願望や結婚願望はあるのに、彼氏いない歴を絶賛更新中の女子たち」がいます。
彼女らは見た目や性格やコミュニケーション能力に問題はない、どころか「モテそうなのに」「普通に彼氏できそうなのに」と周りに言われ「理想が高いんじゃないの?」と決めつけられる人々です。

 そもそも「モテそうなのに」「普通に彼氏できそうなのに」という発想が間違っている。
不特定多数にモテたからといって、好きな人と付き合えたり、自分にピッタリの伴侶と結ばれるわけではありません。それに今や恋愛や結婚は「普通にできるもの」でもありません。特にガンガンいけないオクテ女子には受難の時代。

 私は女子校出身なのですが、母校の同窓会に行くと「昔遊んでた元ビッチ」は結婚していて「身持ちが固く恋愛経験も少ない、ひと昔前なら良いお嫁さんになりそうと呼ばれたタイプ」が独身。

 古のビッチと言えば、肉便器・ズベ公といった凄惨なイメージがあったけれど、現代のビッチは「恋愛やセックスを積極的に楽しむ肉食系女子」というイメージ。
独身男性の4人に3人が「自分は草食系だ」と答える現代日本では、そんなビッチが有利。
経験豊富な彼女らは、30前後で結婚向きの男をガッチリ捕まえクロージングしている。それゆえ狩りが苦手なオクテ女子は「あれ、気づいたら周りにマトモな独身男が1人もいないぞ?」と首をかしげるハメになる。

 美人で性格がよくてもオクテで受け身だと結婚できないのが、21世紀の日本の現実。
だからといって、オクテ女子に「ビッチになろう!」と言うのは無茶な話。人には生まれつきの性格があります。
であれば、女子力アップに励んでモテ系女子を目指すべきか?というと、それも正しくない。

 私もかつては「女子アナみたいなキャラになるべきか?」と血迷った時期がありました。が、そんなの8回ぐらい転生しないと無理だと悟った。人は自分以外の人間にはなれないし、自分以外の人間になろうとするとメンタルがやばくなる。

 当時の私も合コンさしすせそ的なものを実践しながら「こんなことしなきゃモテないなら、死んだ方がマシだ」と思っていました。それに死ぬ思いでモテテクを使ったところで、そんな安い技に釣られるのは所詮ザコ。どうでもいい男を釣っては「私がほしいのはザコとは違うのだよザコとは、うわーん!!」と慟哭していた二十代。
そんな拾う骨も燃え尽きるような時代を経て伴侶に巡りあった私は、真実に気づきました。
「恋愛は選挙じゃない、モテとマッチングは別物」

 私は多数の票を集めたいんじゃなく、自分にピッタリの「1票」がほしかった。不特定多数にチヤホヤされたいんじゃなく、たった1人の本命と結ばれたかった。もちろん「こんなにモテる私ってスゴイでしょ!」とツイッターで自慢したいわけでもなかった(というか当時はツイッターがなかった)。私が望んでいたのは、モテじゃなくマッチングだった…皆さんもそうではないでしょうか?

 にもかかわらず「多数の票を集める=男受けする女にならねば」とプレッシャーに押し潰されたり、「王道モテ系になれない自分はダメだ」と自信を失い、本来の魅力をすり減らしていませんか?
そんな女子たちに私は言いたい。「みんな、政権与党を目指さなくていいんだよ!」。
たった1人の支持者、愛し愛される伴侶さえいれば人は幸せになれるのだから。

 そのために必要なのは「みずから選ぶ」という姿勢。「この人となら幸せになれる」と思える男を選んで、その1人と結ばれるために努力する姿勢。
けれども「私なんて選べる立場じゃないし」と自信がないために動けなかったり、自分にどんな男が合うかわからなかったり、いざチャンスがきても恋愛に発展させる方法を知らなかったり…それで立ち往生するオクテ女子は多いもの。

 恋愛はキノコ狩りに似ています。経験豊富な恋愛上級者は、ベテランのキノコ狩り名人。
けわしい森の中で多種多様なキノコに遭遇し、美味そうなキノコを食べたら毒があって死にかけたり、見た目はグロいが滋味あふれるお宝キノコを発見したり…その結果、キノコの見極め方や狩り方を学んできた。
一方、経験の少ないオクテ女子はキノコ狩りの素人。いざ森に入ってもどこにどんなキノコが生えているかわからないし、キノコの見極め方や狩り方もわからない。そんな女子が自分にピッタリのキノコを手に入れるには、名人から教わるのが一番。

 巷の恋愛本や婚活本を読んで「こんなの私には無理」「これができる人はとっくに彼氏がいるんじゃ?」と感じる人は多いでしょう。あれ系の本はそれなりに恋愛経験のある中級者に向けて書かれており、初心者にはハードルが高すぎる。本書は恋愛経験ゼロの自称喪女や高齢処女にも実践できる内容になっています。

 ここで少し自己紹介を。今では恋愛作家・恋愛コラムニスト等、しゃらくさい肩書きをもつ私ですが、出自はコンプレックスをこじらせまくった喪女でした。

 女子校から共学の大学に進んだ当初は男子とどう接していいかわからず、放送事故のように沈黙を貫いたかと思えば、渾身の自虐ギャグを放って血が凍るほどスベるなど「挙動不審なブス」を絵に描いたような存在だった。
そこから四苦八苦して見た目やコミュ力を向上させ、どうにか恋愛可能になったものの、今度は「ピッタリの一票」に出会えず七転八倒しました。というか五十七転五十八倒しました。

 恋愛の戦場で地雷原に迷いこみ木っ端微塵に吹き飛ばされ、ビームライフルで射撃されて蜂の巣になり、全身に矢を受けて立ったまま立ち往生。
どの時代の戦争かよくわかりませんが、とにかく何度も傷つき死にかけては「まだだ、まだ終わらんよ!」と再生して、59番目の夫に出会ったのです。

 それから10年の月日が流れて私は40歳になり、作家活動と結婚生活も10年を越えました。その間、オクテで不器用な男女に向けて恋愛・結婚コラムや相談コラムを書き続け、何万通ものメールを戴いてきました。その中には「初めて恋人ができました」「初めて付き合った人と結婚しました」等、嬉しい報告も多数ありました。

 またプライベートでもお見合いババア的な活動を続けて、何組かのカップルを成立させました。実はメールのやりとりで仲良くなった男性読者と女友達を引き合わせ、ご成婚に至ったケースもあります。
我ながらなぜこんなに世話焼きなのか首をかしげますが、頼まれてもないのにアメちゃんを配る関西のオバハンのDNAも理由の1つでしょう。でも最大の理由は、自分が夫と結婚するまでに血ヘドを吐く思いをしたので、少しでも力になりたいからだと思います。

 もちろん恋愛や結婚をすることが正解でもないし、人生の価値でもありません。周りを見ても、同世代の独身女子たちは楽しげにシングルライフを送っています。
某結婚相談所の『結婚できない人をゼロに』という広告に「消されると思った」との声があがりましたが、三十代前半女性の3人に1人が独身の昨今、結婚のプレッシャーも昔ほどは強くない。
ひと昔前は「いい年した娘が嫁にもいかずみっともない、恥だ」と消されかねない勢いでしたが、経済的に自立して友人もいて趣味もある彼女らは「べつに結婚しなくていいじゃない」と周りにも言われています。

 が、「結婚しなくていい、と自分で選んだわけじゃないからさ」と本人たちは言います。 「選択的シングルじゃなく、なしくずしシングルだから。今の人生も悪くないけど、結婚も出産もする別の人生もあったかもと想像すると、もっと頑張っとけばよかったと思う」「一生独身で子どももいらないと自分で決めたわけじゃないから、モヤモヤが残るんだろうね」と語る彼女ら。
きっと自分で選んだ道なら、どんな道でも後悔なくスッキリと進めるのでしょう。

「結婚」さえできればいいなら、男受けのみを追求して、男の望む理想像を演じればいい。でも結婚した後も人生は続くし、その後の方が人生は長い。
私も恋や仕事にドンづまり「誰でもいいから結婚したい!」とトチ狂った時期もありました。生きるのが辛くて、自分の人生を誰かに丸投げしたかった。でもあの時「誰でもいいから」と結婚に飛びついても離婚していたでしょう。自分を殺して他人に合わせ続けるなんてできないし、それは私にとって一番不幸な状態だから。

 現在、3組に1組が離婚すると言われています。
つい先日も知り合いが離婚したのですが、原因は不妊治療に関するすれ違い。男なんて紙コップにピュッと発射するだけなのに、夫は「なんで俺が検査なんか受けなきゃいけないんだ」と拒否したそう。
一方、39歳の時に10歳年下の夫と結婚した女友達は、不妊治療の話をした際「僕が原因かもしれないし、まずは僕が検査を受けるよ」と夫に言われたんだとか。
その話を聞いて「エエ旦那を選んだなあ…!!」と友人一同涙しました。全米は泣かなくても友人一同は泣きますよ。

 一生のパートナーが誰でもいいはずがありません。数多の男の中から「たった1人」を選ばないといけないから難しい。にもかかわらず、恋愛本や婚活本の多くは「どうすれば男に選ばれるか?」ばかり書いていて「どういう男を選ぶべきか?」は書いていない。そこがもっとも重要なポイントなのに。

「どういう男を選ぶべきか?」を突きつめると「自分にとっての幸せは何か?」というテーマに行きつきます。
『みんなちがって、みんないい』と金子みすゞの詩にもあるように、人はみんなそれぞれ違うのだから、幸せのカタチも人それぞれ。にんげんだもの。これはみすゞじゃなくみつをか。

 それでは、あなたにとっての幸せは?あなたが本当にほしいものは何?何を捨てられて何は捨てられないのか?その優先順位は?
…と聞かれても「え、ちょっと待って」ってなりますよね。かつての私もなってました。「ちょっと待って、そういうことちゃんと考えたことなかった」って。

 自分でほしいものがわからなければ、手に入れようがない。そんなの当然の話なのに、考えていない人は多い。
過去の私もそこがちゃんと整理できていなくて、とっちらかった状態でした。そのとっちらかりを整理すれば、本当にほしいものが手に入ります。そのために、本書を役立てていただければ幸いです。

オクテ女子のための恋愛基礎講座 アルテイシア
『オクテ女子のための恋愛基礎講座』/著:アルテイシア/出版社:幻冬舎

新刊『オクテ女子のための恋愛基礎講座』発売中
自信がない・出会いがない・付き合えない・好きにならない・もう若くない・幸せな恋ができない・SEXしたことがない・女らしくできない・結婚できない…そんな悩みを解決する一冊♪

Text/アルテイシア

楽園の罠

ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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