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  • 2013.09.19

雨宮まみ×少年アヤちゃん「人間ってかわいいね。どうせ死ぬのにセルフブランディングとか考えて」

著書『女子をこじらせて』(ポット出版)で全国のこじらせ女子に大きな影響を与えた、ライター・雨宮まみさんとモテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている、ライター・少年アヤちゃんの二人がお届けするセルフブランディング入門です!


 あの伝説トークイベント『マミ&アヤの絶望から立ち上がる恋愛教室』を覚えていますか?
今回はそのイベントに次ぎ、7月25日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催された、雨宮まみ×少年アヤちゃん『人間ってかわいいね。どうせ死ぬのにセルフブランディングとか考えて』をお届けします。

 著書『女子をこじらせて』(ポット出版)で全国のこじらせ女子に大きな影響を与えた、ライター・雨宮まみさんとモテない女に関するツイートやブログの文章が、現在多くの女性から支持を集めている、ライター・少年アヤちゃんの二人がお届けするセルフブランディング入門です!

セルフブランディングが大切だというけれど…

少年アヤちゃん 雨宮まみ

雨宮まみさん(以下、敬称略):第一部は私たちのセルフブランディング講座をお届けします。

少年アヤちゃん(以下、敬称略):とは言え、教えられることとか特にないんだけどね。無様な失敗談からいろいろと学んで頂けたらと思います。

まみ:最近セルフブランディングという言葉がすごく流行ってるじゃないですか。
自分の演出の仕方次第で今後の成功が左右されて、ライターもセルフブランディングが大切だと言われていますよね。

少年アヤちゃん 雨宮まみ 女子をこじらせて
『女子をこじらせて』/雨宮 まみ (著)/ポット出版

私は特にセルフブランディングを考えていたわけではないんですけど、最初に出した本が『女子をこじらせて』だったので、自然と、「私本人がこじらせ女子」というブランディングになってしまいました。

アヤ:それで、噂のこじらせおばさんに……。

まみ:こじらせおばさん…誰がそんなもんなりたいんだっていうね。
でも、そうなってしまったら、もう否定しても無駄なんですよね。「そこまでひねくれてるわけじゃないです」って言うと、「またまた〜、そこがこじらせてますよね!」って返されるし、歪んだものの見方とか、毒舌っぽい面白さを求められて、「いや、私そういうんじゃないんですけど…」って言うと「あんな本出しといて何言ってんだ」って、「こじらせ詐欺」みたいな状態になっちゃって。相手の「こじらせ女子」というイメージと、私個人のこじらせの間は違いがあるんだけど、そういう細かい差異は顧みられない。

アヤ:なんか「風俗嬢は性被害に遭って当然」とかいうオヤジみたいですね。人を記号で捉え過ぎっていうか……。
これってブランディングの弊害なんでしょうか。

こじらせブランディングにつきまとう自己責任論

少年アヤちゃん 雨宮まみ


まみ:こじらせてますっていうブランディングをしてしまうと、もし私に彼氏ができてしまった場合、「ほらやっぱりビジネスこじらせ(※商売的に「こじらせ」を利用しただけで、実際はこじらせていなかったの意)だったんじゃん」ってなるでしょ。本来ポテンシャルは高かったのに、売るためにキャラを装っていたって罵倒される展開が待っている。

 でも全く彼氏ができないまま五十代とかに突入すると、「思っていたよりもこじらせてたんだ」って、誰も触れたくない存在に…。どっちに転んでも辛い。

アヤ:「かわいそうなまみさん」って絵本書いて鎮魂したい…

まみ:でも、辛いって言うと「自分で『こじらせ女子』を名乗ったんだから、自分が選んだ道でしょ」って…。

アヤ:でた、自己責任論!うぜー

まみ:セルフブランディングって自己責任論を背負わされるんですよ。
自分に関して下手なこと言って、嫌なことが起きても「自分で招いたことじゃん」で済まされちゃう。

劣等感や自虐に誇りを持つと、泥試合「劣等感プロレス」が始まる


アヤ:「だって女子だもん!」にも書いてありますけど、「劣等感プロレス」も相当厄介そうですね。
(※劣等感プロレスとは…自分の方がいかにヒエラルキーの下層にいるかで争うこと)

まみ:「私の方が何も持ってないし、ひどい目にあってるし、劣等感じゃ負けない」って言い合うのね。どっちが上なんだっていう謎の戦い。

アヤ:「私こそが真のこじらせ女子よ」みたいなね。劣等感を誇りに変えるって、相当なバランス感覚がないとポジティブな結果にはならないと思います。

まみ:劣等感や自虐に誇りを持つと、泥仕合が始まっちゃうんですよね。それで、勝ってもいいこと何もないのに。

アヤ:そうだよね。勝ち進んだ先に何を見ているんだろう。

「自由に生きたい」と「死にたい」
思考だだ漏れツイートに気をつけて

まみ:そんな失敗したこじらせブランディングを背負った状態ではあるんですけど、できることなら生きているうちに多少いいことがあってほしいじゃないですか。私も、これ以上モテない要素とかを出さない方がいいんだろうなって思ってはいるんですよ。でも、アヤちゃんも常駐率が高いですけど、SNSというものを在宅の引きこもりは基本的に常にやってるんですよね。

アヤ:そうなんだよ。私、ひどい時ツイッターの夢とか見るの。夢のなかでついっぷるとか使ってさ。

まみ:あははは。まずいよね(笑)。

アヤ:病気だよ。

まみ:そういう状態になっていると、気をつけようと思っていても脳内が勝手に漏れちゃうんですよね。
それがやっぱりまずいなって思う出来事があったんです。

 この日Mok RadioっていうUstreamの番組があって、その中で久保ミツロウさんが『自虐とかやっていると「そんなことないですよ、久保さんってかわいいじゃないですか」とか、「俺は全然付き合いますよ」とかめんどくさいこと言ってくるやつがいるから、私は自由にモテないまま生きたい』って言っていて、私はすごく感動して、「自由に生きたい」って心から叫んだら、アヤちゃんがその後に…

アヤ:「死にたい」だって。思考だだ漏れツイート…

まみ:わずか27秒の差で(笑)。

アヤ:私は多分、そのとき読んでいた少女マンガが、あまりにもハッピーエンドだったせいで、絶望していたんですよね…。

まみ:これを見たときにハっとしましたね。「今の脳内が漏れていた」って。こんなんじゃブランディングとか言ってられないと、我に返った瞬間ですね。普段はこんなことにも気づかないでだだ漏れのままになっているんだ、と…。
気をつけてるつもりで、どこが気をつけてるのかわからない状態になってた。

アヤ:私たち、やりすぎなんですよ。まみさんいっつもFacebookにいるし、同時にツイッターにもいるでしょう。
一体どうやって両立してんの?と疑問です。


【次回は、ブランディング失敗例についてのお話です! お楽しみに!】


Text/AM編集部

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ライタープロフィール

雨宮まみ
ライター。九州生まれサブカル育ち。守備範囲は「セックス&自意識&女のあれこれ」
少年アヤちゃん
平成元年、消費税と共に生まれたブスでニートのオカマ。サゲマンJAPAN代表。

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