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  • 2014.01.17

「他の女を貶めること」で自分の価値を上げる女

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©by Macskafaraok

 さぁ、今日は番外的に友人の恋愛の話をしようか。

 女の敵はオンナ。

 先月のAMの特集テーマを聞いたときに思い出したのは、友人から聞いたエピソード。

 俺の友だちに"じぃ"という奴がいる。彼は予備校時代に知り合い、出会ってから10年になる気のおけない友人のひとり。

 彼は決してイケメンではないが、モテる。10代の頃から何かと女が途切れない。

 理由はいくつかあるのだろうけど、彼は一緒にいる人をホッとさせてしまうタイプの人間なのだ。男女を問わずに、みんな彼には不思議な安心感を抱いてしまって、自然とこちらの頬がほころんでしまう。
きっと女の子たちも彼のそういった部分を魅力的に感じるんだと思う。

 さて、先日、そんな彼とひさしぶりにきちんと飲んだ。
金曜の渋谷で待ち合わせ、行き当たりばったりで店に入ろうとしたら良い感じに渋めの居酒屋が満員だったので、不本意ながらセクシー居酒屋にふたりで入った。
男二人が金曜にセクシー居酒屋に入る屈辱を、女子は知らないだろう。(モテない二人じゃないのに…)

 とりあえずの生ビールを煽りながら、ご無沙汰をしていた間に彼に起きた不幸話を聞かせてもらった。

元カノからの誘いにのったところ…

 彼は当時、できちゃった彼女がいたらしい。
そのまま結婚を考えていたタイミングに、元カノから連絡があった。「ひさしぶりに会いたいから飲もうよ」と。

 彼は元カノとの関係も大事にするタイプで、別れたあとも友人としての付き合いを継続することが多い。

 お誘いを承諾して、二人で飲みに行くことになったらしい。

俺「ちなみにそれ、あわよくばを考えた?」
じぃ「まぁ…多少…ね」
俺「クズw」
じぃ「クッズでぇ~すww」

 よしっ、気を取り直して話を進めよう。

 そして飲みに行く当日。じぃの彼女は「今日は行かないでほしいんだけど」とお願いしてきたらしい。
「行かなきゃいけないのなら、ぜったい帰ってきてほしいんだけど」「いやー、それは分からん」「そっか…」

 というわけで、彼は元カノと飲み始めた。
クズと言いつつも彼は基本的には誠実な人間なので、今カノと結婚することはすでに話していたらしい。
飲みはお互いの近況や、付き合ってた頃の話で盛り上がったらしい。

 何だかんだで良い感じの雰囲気が出来上がってきたタイミングに。

 元カノに電話がかかってきたため、彼女は個室の外に出る。
手持ち無沙汰のじぃはウーロンハイを一人であおっていたのだろう。彼の目はギラギラしていたにちがいない。

 戻ってきた彼女が「ごめんね、友だち」と言い、あらためて飲もう…と思った、そのとき。

 個室の扉が突然ガラッと空いた。そこに登場したのはじぃの今カノ。

 じぃは機転が利くので、恋愛に限らず窮地にシレッと対処できるカッコ良い人間なのだけど、そのときばっかりは「え…なんで?…なんで?」と情けなく繰り返すのが精一杯だったらしい。

 元カノからの誘いは、ロンハーでお馴染みのザ・トライアングルだったのだ。

トライアングルを仕掛けた元カノの真意

 タネ明かしをすると、今カノがじぃの女関係に不信感があり、携帯を盗み見したらしい。

 そこでやり取りをしている形跡があった元カノに電話をしたらしい。
この時点で俺は怖いぞ。昼ドラか。
本当にじぃと何もなかった元カノは逆に、「協力するよ」とこのトライアングルを提案したとのこと。

 このやるせないエピソードから俺が感じたこと。

 まずじぃは間違いなくダメダメだ。
そもそも今カノに不信感を持たれてしまっている状態も、あわよくばで元カノに会うのも言い逃れできないダメっぷり。
とはいえ、俺は同性なので彼の気持ちは分からないでもないし、今カノの目線を抜きにすれば、そうそうない出来事なので、ネタとして面白いって感想。

 今カノについて。携帯を見るのはアウトだと思うけど、気持ちは分かっちゃうところがある。
元カノがそんなことを提案してきたら「今日はぜったい帰ってきてほしい」でテストをしたくなる気持ちはわかるし、浮気の下心が見える返答をしたじぃにムカつくのは当たり前だ。

 そう、元カノである。

 じぃを取り返すためにトライアングルを仕掛けたのなら気持ちは分かるけど、そういうわけではない。
じぃのことがもはやどうでも良い男ならこんなイベントを仕掛ける必要もない。

 動機がいまいち見えないんだけど、あえて言えば、自分と別れたあとに幸せになろうとしているじぃと今カノをブチ壊そうとしているだけに見える。

 じぃが言うには「付き合ってた頃から性格は激悪ではあった…」らしいけど。

 女の敵はオンナ。この概念と密接な関係がある言葉は"相対評価"だろう。

 自分の価値が集団における位置づけで決まることは誰しもが痛感していることだろう。
価値が底上げされたり、実態以上に下がったりすることもあるだろう。
であれば、相対的に実態よりも上げたいと思うのが人情だ。

 例えば、女の子が少ない理系・職種では普通にしていても希少な存在としてチヤホヤされる。
逆に、美人の集団にいるとき、自分が引き立て役になっているように感じてしまうだろう。(この反動が幹事MAXの法則につながる…)

 同様に、他人を貶めることで自分の価値を上げる人間もいる。
そして、元カレの今カノとの関係を貶めることで、自分が気持よくなろうとしていたなら。
これはけっこう悲しいことなんじゃないかと思う。
今回のエピソードでなくても、こんなことってあるんじゃないかしら。

 正論を言えば、まわりの環境に流されない「絶対的な評価」を自分自身に持っていよう、になる。

 けれど、どんな状況でもブレないでいる自己評価ってけっこう難しい。
人間関係ひとつが不調なだけで何もかもうまくいかない気分になったりするじゃないですか。

 そんなときに、「他の女を貶めること」で自分の価値を上げるような女であってほしくないな、と俺は思うのです。

 まわりを下げることで自分を相対的に上げようとは決してしない女。毅然として自分は自分であろうとする人。

 モテる/モテない、上手く立ちまわれる/まわれないは横において、そんな女性が魅力的な人なんじゃないかと俺は思う。
もちろん男女を問わず、の話ですけどね。

Text/ファーレンハイト

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ライタープロフィール

桐谷ヨウ
脱力系ヤリチン、週末コラムニスト。恋愛コラムで一躍人気ブロガーに。

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