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  • 2013.07.11

『あまちゃん』に潜む女への罠/お局3秒前OLの気になるニュース

 じぇじぇー! こんにちは、はじめまして。
今回から、お局とOLの限りなく透明に近い境界線上を浮遊しているわたくし山田が、
気になるニュースやいま世間ではやっているものについて、なんの根拠もなく、妄想の上に成り立ったコラムを書かせていただくことになりました。
アムさんありがとうございます。

 記念すべき初回に取り上げたいテーマ、勘のいい方は冒頭でお判りでしょう。
そう、「あまちゃん」です。

すごい評判ですね、あまちゃん。老若男女全層で人気です。でもそんなことはどーーーでもいいです。
周りからもかなり薦める声が多かったので、途中から軽い気持ちでみはじめてみたら、なんだかとっても引っかかることが多いんですよ。
それほど朝に向いているとも思えない。
でもみんなはすっごく面白い、とにかく笑えるといいます。
この違和感と周りとの温度の差。なぜなのか?

栗原さんの役どころがつらすぎる

あまちゃん AM お局OL ニュース
©by Christian Haugen

 その正体はすぐにわかりました。
栗原さんです。栗原さんの気持ちを考えたら、朝から涙なしには見られない非常につらいストーリーでした。

 栗原さんというのは、北三陸編での物語の舞台である、観光協会で働く女性事務員です。
決して器量がよくはなくというか、まあ分かりやすくいえばブスな役どころなんですね。
で、同じ観光協会で働く若いイケメン小池徹平とちょっと良い仲になるんですが、小池徹平自体は主人公アキちゃんが好きで、しかし振られ、さらにアキちゃんには好きな人ができちゃったりしてもうどうにでもな~れ~というタイミングでついうっかり手近な女に手を出してしまった、という流れでの良い仲です。

 ほら、もうつらいですよね。
しかも狭い田舎コミュニティ。職場の同僚や上司をはじめ、近しい人はみんなその状況を知っており、ことあるごとに「それで?二人は付き合ってるの?」と正面切って聞いてきます。
その時の、小池徹平の顔ときたら……臨場感ありすぎです。
なんでそんな苦虫をかみつぶしたような……そんなところで演技力発揮すんなよ!なんだよ!徹平ちゃんはなかなか演技上達しないな~って今こそ言わせてくださいよ!!(演技じゃないとかは……やめてよね絶対……)


 しかも職場にはたびたび、小池徹平の思い人アキちゃんが登場。
その都度、徹平ちゃんはアキちゃんアキちゃん言って、栗原さんのことをまったく気にもとめないどころか「あなたとは、そういうんじゃないですから」という態度をビシバシとってきます。職場で。
だがしかしあれ夜はなんだかんだ都合いいこと言って、絶対栗原さんのこと誘ってやることはやってるんですよ。(※ストーリーにはそういうシーンはありません)

 なにこれ!なにこの状況つらい!しかもなんかちょっと身に覚えがある!つらい!!
そういうことで、栗原さんに思いをはせてしまい、彼女が徹平からむげな態度をとられていたり、上司から無配慮なことを言われている(「わけがわかんなくなっちゃってるから、栗原ちゃんと付き合ってる」とか普通に言われてるんですよ、職場の上司に)のをみるとシクシク泣いてしまうことすらある、そんな私です。

ほかのキャストも貢いだりしてました

 しかし、なによりも衝撃的だったのは、あまちゃんを見ることをとても楽しみにしている!というあまちゃんフリークの人たちが、全然ちっとも栗原さんのことを気にもとめていなかったことです。
それを知った時の私の驚きがわかりますか。
うそでしょ……?あの、栗原さんを、気にもとめていない……?

 実際、私が最初に「栗原さん」と名前をだしたところで、あまちゃんを見ている人の一体どれくらいの人が認識してくれたでしょうか。
こんな、こんな悲惨な栗原さんを、気にとめていないどころか、どうかするとストーリーの中のオチとして見られていたのです。
いやいやいや笑えねーーーーから!こちとら栗原さんの気持ち考えて朝から憂鬱ですよ!
仕上げたばかりの化粧が涙で台無しでしたよ!
でも世間はまったく気にもしないんだ……っていう現実が……死ぬほど突き刺さりました。

 と、栗原さんに完全に感情移入して見ちゃってたけど、
ほかのキャストにも目を向けてみると主人公のアキちゃんは初恋の大好きだった先輩をこっそり美少女の友人にもっていかれて振られるし、その先輩はどうみても事あるごとに連絡してきて忘れることなんで出来そうもないし(東京編で再会してたんか切ったりしてたけど、普通忘れられないだろ初恋乙女心なめんなよクドカン)、
美保純は年下のイケメン(松田龍平)に車まであげたのに身分すら偽られてさっさと捨てられるし、どこをみても「その道はいつかきた道」の罠が仕掛けてあってまったく安心してみていられません。

 東京編になって、登場人物もかなり変更したしそろそろ安心して見られるかな~と思ったら、主人公アキちゃんは、美少女の友人ゆいちゃんと比べられてどこにいっても「かわいくない方」扱い(あ~これこれ、学生のときはこういう区分けされるよね~うんうんうん(涙))。

 これ本当に朝にぴったりですか……?

ブスをオチに使うのは本当正しいよ!

 そんな脇道にそれたところを気にしてないで、もっとストーリーの中心を見ろよと言われればそれまでですし、こちらもできればそうしたいですが、このドラマにはそうさせてくれないところがありすぎて。

 それで、気づいたんですよね。
クドカンって、ブスをオチに使いすぎじゃね?っていう……。
東京編は、始まってすぐオアシズ大久保さんがオチとして登場したし。
誰もそんなこといってねーだろという火のないところに、これは、どうかすると火と言えないこともないのではないか?というのを見つけて「火だー!ここに火があるぞー!」といいたくて仕方ないのはお局3秒前の悪い癖です。
でもやっぱ気になるよ。
だって『梅ちゃん先生』の時に、タンポポ白鳥が出演してた時はこんな扱い受けてなかった!
いや、わかっていますよ、そんなのきれいごとだし世間での認識というか扱いというか、そういうものはクドカン先生の方が正しい!
キョンキョンに振られたから大久保さんとかもうすごいリアリティ!

やっぱそういうの面白い上にオチとして使えるのは間違いないよね!
でも!朝からそれを突きつけられてそして出勤とかは嫌なんです!!(号泣)

 じゃあ見るなよって言わないでください。
私にも見させてくださいこの後どうなるのかも気になってるんです。
『暦の上ではDecember』だって耳から離れないんです。
でもやっぱり朝見て憂鬱になっちゃうことあるから録画して夜みてます。
早く朝見れる人間性手に入れたい。

Text/山田コツボネ子


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ライタープロフィール

山田コツボネ子
お局を目前にした社歴7年目のOL。

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