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  • 2013.11.18

死に物狂いで求めた愛でも不安は拭えないなら…/『女子をこじらせて』雨宮まみ×『世界婚活』中村綾花(2)

 日本から単身『世界婚活』後、フランス人と国際結婚しパリに住んで3年目の中村綾花さんと、新刊『ずっと独身でいるつもり』が大好評のこじらせ女子コラムニスト雨宮まみさんの対談が下北沢B&Bで行われました。
その模様を第3回にわたってレポートします!
日本にいると自分らしくいられない、恋愛がうまくできない、という方、今回はぜひ全部読んでみてくださいね!

 第1回「で、ぶっちゃけ女子の幸せって何?」もあわせてどうぞ。


自分が本当に求めていたものがわかった!

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左から、中村綾花さん、雨宮まみさん

中村綾花さん(以下、敬称略):私は日本にいた頃、結婚するなら非難されない人と…という考えにすら及んでなかったですね…。雨宮さんが、『だって、女子だもん』の中で「こじらせ女子ヒエラルキーの図」を考えていたじゃないですか。
私はその中でも「ボロ雑巾」だったもので…。

雨宮まみさん(以下、敬称略):「ボロ雑巾」ってカテゴリないですからね!(笑)

中村:いやあもう下の下だったんですよ。相手にもされなくて。真ん中のほうはセフレといってもセックスできてるじゃないですか。私なんて見られてない、ゆるふわしかモテないって本気で思ってました。私の心の居場所はないんだと。

雨宮:「パリに移住して結婚」と聞いて、もうしがらみから解脱されたんだと思っていたのですが、お話をうかがってるとそうでもないんですかね?

中村:パリでは大丈夫なんですけど、日本に帰ってくると独身時代の気持ちに戻ってしまいますね。
パリはでかい帽子かぶっている宗教の人がいたり、アフリカ系の布を巻いているおばちゃんがいたりと、まぎれられる感じがするんですよね。色んな人がいて、私はその中の一員なんで、「ああ目立ってない!」みたいな。安心するんですよね。 あとは肯定してくれる旦那が家にいますし…ってこういう話するとやっぱみんな「ケッ!」って思うのかな…。

雨宮:その突っ込みやっぱり常に入りますね!(笑)独身時代の中村さんが常に今の中村さんを見ているんですね。

中村:そうなんです…だから怖くてブログも更新できず。
幸せで申し訳ないって思っちゃうんですよね。実際はものすごく貧乏な暮らししてますけどね!隅っこで…。

雨宮:でも、幸せなんでしょう?

中村:はい…。もう自分が何がほしいかはっきりわかったので。「男に愛されて肯定されたい」ってね。
こんなこといったらまだそんなこと言っている女がいるのかって言われそうですけど、それが私なんですよ。貧乏でもなんでも、死に物狂いで愛を求めたので。

雨宮:ひとつ気になっているのですが、死に物狂いで追い求めた愛は持続するんですか?持続させるために、何か努力はしてますか?

中村:やっぱり相手は外国人なので、何考えているか完全にはわかりませんね。
まあ、男と女という時点でわかりあえないので、理解できないし、外国人ということで余計わかんないですよ。だから、こんなに毎日毎日「猫ちゃん」って言われて可愛がられていても、いつか私のことを急に切ってしまうのでは、というのは常にありますね。
でもそれを言ってしまうと結婚しても何してもずっと幸せ探しになってしまうのでね…。

雨宮:猫ちゃん…! あまり疑っていても不幸を呼ぶだけだから、不安は切り捨てて、目の前の幸せに集中するということでしょうか。

中村:そうですね。過去の自分も結婚したいってさんざん悩んでいましたけど、「いやもうその先にもっと色んなことがあるから…」って。結婚しても、一人になるかもしれないという不安はなくならないんですよね。

フランスで直面した“一か八かの決断”

中村:今はすごく幸せなんですが、そういう風にいいことばっかりも言えなくて、日仏カップルって2~3年目で8割ほどは離婚するんですよね。実は浮気魔だったり、やっぱり言葉が通じないだったり。
あと、フランス人は稼ぎがほとんどなくて、共働きしないと生活していけないところなので、日本の意識のまま結婚して、旦那に頼ろうとすると「働く気がない」と離婚されてしまったり。
理由も聞き出せないくらい急に別れちゃうこともあって、それはセックスレスがあるんじゃないかなと思っています。日本人女性って、外国の方に比べるとセックスがあまり好きなじゃない傾向があって。だから幸せな人とそうじゃない人の差はありますね。

雨宮:海外だと、「愛がなくなった」「セックスがなくなった」「心変わりした」が、日本よりも明確な離婚理由になるところも多いですよね。日本だともう少しぼや~っとしていて、「愛やセックスと夫婦は別」みたいな感じで続く場合もある。

中村さんは、スカウターで値踏みするのをやめて今の旦那さんと結婚されたとおっしゃってましたが、事前に最低限の生活面での相性というか、信頼できる相手かどうか確認はされましたか?

中村:一応色々見たんですよ。私を選んだ理由とかも聞いてみて。そしたら、片割れが見つかったという感覚があったんですよね。その後も、お金の使い方とか浮気しないかとか見極めて、「もうこれでだめだったら全部私の責任だ」って覚悟を決めて飛び降りたような感覚で、結婚しました。

雨宮:清水の舞台から飛び降りたんですね…。飛び降りる決断ができるほど、ピタリと来る相手だったんですね。
その一か八かの決断っていうのが、日本にいるとなかなかできないのかもしれません。保留にしても、相手と会えなくなるわけじゃないと思ってしまったり。
中村さんは、世界に出ることで、決断しなければならない場所に自分を連れていって、決断のチャンスを自分で得たんでしょうね。

“結婚すれば幸せになれる”は幻想

中村:でも雨宮さん、恋愛は色々されてるんですよね。結婚の話にはなったことがあるんじゃないですか?

雨宮:なったことはあります。でも、当時は私があんまり結婚したくなかったんですよね。

中村:それは何歳くらいのときだったんですか?

雨宮:20代後半~30歳前後くらいですね。結婚で自由が奪われるという感覚がすごく強くて、「結婚したあと、仕事を続けてもいいよ」「家事とか育児も手伝うし」って言われると、「いいよってなに? 手伝うってなに?」って、食ってかかってて。相手はその発言の何が悪いかわかってないから、「こっちは譲歩してるのに、何が不満なの?」みたいな感じで。「結婚したら今のように仕事ができなくなる」と思ってました。

寂しいとか、この人と決めた相手と一緒にいたい気持ちはあっても、結婚となると当然のように相手は子供を欲しがる場合が多くて、「ただ一緒にいたい」という純粋な気持ちなんか、なれたことないですね。突然、子供込みでの将来の計画を今提出してって言われているような気分になっていました。

中村:なるほど…。そこから、どうやって結婚もありだなって気持ちになったんですか?

雨宮:それは、愛を失ってからですね…(笑)。この人しかいないという人に失恋をして、もう失恋がいやだ!と思ったんですよね。このままでは生きている意味がないというか。

中村:わかります。もうご飯食べてシャワーあびるくらいしかできないですよね。

雨宮:シャワーあびているだけましですよ!(笑)これ以上フラれたら生きていけないと思いました…。年をとればとるほど傷が深くなるのは実感としてあったので、そう考えると「結婚したい」と思ったんです。
それまでは、恋愛にゴールを求めていなくて、冷めたら別れるほうが純粋だと思っていたんです。だけどだんだん、簡単には別れないという覚悟を決めて、お互いに一緒にいる努力をする関係の方がいいと思えるようになったんです。

中村:確かに結婚して気づいたことが色々あって。ずっと相手と一緒にいるし、これからは自分ひとりじゃ決めちゃいけないんだ、ってことですね。
まあそうして、その相手とずっと一緒にいられるんですが、でもそれが余計に不安なんです。次は旦那がいつ死ぬか、っていうことが心配なんです。だからみんな子供産むのか、と。さみしさはつきないですね。

雨宮:さみしさに終わりはない、って話なんですか、今日って…!(笑)

中村:いやいやいや!(笑)
でも、私も悩みすぎると、悩みのリミットがバーンとはずれて動いちゃう方なんですね。そういうのってないですか?悩みに悩んで勢いでいくこと。

雨宮:確かに勢いが出ることはありますね。
『世界婚活』の中で、スペインで出会った恋愛の達人の女性に、「孤独っていうのはふたりでいれば大丈夫になるわけじゃない」っていわれたくだりがあって、それがすごく印象的だったんです。
「結婚すれば幸せになれるんじゃなくて、何をしたら自分が幸せになれるかわかったほうがいい」っていう。

中村:もうそれ聞いて脱力ですよ。結婚してもまだ孤独なのか、と思って。誰と出会っても、悩みはつきないということなのかもしれませんね。

【つづく】
次回は、「フランス人の男女関係から恋愛の多様性を知る」をお送りします。

Text/AM編集部

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ライタープロフィール

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」
中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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