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  • 2014.10.22

「親に愛されなかった人間は他人を愛せない」とか言うな!/採用のプロと白熱トーク④

「恋愛デスマッチ」特別企画として、友人のSさん(42歳)に登場いただきました!

 Sさんは私が新卒の時、採用担当だった男性。
現在は「採用のプロ」として人事採用コンサル会社を経営しつつ、書籍の出版や講演等で広く活躍されています。

 灘校→京大卒のエリートだけど、恋愛面では草食。
結婚12年目の一児のパパで、ルックスは色白童顔のカワイイ系。
そんな彼と白熱トークしましたよ♪

 前回の<自分にピッタリの結婚や就職を叶える最強のカギとは?>もどうぞ。


【第13回】後天的に自己肯定を身につけるには


アルテイシア アルテイシアの愛され(笑)痴女養成講座
by David Compton

アルテイシア(以下、アル): 前回「自分に足りないものを会社や男で埋めようとすると不幸になる」「自信は『根拠のない自信』が一番強い」と仰ってましたが。

S: 就活でいうと、意外に東大生はポーンと中小やベンチャー企業に入ったりする。一方で、私大上位の学生の方がブランド志向が強い。 
ホントに地頭のいい東大生っているでしょ?そういう人は会社のブランドにこだわらない。

アル: 世間軸じゃなく自分軸で選べるんですね。

S: そう。逆に「地頭のいい奴にはかなわない」とコンプレックスのある人は、自信のなさを会社で埋めようとする。
「ブランド企業に選ばれた自分には価値がある」って風に。

アル: 私大の内部進学組は特にそうかも。
家柄とか親の職業ランクでヒエラルキーがあるらしく、そういう価値観を刷り込まれるんでしょうね…私はそんな世界ってゾッとしますよ。

S:ゾッとするよね。

アル: 私やSさんの母校はお金持ちの子も多いけど庶民の子もいて、多様性があった気がします。

S: あと、我が道を行くオタクが多かったよね。
まあ、僕もオタクだったけど…ひたすら哲学書を読み漁っていたし。

アル: 真面目なオタクだなあ(笑)。私はひたすら漫画読んでましたよ。
確かにのびのびとオタクをやれる環境でしたよね、異性の目もないし。中高時代の環境はかなり影響あると思います。

「自分のランクを上げたい」が目的だと不幸になる


アル: 恋愛でいうと、美人が不細工な男性を好むケースは割と多いんです。自分の容姿に自信があるから、男に埋めてもらわなくていいんでしょうね。
逆に容姿に自信がなくてイケメン好きの女子は「イケメンに選ばれた自分には価値がある」と思って、ランクアップした気がするみたいです。

S: 「自分のランクを上げたい」が目的だと、就職でも恋愛でも不幸になるよね。
「足りない部分を埋めようとしてないか?」って自覚が必要だと思う。

アル: ただ、気持ちはわかるんですよ。
二十代前半の私は「仕事ができない」ってコンプレックスが強くて、仕事のできる年上男にハマったんです。それが自分史上もっとも不幸な恋愛でした。

S: 仕事できないことはなかったでしょ。

アル: いや、できなかったです。そもそも広告の仕事が向いてなかった。

S: そうか…ごめんな(しょんぼり)。

アル: 謝らないでくださいよ(笑)。
それに向いてない仕事をしたお陰で、自分のやりたいことがわかって物書きになれたんで。

S: それならよかったけど…。

アル: 真面目なオッサンだなあ(笑)。
話を戻すと、女友達でも自分の仕事が好きで誇りをもってる子は、夫の肩書きにこだわりませんね。彼女らは居心地のいいパートナーを選んで幸せになってます。


根拠のない自信って?


アル: 会社も男も自分軸で選ぶべきだし、それには自己肯定が必要なんですね。
で、心理学的にいうと「根拠のない自信」が強いんですよね?

S: 特に根拠はないけど「自分は大丈夫、きっとうまくいく、明日はもっとよくなる」と思える人、そういう人が一番強い。

アル: ヒマワリの向日性みたいなものですか。自然と光のあたる方向を向くっていう。

S: そうそう。「俺は東大だから」みたいな根拠のある自信だと、ハーバードやスタンフォードが現われるとシュンとなるから。

アル: 他人と比べた自信はもろいですよね、上には上がいるから。
じゃあ、根拠のない自信ってどうすれば持てるんですか?

S: やっぱり、子ども時代に承認された経験があるのは大きい。大部分は子ども時代に作られるから。

アル: やっぱそういう話になるのか。

S: ただ、それがなかった人でも後天的に身につけられるけど。

アル: 「幼少期に作られる」だと私みたいな人間は絶望しちゃうので「どうすれば後天的に作れるのか」って話をしたいです。

S: 単純だけど、自分を認めてくれる人と付き合うことだよね。恋愛に限らずだけど。

アル: まず恋愛以外で承認を得る方がいいと思う。
自己肯定してない女子は「こんな私を好きになる男なんてレベルが低い」と見下して、自分を愛さない男を好きになりがちなので。 

S: それだと永遠に幸せになれないよなあ。

アル:自分がパン屋だとしたら「こんな不味いパンを買いにくる客などいらぬ!」って、大事な顧客を逃しちゃうわけだから。

S: アルはどうなの?

アル: 私は「こんな変わったパンを好きなんて、おまえマニアックだな」と思いつつ、マニアックな顧客を大事にします。

S: それは自己肯定できているからだよね。

アル: 私は親には愛されなかったけど、後天的に身につけた部分が大きいです。 まず女子校は関係が密なので、女友達から承認を得られた。 あと社会人になってからは、営業としてポンコツだったけど、後輩からよく悩み相談されたんです。  「アルさんがいたから続けられた」とか言ってくれる子もいて、それで徐々に自信がつきました。

S: 今では悩み相談コラムが仕事になってるんだもんなあ。

アル: まあ、バイブの記事とかも書いてますけど(笑)。

逆にプラスになることもある!


アル: 私「親が背負い込みすぎでは?」と感じるんですよ。「自分の育て方に全責任がかかっている」みたいな。
そりゃ愛されて育つに越したことないけど、愛されて育っても私よりずっとネガティブな人もいるし。
人は色んなものに影響を受けて育つし、生まれつきの性格もあるじゃないですか?

S: うん、それはそうだよね。

アル: 私は「親が愛してくれないのは自分がダメな子だから」と思ったことが一度もないんです。これって生まれつきの性格だろうなと。

 あと私は双子なんだけど、弟とは赤ちゃんの時から性格が真逆だったらしく。
弟は神経質でずっと泣いてて、私は隣りでグースカ寝てたそうです。

S: 僕も息子を見ていると「生まれもった性格ってあるな」と思う。
あと「この部分はすごく自分に似ている」と驚くことも多い。

アル: 私は弟と同じ両親から生まれて同じ環境で育って、見た目も性格も全然違うので、生まれつきが大きいなと実感します。

S: ただ、アルが「自分がダメな子だから」と思わずに自己肯定できたのは、誰かいたんじゃないの?と思うんだよね。親以外で承認してくれる存在が。
 僕でいうと、父親は厳しくて殴る人でひたすら怖かった。母親は天然気ままであまり母親らしくなかった。
ただ、母方の祖父がものすごく可愛がってくれて…そういう無条件に受け入れてくれる存在が1人いればいいんだと思う。

アル: だから、核家族はキツいんですよね。
でも私の場合、そんな存在が身近にいたとは思えないんだよなあ…近所の犬とか?

S: 犬?

アル: 幼少期の私は「動物の方が分かり合える」と思っていて、近所の犬猫としゃべってたんです。あと木ともよくしゃべっていて、人とはあまりしゃべらなかった。
今なら「おかしい子」の枠に入れられるんでしょうね。

S: 今だとそうかもしれないね。

アル: 今の子どもたちは品質管理されていて気の毒だと思う。人より木としゃべりたい子だっているのにね。

S: いつから人と話すようになったの?

アル: 一番のキッカケは、小2の時に小南さんって親友ができたことです。
小南さんはボーイッシュで活発な子で、一緒に遊ぶうちに私も人と話すようになって。あと、クラスの女子にハブられた時に味方になってくれたんですよ。
それで「女子に対する信頼感」が刻まれたのかも。

S: その出会いが転機だったのか。今のアルを見ていると、人と深い繋がりを築いていると思う。

アル: 私は<親に愛されない→自己肯定できない→不幸になる>ってステレオタイプな見方が嫌いなんです。
逆にプラスになることもあるから。

 たとえば私は家族がひどかったぶん、女友達を大切にして繋がりが深まったし。それに「自分の手で家族を作ろう」って思いが強かったです。
周りをみても「家族がイヤで実家から逃げたかった」って子は結婚してますね。
家族と仲良しで実家大好きな子はシングル率が高い。

S: 実家が居心地いいと、結婚のハードルは高くなるよね。

アル: もちろん、結婚=幸せじゃないけど。
要するに「親に愛されなくても悪いことばかりじゃないよ」と言いたいんです(笑)。

S: それはすごく励まされるメッセージだと思う。

アル: 「親に愛されなかった人間は他人を愛せない」とか平気で言う人いるでしょ?
「薄っぺらい一般論言うんじゃねえ、人の傷口に塩塗るんじゃねえ」ってムカつきます。

S: 幸福が傲慢さにつながる場合もあるから。

アル: うん。でも幸福に育った人がみんな傲慢になるわけじゃなくて、結局はケースバイケースですよね。
幼少期に傷ついても、逆にプラスにすることもできる。リカバリーは可能だと言いたいです。

S: そうだな…僕の場合、小学生の時に父の転勤で大阪に引っ越して。そしたらもう異世界だったんだよね。
小学校の先生が「あほんだらボケカス!」とか怒鳴ってて、教室でもバトルが繰り広げられていて。

アル: 『北斗の拳』の世界に迷い込んだような(笑)。

S: ホントそうだった。僕は体も小さいし腕力もないし「どうやって生きていこう」と真剣に悩んで。
それで勉強はできる方だったから「勉学で身を立てよう」と決心した。

アル: ほー!偉いですね。不登校になったりせず、勉学を武器に闘おうとしたのは。
それが今のSさんに繋がってるわけか。

S: うん。それで灘校に入って、哲学や心理学にも興味を持つようになったから。
ちなみに当時は本を読みながら歩く丸坊主の少年で、あだ名が地蔵だった。

アル: 地蔵(笑)。Sさん、ベビーフェイスですしね。

―――次回も<女子が幸せに生きる道>について語りまーす!

 アルテイシアさんが普通の男子の性事情をインタビューする『魁!!セックス塾』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 アルテイシア
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ライタープロフィール

アルテイシア
作家。

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