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  • 2013.09.23

すんなり結婚できる女は○○の腕がいい!/ジェーン・スー書籍先読み(2)

『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』刊行記念!書籍の一部をAMだけで先読みできます。あなたは結婚の気配を漂わせてきた恋人に冷や水をかけてはいませんか?現実をあまりに見つめさせすぎると逆効果。婚約指輪がほしいのなら、血迷った彼を式場まで引きずってしまいましょう。

 「ジェーン・スーのチャット相談室」連載で御馴染みのジェーン・スーさん、初の書籍『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』発売を記念して、書籍に掲載されている101個のコラムのうち10個を、AMで独占先読み企画として公開! 
本の発売は10月12日ですが、その前にぜひ、こちらで試し読みをしてみてください。

■前回のコラム 【第1回】そもそも、彼氏がいない。もう3年以上。

【2】鉄を熱いうちに打たなかった。むしろ冷や水をぶっかけた。

 鉄が熱くなるまで叩かないのが、いい鍛冶屋。
熱くなる前からガンガン叩くのが、未婚のプロ。

ジェーン・スー 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな ポプラ社
イラストレーション:サヲリブラウン

  「友達と食事に行く」と決まったら、女は瞬時に店探しを始めます。参加メンバーの好みやお財布事情、出やすい場所を考慮して、なんならクーポンまで準備する。
ベストな着地から逆算し、常に4手先を読むのが、結婚以外は「デキる」女の特徴です。
しかし、男は違うようです。理想の着地点から逆算して、最初の一歩を踏み出す前に、見果てぬ夢がある。

 付き合っている間に一度か二度、男は血迷って「結婚したらさ~」と夢物語を始めます。
しかし、その口を突いて出るのは、女からすれば超詰めの甘い仮想現実。
貯金が6ケタなのに「結婚しても自分の部屋を持って、お互いのプライベートは大切にしたい!」とか、30代後半の女に向かって「子供はしばらく作らないで、恋人気分を味わいたい」とか、共働き前提なのに「毎晩手料理食べたいなぁ~」など、繰り広げられるはヌルさの祭典。
そこに「え? ローン何年で考えてるの?」「子供が成人したとき、あなた何歳?」「私も働いてるんだから毎晩の手料理は無理!」と冷や水をぶっかけずにはいられない私たち……。
こうやって、男が口にした“結婚”という伝家の宝刀(になるかもしれない現状ただの鉄の棒)を、二度と温まらないほどに冷却します。

 一方、すんなり結婚できる女は、腕のいい鍛冶屋です。
いびつな刀を叩く前に、まずは鉄をできるだけ熱します。男が発した妄言という未完成な鉄に、「ワッショイワッショイ」と、肯定という火をくべ、熱された鉄をトンカチで微調整。
満を持して鉄の棒を冷水に突っ込み、煙の中から秘刀として取り出してみせる。
なんとあざやかな、匠の技でしょう!

 しかしまぁ、無様な鉄の棒を得意げに見せられれば、まず冷や水をかけたくなりますわな。
でもそれは「彼とだったら、結婚できればなんでもいい」わけではないことの証でもあったなと、過去を振り返りながら、私は思うのであります。

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ライタープロフィール

ジェーン・スー
音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活動中。

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