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  • 2014.12.17

「パートナーは夫じゃなくてもいい」幸せな家族のカタチはいろいろ

女の味方、アルテイシアさんによるコラム!友情結婚も幸せな家族のカタチの一つ!家族や結婚に関して、一度考え直してみませんか?

【第17回】母が倒れた時に実感したこと

アルテイシア 魁!セックス塾 童貞 イケメン 草食
Rod Senna


AM:以前から「パートナーは夫じゃなくてもいい」と仰ってましたよね。

アル:そうですね。孤独な時に寄り添ってくれて、困った時に支えてくれる存在がいればいいと思う。

 というのを、5年前に母が倒れた時に実感したんです。
母は半年ほど入院して亡くなったんだけど、意識障害が出ていて私のことも分からない状態だったんです。
私は母と絶縁していたけど、弟も遠方に住んでるし、知らんぷりするわけにもいかず。「娘として」じゃなく「人として」できることをしようと決めました。

AM:「ずっと母から逃げたかった」と仰っていたのに、そう思えたのがすごいなって。

アル:いや、むしろ意識障害の出ている母の方が付き合いやすかった(笑)。
赤ちゃんみたいだから、暴言を吐いたり攻撃してきたりもしないし。

 その時、夫もすごく支えてくれたけど、現実的に一番頼りになったのは叔母だったんです。
叔母は母の妹なんですが独身で、両親の介護経験もあったんですね。昔からその叔母とは気が合ったんですよ。その叔母がいなければ絶対に乗り越えられなかったと思う。

 あと、年上の女友達にも支えられました。
元会社の女性の先輩たちの中には、親の介護を経験している人もいて。親身に相談に乗って共感してくれて、すごく救われましたね。
あの時、親せきでも友達でも兄弟姉妹でも、支えてくれる人がいること…そういう繋がりをもっていることが、人生で一番大事だと思ったんです。

AM:介護うつも、孤立が原因でなると言われますもんね。

アル:無関心で支えてくれない夫だったら、いない方がマシでしょ。より孤独を感じるだろうし。「しょうもない男と結婚するより、女友達のネットワークを大事にしよう」と言いたいです。

AM:お話を聞いて「友達を大切にしよう」と心から思いました…。

アル:女友達が最大のセイフティネットですよね。
たとえば1人暮らしの女友達が高熱を出して寝込んだ時に、彼氏から<治ったらデートしようね♪>とメールがきたらしく。

AM:えーーーー!!

アル:女友達だったらまず「行こうか?」ってなるでしょ。食料も買いに行けないんだから。 
結局、その子は彼氏と別れちゃいました。「本当に弱ってる時にスルーされて、この人と結婚は無理だと気づいた」って。

AM:男は看病されて落ちるとか言うけど、逆ですね…。

アル:女は看病されないことで別れを決意するのかも(笑)。

「女友達が結婚しちゃったらどうしよう」という不安


AM:ただ「女友達がみんな結婚しちゃったらどうしよう、自分だけ取り残されるんじゃ?」って不安もあるんです。

アル:私もその不安はすごいあった。家族と縁を切ってたから「一人ぼっちになってしまうんじゃ」って。
でもこの年になって「意外と大丈夫だ」と気づいた。

 というのも、40越えて独身の人はまず結婚しない(笑)。だいたい40前後で「やっぱシングルの方が向いてるわ」と吹っ切れる女性が多い気がします。

 あと既婚でも子どもがいないと、メンタリティや生活スタイルは未婚のままって人が多いから。
私もそうだけど、独身時代と変わらないんですよ。女友達と飲みにも旅行にも行くし。
独身の女友達に「むしろアルが結婚してよかった。外人と結婚して外国行くとか言われたらどうしよとビビッてたから」と言われました。

AM:なるほど、友達が結婚する方がむしろ不安が減ることもあるんですね。
あと、結婚よりも子どもの方が大きいんですね。

アル:まあ子どもが小さいうちは、夜飲みに行くとか難しいよね。でも子育てが一段落したら…だいたい小学校高学年になると自由がききますよ。子どもが塾に行ってる間に飲んだりしてます。

AM:「話題が合わなくなるんじゃ?」って不安もあるんですが。

アル:それはその人次第だと思う。私の友達は子育て信者みたくなってないから(笑)、変わらずに付き合えてますね。子育てママ10人の中に混ざるのとかはキツいけど、少人数だったら大丈夫。
この前も子持ちの友達と会ったけど、ひたすら<やしきたかじんの後妻問題>について語ってました。

AM:楽しそうですね(笑)。

アル:超楽しかった!
なんかさ、「子育て頑張って偉いわよね~」「あなたこそ仕事頑張って偉いわよ~」みたいに牽制しあうのって、友達ちゃうやんと思うんだけど。

AM:もともと本音で話せる関係じゃなかった、と。

アル:私の周りはマウンティングとか興味ない人ばかりだから。「流行語って、ホントに流行ってんの?」みたいな。見栄の張り合いなんかしてもつまんないよね。
あと「唯一の親友」が結婚すると打撃がでかいけど、仲のいい女友達が何人かいれば大丈夫だと思う。それに友達はいくつになってもできるし。

AM:女性の方が友達作りは得意ですもんね。

アル:75歳の義母は銭湯でマブダチができたそうです。
その人は独身で義母はバツイチなんだけど「旦那がいなくてよかったわよね~」「この年まで男に気つかうなんて地獄よ~」とガールズトークしているらしい。

AM:いいですね、老後が明るく思えてきました(笑)!

同性の友達同士も家族として認める制度


アル:私の周りは「そりゃ結婚したいけどさ~」と口では言いつつ、シングルライフを謳歌してる子が多い。「女友達の家の近くに引っ越して毎日めっちゃ楽しい!」とか。

AM:それは結婚する気ないですね(笑)。

アル:キャリアを積んで自立して、公私ともに充実してるから。そんな彼女らも「老後が不安、支え合う家族は欲しい」と言うんです。あと「子どもは産んでおきたい」とも。
私、同性の友達同士でも家族として認める制度があればいいと思う。
もともと日本は欧米みたいにカップル文化がなくて、同性文化の国でしょ?

AM:「女友達といるのが一番楽しい」ってみんな言ってますね。

アル:それにもともとお見合いの国で、恋愛が苦手な国民だから。「子どもは欲しいけど相手がいない」という女子は多い。

AM:私の周りも多いです。「子どもは欲しいけど相手がいないし、シングルで育てる自信はない」って女子が。

アル:日本は結婚せずに子どもを育てるのが大変な社会だから。
フランスのように婚外子が半分以上みたいな国は出生率が高いけど、日本はそもそもカップルにならないから。
だから同性の友達をパートナーにして、養子や精子をもらって、子どもを持てるようになればいいのになと。

 女手が2人いた方が男女のつがいで育てるより、負担は軽いでしょ。
なにより、恋愛感情がない方がこじれないから。
ビアンバーに通っていた時、嫉妬や浮気でケンカして別れるカップルをいっぱい見たんですよ。
一方、友達はめったなことでは関係が壊れないから。

 そういう点では、子どもにとってもいいんじゃないの?と思う。私は両親のケンカを見続けて、離婚で姉弟が引き離されたから。親の再婚相手に虐待されるとか、そういう悲劇も減るしね。

 夫婦別姓すら認められない日本では、同性婚が認められるのも困難だろうけど。
でも人口減少を本気でどうにかしたいなら、同性婚だけじゃなく友達同士も「家族」として認めて、夫婦と同等の権利を与えればいいと思う。

AM:現時点で世界一の晩婚国で、超少子高齢化社会ですもんね。

アル:現状の出生率の水準が続けば、50年後に人口は今の3分の2まで減少するらしいよ。
おまけに老人だらけで、それを少ない若者が支えるなんて無理だよね。そう考えたら「男女でつがう」ってシステムを変えた方がいいと思う。

AM:変わりますかね?

アル:変わらないだろうね(笑)。いまだに「伝統的な家族観がどーの」とか言ってる国だから。
ちなみに「保守的な結婚観をもつ男女ほど結婚できない」という統計もあるそうです。
「男は仕事、女は家庭」って性別役割分業はもう厳しい。家族を養える男性はごく一部だから。

友情結婚でもセックスできる?


アル:個人的な予想としては、友情結婚は増えていくと思います。

AM:前回の記事にも「友情結婚いいかも」って感想が寄せられました。

アル:私も恋愛のドーパミンが出ずに結婚したので、友情結婚みたいなものですよ。その方が冷めなくていいんじゃないかな。
今って若い男子が女子化して、男女の垣根が低くなってるでしょ?「同性の友達みたいで楽」って結婚する若者がだんだん増えてくる気がする。

AM:ただ、それだとセックスできるのか?って不安があって。できれば普通にセックスして子どもが欲しいんで…。

アル:でもラブラブでもセックスレスになるやん。

AM:なりますね(笑)。

アル:むしろラブラブだった方が「もう異性として見られない」「恋人じゃなく家族になっちゃった」とか言うでしょ。だったら初めから恋人じゃない方がいいかもよ?

AM:男性も「家族には欲情できない」とかよく言いますもんね。

アル:不妊治療するカップルの不妊の原因の半分は男性にあるそうだけど、「勃起できない・射精できない」って問題が多いらしい。「排卵日よ!」と言われるとプレッシャーで萎えちゃうっていう。
それって「セックスは性欲が高まってやるもの」って刷り込みがあるからで、友情結婚で初めから「子作りのため」と割り切ってる方がいいかもよ?

AM:うーん、割り切ってる方がプレッシャーは少ないかもしれません。

アル:女友達が同級生と交際10年で結婚したんだけど、もう完全に親友って感じで、結婚前からセックスレスだったらしい。
でも35歳の時に子作りしようと決めて「排卵日だ、やるか!」「よし、じゃあAV観るか!」と励んだらしい。
そんな風に遠慮なく何でも言い合える方がいいのかも。

…それでめでたく子どもを授かって、夫が育休をとりました。夫がちゃんと子育てする夫婦は2人目も作るよね。

AM:育児が大変すぎると「2人目も欲しいけど無理」って人が多いですね。

アル:その友達も2人目にトライするらしく「オススメのAVがあったら教えて」と言われた。
せっかくAV大国なんだから、利用しない手はないよね。子作りに貢献してると思ったら、制作側も嬉しいでしょう(笑)。

AM:セックスも家族も「こうじゃなきゃダメ」と思わない方がいいなと感じました。

アル:伝統的な家族観を押しつけられると、親が離婚している子とかは「うちは普通じゃない」と疎外感を植えつけられる。親の離婚は子どものせいじゃないし、むしろ離婚で傷ついているのに。

 多様な家族のカタチがあって、多様性を認める社会の方が、みんなが生きやすいよね。
「家族を養えてこそ一人前の男」「育児のために犠牲を払うのが女」みたいな、王道じゃなきゃダメって価値観がなくなる方が、男女共に幸せになれると思います。

 アルテイシアさんが普通の男子の性事情をインタビューする『魁!!セックス塾』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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