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  • 2015.01.28

「理解者のフリした支配者」に注意!教祖に心を奪われないために

自己肯定できてない若い女性の弱みにつけこんでくるオラオラ男に注意! 女の味方、アルテイシアさんによる人気コラム!恋愛や結婚に王道を求めても幸せになれない理由をズバッと説いてくれます。


【第20回】「理解」に飢えた女子を狙う男


アルテイシア 恋愛デスマッチ アナ雪 結婚
by RLHyde_4

アルテイシア(以下、アル):この前、Twitterで<文系オラオラ男は「優しい理解者」のフリして女を支配&利用しようとする。「理解」に飢えた女子はつい引っかかってしまう>とツイートしたんですよ。

 性欲や支配欲を満たしたいとか、「俺ってスゴイ!」と自己満足したいために、女を利用する男っているでしょ?
そういう男は「キミを理解してあげる、救ってあげるよ」と教祖きどりで近づいて、相手が重くなったら切り捨てる。それって、捨て猫を拾ってまた捨てるようなものですよね。

AM:そういう男に引っかかって傷つく女子は多いですよね。

アル:「俺ってスゴイ!」と万能感を味わいたいなら、家でヒーローごっこでもしてろ、他人を巻き込むなと言いたい。
相手の弱みにつけこんで信頼させてから裏切るなんて、外道じゃないですか。

「恋愛は自己責任だ、自業自得だ」とか言うけど、男の方が手を出さなければ傷つかなかったわけで。でも、そういう男って自分からガンガンいくでしょ?「この女は思い通りになりそうだ」と狙いを定めて。
それに男の方がかなり年上だったら、女の子は圧倒的に弱い立場ですよね。
相手は百戦錬磨で経験値もずっと上だし、口先で丸め込まれちゃう。それで「責任はイーブン」っていうのは違うと思う。

AM:若い方が騙しやすいと思って狙うのかもしれません。

アル:若い時は「理解されたい欲」が強いしね。
自分に自信がなくて悩むし、情緒不安定にもなるし、死にたくなったり眠れなくなったりする。そんな自分をメンヘラだなんて思う必要ないと私は思う。

「誰かに理解されたい」って人間の根源的な欲求だから。教祖系のオヤジはそこをくすぐるのが超上手い。だから女子はお金や名声に釣られるんじゃなく、「僕だけは本当のキミを理解してあげるよ」って甘い言葉に釣られてしまうんですよね。

若い時は情緒不安定になるもの


アル:私も二十代前半は情緒不安定になって、泥酔して転んで歯を折ったりしました。それで差し歯になったので、キャラメルを食べる時は気をつけています。

AM:キャラメルは危険ですよね(笑)。

アル:ミルキーも持ってかれるよね(笑)。
まあ若い頃は不安定になって差し歯になったりするものだから、そんな自分を「特別に病んでる」と思う必要はない。でも、支配系の男はつけこむでしょ?

「病んでるキミを救ってあげたい」「キミみたいな自己肯定できない子には僕のような存在が必要だ」とかって。人の弱みにつけこんで、新興宗教と同じだよね。
「娘みたいな年の子を食いものにして、テメーの方がよっぽど病んでるし、異常だろ」と言いたい。

 あと、世の中が「自己肯定できないのはダメ」って言い過ぎな気もする。若い時は自信なんてもてないし、自信満々な方がおかしいのに。

AM:二十代で自信満々な方がイタい人が多いですよね。勘違いのナルシストみたいな。

アル:自己肯定できないのはダメなんじゃなく、本人が生き辛いってことでしょ。その生き辛さを乗り越えるには、自力でコツコツ自信をつけていくしかない。

 それも「自分ってスゴイ!」と思うんじゃなく、「ま、これが自分だからしかたねーな」「ダメなとこもあるけどイイとこもあるし、そう悪くないんじゃないの」と折り合える…ソフトランディングできるのがベストなバランスかなって。孔子も「中庸が一番」って言っているし。

AM:「自分ってスゴイ!」と思うと、謙虚さとか向上心が無くなっちゃいますよね。

アル:若い時はある程度コンプレックスが必要なんだと思う。そこからソフトランディングできるのは、いろいろ経験を重ねて35歳を過ぎたあたりじゃないかな。
だから先は長いし、焦らず自力でコツコツ自信をつけていくしかない。
「コンプレックスを無くしてあげるよ」と近づく教祖気どりの男につけこまれないようにしてほしいです。

二十代、教祖系の年上男にハマった体験


アル:私は偉そうな説教オヤジが大嫌いだから、いかにも支配系の男には狙われないんですよ。
でも25歳の時、リベラルっぽい中年男にハマってしまって。だから教祖を求める気持ちはよくわかる。

AM:『59番目のプロポーズ』にも出てくる年上のクリエイターの人ですよね?

アル:うん。若くて自信がないと、仕事できて頭のいい年上男への尊敬を恋愛と混同しがちでしょ?「この人なら私を導いてくれる…!」みたいな。
彼は詐欺師系ではなかったんです。「弱い者のために戦う」って信念があって、服とかもボロボロでダサかったから、すっかり心酔しちゃって。

AM:好みのタイプの教祖だったんですね(笑)。

アル:そうなのよ(笑)。
それに若い時は「自分の居場所がない」って悩むから、「教祖の妻の座がほしい」と願ってしまった。「居場所は自分で作るものだ」とわかってなかったから。

 その彼はヤリチンじゃなくて、むしろ「女を必要としてない人」で…仕事第一で恋愛やセックスはオマケ、人生のシェアの5%以下って感じの人だった。
でもファンは多いんだよね、仕事ぶりや生き様に惚れられるみたいな。で、ファンの1人だった私を食ったと。

AM:そこはやっぱ食っちゃうんですか。

アル:手当たり次第食う雑食ではなかったけど(笑)。
彼の選ぶ女は傾向が似ていて、「見た目は女っぽいけど中身は男っぽい」系だった。そういう女の方が「依存されない、重くならない」と考えたのかも。 

AM:じゃあ支配系ではなかったんですか?

アル:支配系じゃないけど、結果的には支配しちゃうのかもね。
…彼が恋愛を必要としてないとわかって、私は死ぬ気で諦めたんですよ。それで連絡もとらなかったのに、半年後「いろいろ考えたけど、やっぱりおまえに一生そばにいてほしい」と言われたんです。

 それで舞い上がった後は、地獄の日々が待っていて。
都合のいい時に呼び出されて会ってヤるみたいな、「デリヘルですか?」みたいな付き合いで。
彼の「恋愛は人生のシェアの5%以下」は変わらなくて、要するに「自分に都合のいいカタチであれば、一生そばにいてほしい」ってことだったんです。

 で、私の存在が重くなったら、紙クズのように捨てられて。
「私、紙じゃなく人なのに…あれ、ひょっとして紙だった?」ってくらい自己評価が下がりました。

AM:そこからどうやって立ち直ったんですか?

教祖の洗脳を解く方法


アル:「やっぱり彼しかいない」「彼がいないと生きていけない」って洗脳を解くのには時間がかかった。私の場合は、とにかく自分と向き合いました。

 私が好きだったのは「教祖として理想化した彼」であって、だからひどい扱いされても「本当の彼はそうじゃない」と信じたかったんだなって。
そんな風に偶像崇拝しちゃったのは、自分以外の何かにすがろうとしていたから。「自分を救うのは自分だ」って覚悟がなかったからだって。

AM:そんな風にとことん向き合わないと、前に進めませんよね。

アル:うん。あとやっぱり、同性の友人の存在が大きかった。
同性は恋愛がからまないから、スケベ心がないでしょ(笑)?
話を聞いてくれるし相談に乗ってくれるけど、「救ってあげる、幸せにする」とか無責任なことは言わないし。こっちも変にすがって依存したりしないし。

 女友達が「あの野郎、許せねえ!」って怒ってくれて、「自分は大切にされる存在だ」と思えたし、「服ダサすぎるやん!」とかって一緒に笑えて楽になれた。
だから、苦しい時は同性の友人に頼るといいと思う。それで立ち直ったら、いつか自分も誰かの相談に乗ってあげたらいい。それが支え合いってものですよね。

AM:そういう繋がりこそが、本当に信頼できるものだと思います。

アル:あと、傷ついた女子には「無理に許さなくていい」と言いたい。
傷つけられたら憎んで恨んで当然なのに、「許すのが正しい」と思って、許せない自分に苦しむ子が多いでしょ?でも、許そうと思って許すのは、本当の許しじゃないから。
 本当の許しって「どうでもよくなる」ことなんですよ。

 その彼と別れて数年後、インタビューで「仕事のできる男の条件は、必要のないものを切り捨てる能力」と語っているのをみて、「私は切り捨てられたんだな~」と平然と思ったんです。
心が微動だにしないのは、私にとってもうどうでもいい存在だから。洗脳が完全に解けていたから。
…あと、彼は少し前に結婚したそうなんですよ。

AM:えっ、そうなんですか?

アル:私も一生独身かなと思っていたんだけど。ネットで検索すらしなかったのは、ほんと興味がなかったんでしょうね。
共通の知人から知らされて「へーどんな子と結婚したの?」と聞いたら、「信者みたいな子」と返ってきて。
「あなた色に染まりますって、ひたすら尽くすことに喜びを感じるタイプだよ」と言われて、「あーやっぱそうなんだ」と。私は他人の色には染まれないから、やっぱ合わなかったんだなと。
「彼はマッチングする人を見つけたんだな、老後が不安になったのかしら?」とか(笑)、超冷静に思いました。

「幸せになりやがって!」みたいな怒りもないし「ふーん、あっそう」としか思わない。
愛憎も恨みも執着も自然消滅してしまった、その状態が「許す」ってことだと思う。だから、無理に許そうとしなくていい。許しは勝手にやってくるものだから。
何より一番は、自分が幸せになること。そしたら「今が幸せだし、まあいっか」と思えるから。

AM:そういうアルさんの言葉で「恋愛地獄から脱出できた」「失恋から立ち直れた」って感想をよくもらいます。最後に、支配系の男性に言いたいことはありますか?

アル:「海釣りに行け!」ですかね。
釣竿で魚を釣るぶんには他人に迷惑かけないから。だから、女じゃなく魚を食べてください。
青魚のDHA効果で、頭がよくなるかもしれないよ♪

 アルテイシアさんが普通の男子の性事情をインタビューする『魁!!セックス塾』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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