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  • 2015.04.30

海外旅行を通して感じた「男が結婚を決意する瞬間」について

彼氏に結婚への圧力をかけることでむしろ婚期を逃す女性がいる一方、数年越しの海外旅行を通して男に結婚を決心させる女もいるのです。タフでハードな旅程を経て、むしろ彼女に惚れ直したというファーレンハイトさん。その決定的な決め手とはいったい?

 今日は「海外旅行の億劫さの半分は成田空港までの距離」という“あるある”を噛みしめながら本当の恋愛の話をしようか。

 最近、結婚願望が強くなっている。その背景は別途書こうと思っているのだけど、一般的に俺くらいの年齢—三十前後の男性で「結婚をしない」は「決断ができない」と同義だ。特に専業主婦ではなく、「働くことが好きな女性」がパートナーの場合には、結婚それ自体にメリットがないから、決心がくすぶりがち。彼女の年齢や妊娠という外部要因がないかぎりは。

 さて、そんな俺が「もう結婚しちゃおう」と思っている理由はひとつではないのだけど、個人的には、面白い心の移り変わりだったので、万人には当てはまらないかもしれないけれど、今日は書いてみようと思う。


「もう結婚しちゃおう」の決定打


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by jessiejacobson

 俺と彼女はこの春で5年目になったんだけど、タイミングが合わずに去年の夏まで旅行をしたことがなかった。半年ほどで同棲を始めたくらいの仲だったのに。

 去年の夏は沖縄、今年の春には台湾。「おいおい、とんでもなくメジャーなスポットじゃねーか。安易な奴らだな!」と思われそうだけど、両方とも島を縦断して観光ガイドにろくに載っていないスポットにまで行く攻める旅行だったのである。

 沖縄では那覇~備瀬崎~フクギ並木~北谷町。そして慶良間諸島の阿嘉島という地上の楽園までフェリーで。台湾ではMTRと高速鉄道を乗り継いで、台北~十份~九份~猫町、台南、最南端・墾丁のビーチまで。行ったことがある人は「頭おかしいんじゃねーのか?」と思うくらいの移動をしてきた。

 事前に二人で行きたい場所をピックアップして、タイトすぎない旅程を一緒に考えて、現地ではなるべく現地の人たちと触れ合う時間を持って、一緒にたくさん歩いて、すごく笑った旅行だった。
彼女に「マジでたくましいな、この人」と惚れ直し、いつだって陽気でリラックスしている俺を見直してもらえた時間になった。


     

旅行先で実感するパートナーとの相性


 一般的に旅行は喧嘩をしやすい。それは友達と行く旅行も一緒で、もはや「イラッとしても気まずくない人と行く」というのがテイクオフにおける大原則じゃないでしょうか。まったり過ごすリゾート系ですら喧嘩してしまったりするのだから、「思うように行かないリスクが上がるアクティブな旅」に彼氏彼女で行くのは自殺行為だ。

 そんななかで、彼女との旅行は一切喧嘩がなかった。お互いイラッとすることがなかったし、楽しい時は一緒にテンションを上げて、「プランを変えて良いかも」と思うときも一緒で、ひと休みしたいタイミングまで一緒だった。何よりも「朝から晩まで一緒に行動することが、当たり前のこと」のようだった。

 これはノロケじゃない。「一緒にいるうえで本質的に大事なこと」は自分のテンションのリズムや体力の限界が、どれくらいパートナーと息が合っているか?もしくはお互いに察することができるか?だと俺は感じるからだ。たとえ同棲していても、何日も朝から晩までずっと一緒に行動する機会はそうそうない。

 そういったテンション・疲労の微妙なギャップに気づかないで相手に接してしまうことで、気分を損ねたり、ストレスを与えてしまうことはかなり多い。日常におけるパートナーへの大体の「ウザい」はここに集約されるからだ。

 また、役割分担の側面もある。彼女は下調べを入念にすることが好きだ。沖縄も台湾もいつの間にか現地の駅名がくまなく頭に入っている。地図にも俺より強い。俺は受験時代から暗記が苦手で、見たことのない文字列にアレルギーが出るのだ。
そのかわり資金面は余裕があるし、英語がそこそこ出来るから現地でトラブったときにもリカバリーが効きやすい。

 お互い、任せてしまえるところは任せて、そこは頼る。頼られた方も負担と思わずに、自分に出来ることをただやっているという気持ちで、助け合う。頼っている方もしゃしゃり出ない。それが自然に出来る相手がどれほどいるだろう。


「一緒にやっていける」と実感できるか


「結婚式は夢、結婚は現実」とは上手いこと言ったもので、結婚生活は現実を一緒にただ生きていくことだと俺は思う。既婚の友人を見ていても。それは恋愛感情だけでは乗り越えられない日々の気持ちのゆらぎがつきまとうし、二人の人生を一緒につくっていくプロジェクトのようなものに見える。

 男が「決断できない」理由はたくさんの理由がある。だけど、様々な感情や理由をひと言で言えば「この人を最後の相手にする決定打がほしい」に集約される。
男は意識的にでなくても、俺と同じように寄生されるのではなく、頼り頼られる結婚をしたいと感じている部分があると思う。「結婚」に対してハッピーエンドの洗脳がないだけに。

 そんな解消することができない思いに付き合わされる女性はたまったものではないのだけど、男性の恋愛感情を自分に向けさせることは、男性を結婚に向けさせるベクトルになりえないことを知っておいた方が良い。それよりもよっぽど、「一緒にやっていける相手」ということを見せていくことが結婚に向かわせる武器になる。

 俺のまわりの男性は、別に俺のように旅行で感じたわけではなかったけど、ほとんど口を揃えて「やっていけると思った」と言うんですよね。多分同じことなんじゃないでしょうか。

 現実的には結婚をすればすればで、子どもを作れば作ればで、新しい局面の問題が発生するものなんだけど、それを含めて「一緒にやっていけるか」を見据えておくということ。
女性だってそうに違いないと俺は思っているのだけど、「結婚がゴールの恋愛」をしているのであれば、見失うべきではない視点じゃないでしょうか。

 余談ですが、次は彼女とスペインに行きたいと思う。ガウディを流し見して、サンセットビーチを堪能しに行きたい。現地の海鮮が入ったパスタのパエリア(フィデゥア)は超美味いらしいっす。

Text/ファーレンハイト
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ライタープロフィール

桐谷ヨウ
脱力系ヤリチン、週末コラムニスト。恋愛コラムで一躍人気ブロガーに。

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