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  • 2014.11.19

鎧を脱げるパートナーに出会うための選択/採用のプロと白熱トーク⑥

女の味方、アルテイシアさんによるコラム!女の恋愛・結婚・人生など、様々なテーマで読者に訴えます。

「恋愛デスマッチ」特別企画として、友人のSさん(42歳)に登場いただきました!

 Sさんは私が新卒の時、採用担当だった男性。
現在は「採用のプロ」として人事採用コンサル会社を経営しつつ、書籍の出版や講演等で広く活躍されています。

 灘校→京大卒のエリートだけど、恋愛面では草食。
結婚12年目の一児のパパで、ルックスは色白童顔のカワイイ系。
そんな彼と白熱トークしましたよ♪

 前回の<幸せな結婚を叶えるために本当に必要なこと>もどうぞ。


【第15回】勝ち負けにこだわらない、リベラルな男


アルテイシア 恋愛 デスマッチ 結婚 キャリア 肉食系男子
by @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯

アルテイシア(以下、アル): 「採用においても男子より女子が優秀」と仰ってましたよね。
恋愛でもありがちなのは、女子の方が優秀…たとえば彼女の方が年収やキャリアが上で、彼氏が劣等感を感じるケース。それで別れたって話もよく聞きます。

S: うーん…好きな女性に「頼られたい・必要とされたい」って気持ちはわかるんだけど。

アル: でも「精神的には頼っているでしょ」「私の方がキャリアは上だけど、あなたの方が家事は上手いじゃない」とか言っても納得しないんですよ。
社会的な序列にこだわって、女より優位に立ちたい男はいまだに多いと思う。

S: 僕は「男子たるもの、女子より優れていなければならぬ」みたいな意識はない。
頭のいい女性や出世している女性は好きだし、「すごいな」って憧れるけど。

アル: Sさんはリベラルだし、もともと競争意識が少ないんじゃないです?

S: そうだね、昔から勝ち負けに興味がない。トランプの大富豪とかも全然やりたくなかったし。

アル: 肉食系エリートは勝ち負けにこだわる男が多いですよ。
昔、広告会社の同僚にプロポーズされたんだけど、そのうち「キミの方が頭もよくて仕事もできるから辛い、俺は負けず嫌いだから」とか言われて。「だったらテメーの土俵で頑張れよ」と思ったけど、やっぱりショックでした。
「自分は女としてダメなんだ」と落ち込んだし、「アホのふりをすべきか」と迷いましたね。

S:それは傷つくよね、自分の才能や努力を否定されたわけだから。
そういう男は自分に自信がないから優位に立ちたがるんだろうな。

アル:「そんなちっせえ男と結婚しなくてよかった」と今では思うけど。劣等感を刺激しないように付き合い続けるなんて無理だし。

S:「アナ雪には“女は男社会で強さや実力を隠さなきゃいけなくて、その象徴が手袋”って解釈もある」って言っていたよね。

アル:私は「ええい、レリゴーじゃクソッタレ!」と開き直ってから夫に出会いました。
夫は格差婚とかメディアに書かれても平気な人で、「キミがレスリングのチャンピオンなら『タックルの速さで負けている』とかは多少は思うかもしれないけど」と言ってました。

S:旦那さんは自分のモノサシで生きているから平気なんだろうな。

アル:まあ変わってますしね。
エビちゃんブームの時に「吉田沙保里とエビちゃんだったらどっちと結婚する?」と聞いたら、「吉田に決まってるだろう、エビちゃんなんて何の取り柄もない」と断言していたし。

S:たしかにマイノリティではあるよね(笑)。

アル:マイノリティ同士の方が、いざ出会ったらマッチングしやすいと思う。

王道モテで雑魚を狙うと本命に出会えない


アル: 私も「女子アナみたいなキャラを目指すべきか?」と血迷った時期がありました。
恋愛記事も「男を立てろ、男に媚びろ」「都合のいい女になれ」ってアドバイスが多いじゃないですか?
でも「それで雑魚を釣っても仕方ない!」と開き直った方が、本命に出会えると思う。

S: うん。就職も結婚も自分を偽っていたら、本当にマッチするパートナーに出会えないから。
…たとえば僕でいうと、媚びる女性とか苦手だし。ボディタッチとかされると引いてしまう。

アル: オクテ男子のATフィールドが全開に(笑)。

S: そうだなあ。男っぽい、サッパリした女性の方がいいなあ。

アル: 票田を見つけるのって大事ですよね。
私の場合、インテリやオタク男子の方が合うと気づいたんです。彼らは王道モテ系よりも私みたいな女を好きになってくれる。しかも女っ気がないので「ブルーオーシャン発見!」みたいな。

S:そういう人達とはどこで出会ったの?

アル: 飲み屋が多いです、夫とも近所のバーで出会ったし。
彼らはオクテだから、こっちから話しかけて連絡先も聞かなきゃダメだけど、そこは酔った勢いも利用して。

S:お酒の場はいいよね。僕もプライベートで女性と話すのは緊張するから、お互い酔っている方がリラックスできる。綺麗な女性だと特に緊張するし。

アル:なんで?

S:やっぱり「自分なんか相手にされないかも」って考えるし…。

アル: そこが謎なんですよ。Sさんは超エリートでハイスペックなのに、「僕はつまらない人間だから」とか言うでしょ?
私、ブリッコしているんだと思ってました(笑)。

S: ブリッコじゃないよ。
社会的な評価が自己評価に繋がらないというか…経歴とかスゴイと言われても「しょせん灘の落ちこぼれだし、大したことない」と自分では思っている。

 だからアルの言っていたパンの話にも共感した。自分がパン屋だとしたら「こんな不味いパンを買いにくる客などいらぬ」と顧客を逃しちゃうって話。
僕も昔は自分なんか相手にしない人が好きだったから。

アル:Sさんはこじらせ女子なのか。

S: 一応性別は男だけど(笑)、こじらせてはいるかも。

アル:どこでこじらせたんですか?

S: まあ男子校出身だし、図書館で哲学書を読むオタクだったし。

アル:女子とまったく接点はなかった?

S: なかった。小学校の同級生の女子に疑似的な思慕の情を抱いて、出さないラブレターを書いたりしていたよ。

アル:オナニーですね(笑)!

S:うん。で、哲学から心理学に興味をもって精神世界にどっぷり浸かって、京大に入った。

アル:よかったですね、オウム真理教とかに入らなくて(笑)。

S:そうそう、僕オウム世代だからね。
それで京大に入ってから、女優をしている先輩を好きになった。絶対に手の届かない、神秘的で遠い存在の人。

アル:よく知らない人の方が理想を投影できますもんね。

S:うん。その先輩は彼氏もいたけど、自分がいかにその人を好きかが重要で、相手の気持ちは関係なかったから。その先輩の家の周りをウロウロしたりしたなあ。

アル:ストーカーだったんですか。

S:当時ストーカーって言葉はなかったけど(笑)。
その後、玉砕覚悟で告白したけどもちろん振られて。でもあえて負け戦に挑むというか、負けの美学というか…。

アル:私、負けの美学を語っていいのは力石とジョーだけだと思う。

S:あはは(笑)。ほんと中二病だよね。ていうか、今も中二かもしれないけど。

アル:オッサンのくせに中二ぶる人も「ピュアな少年心アピールしてんじゃねえよ」とイラつきます。あ、Sさんはかわゆいですけどね。Sさんはかわゆい。

S:二回言わなくていいよ(笑)。

「ブレない」よりも「しなやか」


S:いまだに思春期の非モテを引きずっているし、恋愛以外でも劣等感は強いと思う。
だから広告会社に入って自信満々のギラギラした人達に囲まれて、「自分はやっていけるんだろうか」と悩んだし。実際、僕は一度退職しているしね。

アル:心理学の道を志そうと思ったんですよね?

S:うん。それで紆余曲折あった末、出戻ったんだけど。
出戻りを受け入れてくれるのは、あの会社の器の大きさだと思う。

アル:私も器はデカい会社だと思います。こんな私が6年いられたって時点で(笑)。
そしてSさんは二十代で迷いや挫折があったから、言葉に説得力があるんだと思う。

S:そうだなあ…。たとえば今はセミナーに呼ばれて大会場で話したりするけど、毎回すごく緊張して足が震える。「こんな俺の話なんかでいいのかな」って思うし。

アル:Sさんが「俺ってスゲー!」って人だったら、仲良くしてないと思う。自分の弱さを認めて開示できるところがすごくイイし、好きですよ。

S:ありがとう(笑)。

アル:私って生意気ですよね(笑)。まあいいや。
私も元会社で自信満々な人々に囲まれてコンプレックスを感じていたけど、そういう人達の大変さにも気づきました。
バリバリ働いていた人が、突然うつ病になったりとか。「こんな弱い自分はダメだ」と許せなくて、限界まで頑張ってポキンと折れちゃったんだろうなって。

S:本当のうつ病になる人は、マジメな頑張りやさんだからね。

アル:「ブレない」っていい言葉だと言われるけど、私は「しなやか」の方がいいと思う。柔軟に臨機応変に「今疲れているから休憩しよう」と思える方が。

S:じゃないと長く続けられないよね。
仕事も結婚もそうだけど、無理は続かないから。完璧や理想を目指すと息切れしてしまう。

「私が機嫌よくいられる」という基準


アル:「女性はマジメで努力家だ」「選択肢が多いから大変」という話が出たけど、だから世間やメディアの外圧に苦しむんだと思う。
<仕事も恋愛も結婚も出産もコンプリートすべき>とか<女子力を上げてキラキラ輝くべき>みたいな。
メディアに登場するのって、バリキャリで見た目も綺麗にして、オシャレな部屋に住んでいる女性が多いでしょ?

S:そういう人は、特別だからメディアに登場するわけだもんね。

アル:あと企業の広告塔として出ていたりもするし(笑)。SNSも「見せたい自分のイメージ」を載せているわけだから。
そういうのを真に受けて「あんな風にならなきゃダメ」とか思わない方がいいし、むしろ「ならなくていい、女子力なんか知るかよ」って不毛な競争からおりた方が自由になれると思う。

S:僕もアルと対談して実感したよ。男子はもっと磨くべきでは?って人が多いけど、女子は磨きすぎて擦り切れている人が多いんだって。

アル:私もかつては擦り切れていましたよ。今でいうキラキラしたリア充にならなきゃダメなのかなって。
それで休日もヨガやエステやベリーダンスに通ったりしたけど、全然ストレス発散にならなくて…まず外出するのが面倒くさいし(笑)。
で、自分は家でゴロゴロ漫画読んでいる方が回復する人間だと悟りました。

S:僕も休日に有意義なことをしようと思うと疲れる(笑)。
やっぱり、自分の感覚で選ぶべきなんだよね。「自分はこれが居心地いい」っていう。
就職でも男子は会社のランクやブランドにこだわるけど、女子は感覚で選べる人が多い。会社もパートナーも「私が機嫌よくいられる」って基準で選ぶ方が、絶対幸せになれるよ。

アル:自分のモノサシ、選択の基準をもつことですね。
女は社会で働く中で「分厚い鎧」をつけているけど、好きな男の前では武装解除してくつろぎたい。ハイヒールを脱いで裸足になるように。
そんな生身の自分を愛してくれるパートナーを見つけてほしいです。

―――好評だった当企画、第二弾もぜひ実現したいと思います!

 アルテイシアさんが普通の男子の性事情をインタビューする『魁!!セックス塾』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座』/著:アルテイシア/出版社: KADOKAWA/メディアファクトリー

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アルテイシア
作家。

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