鎧を脱げるパートナーに出会うための選択/採用のプロと白熱トーク⑥

「恋愛デスマッチ」特別企画として、友人のSさん(42歳)に登場いただきました!

 Sさんは私が新卒の時、採用担当だった男性。
現在は「採用のプロ」として人事採用コンサル会社を経営しつつ、書籍の出版や講演等で広く活躍されています。

 灘校→京大卒のエリートだけど、恋愛面では草食。
結婚12年目の一児のパパで、ルックスは色白童顔のカワイイ系。
そんな彼と白熱トークしましたよ♪

 前回の<幸せな結婚を叶えるために本当に必要なこと>もどうぞ。

【第15回】勝ち負けにこだわらない、リベラルな男

アルテイシア 恋愛 デスマッチ 結婚 キャリア 肉食系男子 @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯

アルテイシア(以下、アル): 「採用においても男子より女子が優秀」と仰ってましたよね。
恋愛でもありがちなのは、女子の方が優秀…たとえば彼女の方が年収やキャリアが上で、彼氏が劣等感を感じるケース。それで別れたって話もよく聞きます。

S: うーん…好きな女性に「頼られたい・必要とされたい」って気持ちはわかるんだけど。

アル: でも「精神的には頼っているでしょ」「私の方がキャリアは上だけど、あなたの方が家事は上手いじゃない」とか言っても納得しないんですよ。
社会的な序列にこだわって、女より優位に立ちたい男はいまだに多いと思う。

S: 僕は「男子たるもの、女子より優れていなければならぬ」みたいな意識はない。
頭のいい女性や出世している女性は好きだし、「すごいな」って憧れるけど。

アル: Sさんはリベラルだし、もともと競争意識が少ないんじゃないです?

S: そうだね、昔から勝ち負けに興味がない。トランプの大富豪とかも全然やりたくなかったし。

アル:肉食系エリートは勝ち負けにこだわる男が多いですよ。
昔、広告会社の同僚にプロポーズされたんだけど、そのうち「キミの方が頭もよくて仕事もできるから辛い、俺は負けず嫌いだから」とか言われて。「だったらテメーの土俵で頑張れよ」と思ったけど、やっぱりショックでした。
「自分は女としてダメなんだ」と落ち込んだし、「アホのふりをすべきか」と迷いましたね。

S:それは傷つくよね、自分の才能や努力を否定されたわけだから。
そういう男は自分に自信がないから優位に立ちたがるんだろうな。

アル:「そんなちっせえ男と結婚しなくてよかった」と今では思うけど。劣等感を刺激しないように付き合い続けるなんて無理だし。

S:「アナ雪には“女は男社会で強さや実力を隠さなきゃいけなくて、その象徴が手袋”って解釈もある」って言っていたよね。

アル:私は「ええい、レリゴーじゃクソッタレ!」と開き直ってから夫に出会いました。
夫は格差婚とかメディアに書かれても平気な人で、「キミがレスリングのチャンピオンなら『タックルの速さで負けている』とかは多少は思うかもしれないけど」と言ってました。

S:旦那さんは自分のモノサシで生きているから平気なんだろうな。

アル:まあ変わってますしね。
エビちゃんブームの時に「吉田沙保里とエビちゃんだったらどっちと結婚する?」と聞いたら、「吉田に決まってるだろう、エビちゃんなんて何の取り柄もない」と断言していたし。

S:たしかにマイノリティではあるよね(笑)。

アル:マイノリティ同士の方が、いざ出会ったらマッチングしやすいと思う。