• love
  • 2014.02.04

今彼と元々彼と比べてしまう!このまま結婚してもいいの?・31歳女性の悩み(前編)/ジェーン・スーの相談室


 ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんに AM読者の悩みをとことん聞いていただきました!
過去の記事はコチラから。

 11人目の相談者さんは、フリーランスの木村さん(31歳)です。

木村さん(31歳、フリーランス)の悩み
「今彼と元々彼を比べては不安になる!このまま今彼と結婚していいの?」

ジェーン・スー
gmmgarro


相談者・木村さん(以下、木):こんばんは!よろしくおねがいします。木村と申します。

ジェーン・スーさん(以下、J):こんばんは、木村さんよろしくお願いします。
それでは早速、ご相談内容からお願いします。

木:もうすぐ結婚しようかなと思っているのですが、そのことで悩んでいます。
結婚したくないというわけではないのですが、妙にざわざわする点がいくつかあるのです。

J:ほうほう。というと?

木: ひとつは、元々彼のことです。
二つめは、周りのことです。
ひとつめはスーさんがよくおっしゃっている、「元彼の亡霊」というやつが度々現れて困っています。
元々彼とどうして別れたかというと、同棲中に他に好きな人が出来てしまい、生理的に無理になってしまったからなのですが。

J:おお。元々彼とはどれぐらいお付き合いされていたのですか?

木: 19歳から5、6年くらいでしょうか。
付き合ってから間もなく同棲をしたので、同棲期間もほぼ同じです。

J:長い!同棲は初めてでしたか?

木: はい。そのときが初めてでした。
元々彼と別れて、元彼とつき合ったのですが、この人、自分で自分を傷つけるDVだったり、元カノと実は続いていたりとなかなかいろいろあって、その度に元々彼と別れたことを後悔して…。
元々彼の連絡先などは消去していたのに、SNSなどからもういちど連絡をとってしまったのです。
いろいろ話すようになると、元々彼は居心地が良いのですが、会ってみると、やっぱり生理的に無理で…。
手をつなぐなどの男女的な関係が出来なくて、結局ヨリは戻せませんでした。
今の彼とも、なにかうまくいかなくなるたびに、元々彼のことを思い出して、連絡をとろうとしてしまいます。
こんなんでいいのか?これで結婚して大丈夫か?と…。

生理的に無理なのに、元々彼と比べてしまう本当の理由

J: 元々彼を振って次に付き合った男がイマイチだったので、元々彼を思い出してしまうのでしょうか?
今の彼と元々彼のことも比べてしまう理由はなんでしょう?

木: たぶん、元々彼との付き合いには、両親や家族など周りの祝福があったからかもしれません。
その人は私の家族にすごく好かれていて、私も向こうの家族から好かれていて、私も彼の家族を尊敬していたりして、周囲の人同士もとても合っているように感じました。
なので、私の気持ちが生理的に無理でも、元々彼ともういちどヨリを戻したほうがいいのかと悩んだ時期がありました。
別れた後に「結婚しよう」と言われたことがあり、オッケイする感じで進んでいたのですが、生理的に無理なことがネックとなって、私が逃げてしまったのです。

J: うーん、そもそも生理的に無理な人と結婚するのは無理なのでは…。

木:そうですよね…。

J:今彼と元々彼を比べてしまうということは、今彼とはなにかトラブルが?

木: 彼は私と同じく、フリーで仕事をしていて不安定だったりすることが理由にあるかもしれません。
大丈夫だ!と思っては悩むというのを繰り返して、会社員だった元々彼と比べてしまうのかも…。

J:おーーー何となくわかった気がします。
誰から見ても幸せな結婚をして、人からOKを貰って、身も心も安定したいんですね。

木: 自覚あります。

J:まぁ、みんなそうですよね。不安定な結婚、する意味がわからんもんね。

木:安定を相手に求めるのはいかんと思っているのですが。
どんな会社だっていつどうなるかわからないし、会社が良くても、本人が駄目になるかもしれない。
そういうときに、どう乗り越えられるか、が大切なのに… ていうか、自分自身が安定しろよ!と毎日つっこんでます。

J:あはははは、自覚しまくってる!!!
ね~。わかっちゃいるけど…という話ですよね。

元々カレから「オレが結婚しても大丈夫か?」と連絡が来て…

木:彼のことはすごく好きなのに、なぜだかいろいろ自信がないのです。

J: 私のまわりでは、なにもかもぴったりのお相手というのは幻覚以外で見つからないようですよ。

木:幻覚!
そういう意味では、亡霊の元々彼は記憶の中では完璧でした…。

J:しかし年を重ねるごとに、相手と折り合いをつけなければいけないことはどんどん増えていく。
自分の人生が固まってくるほど、お互いが譲歩しなきゃいけない点が次から次へと出てくるということです。
つまり、自分では結婚相手の条件を少なくしているつもりでも、理想の人が現れる可能性はどんどん下がっていくというわけです。
元元彼はいまシングルですか?

木:最近彼女ができたようです。
オレが結婚しても大丈夫か?とメッセージが届いていました。

J:わはははは。なんて返事したんですか!?

木: LINEのスタンプ機能で煙に巻いて寝ました。
ウサギがイシシって顔してるやつ…。

J:LINE便利!

木:実は元々彼に好きな人ができたときにも、「付き合おうと思っている」と連絡がきていたんです。
なんだかすごく嫌だったので、正直に「嫌だ」と言いましたが。

J:えええええええ! 無茶苦茶だ!

木:「それは恋愛ではない」と元々彼に図星されてしまいました。

J:DA.YO.NE.
木村さん、自分がOKすれば絶対に元々彼とヨリを戻せると思ってるフシがありますね。

木:あると思います…。

今彼が友達に認めてもらえていないのが不安で失敗を恐れてしまう

J: まぁそう考えちゃうよね。そんなこと、本当はないんだけどね。
とはいえ気になるのは「今彼がすごい好きなのに、結婚するのにいろいろ自信がない」という点ですよ。
そこをもっと知りたいですね。経済的なことがいちばんのネックですか?

木:周りの友人達も、結婚していたり、安定した彼氏がいたりする方が、自分はフリーランスでいられるなど、ゆったりと仕事をしています。
好きだったら、彼氏を支えることくらいできるだろう!と思うのに、私にはそんな力がある気がしなくて…。

J:持ちつ持たれつでいいんじゃないですかねー。
「好きだったら○○できるはず!!!」はあんまり自分にも課さないほうがいいと思いますよ。

木:そうですね。
それから、どんな状況であっても支えたりできるか、とか。
ヤメルトキモ、スコヤカナルトキモ…のように…

J:あー、なかなかそれは難しそうですよね。昨今の離婚率をみると。

木:ガーン

J:今彼からはプロポーズされたんですよね?

木:1年前に1度プロポーズされて、私が待ったをかけていたのですが、最近改めてされました。

J:木村さんから見て、プロポーズされたものの、この人大丈夫なの?と思うことがある?

木:時々あります。
人間関係が苦手だったり、お人好しだったり。周りに紹介したときに、初見では「えっ」と言われたりするときですかね。
2、3度目になると、まあまあな感じになるのですが。

J:ほうほう。自分の好きな人が周りに認めてもらえないのが不安?

木: はい…。失敗を恐れているのかもしれません。
普通は、みんながイイネ!っていうもんじゃないの?って思っていたので。

J:そりゃそうですよね。
今彼とはどれぐらいお付き合いされているのでしょうか?

木:同棲は1年、交際自体は今年3年目です。

J: 木村さんはお付き合いすると長い人なんですねー。
がっつりお付き合いしたのは、元々彼と元彼と今彼の3人?

木:そうです。
おままごとみたいな恋愛をのぞくと。

J:それなら、周りからも祝福され、自分も愛されていた元々彼を引き合いに出してしまうのは仕方ないかもしれませんよ。

木:!!なぜですか?

元々彼を引き合いに出してしまうのは仕方がない!?

J:だって、その間に入っている元彼は完全にアチャーな選択だったわけですよね?

木:そうですね…。

J:「周りからは祝福されていて結婚まで視野に入っていたのに、自分がアチャーな人を選んでしまったためにダメになった恋愛」「付き合ってみたらアチャーだった人」「すごく好きだが周りの人からは不安な評価をされる人」 の3人ですよね?

木:はい…。

J:教訓めいた寓話のようですね。
イソップ童話かよって話ですよ。
「自分の浮ついた気持ちを優先したために理想的だったものが壊れ、そのあとの選択はうまくいかず、改心して選んだものには、過去の理想的な展開とは異なる展開が待っていた!」という話を、木村さんは過剰に教訓的にとらえているのではないでしょうか。

木:なるほど…。

J:よくばったら池に骨落とした犬、とかさ。
あの童話と流れは違うけど、「欲を出すと、手にしていた大事なものを手放すことになった」というような教訓を勝手に感じているのではないかと思いました。

木:そうですね。
でも、今の自分は、元々彼と付き合っていたときの自分より好きです。

J:お!いい話!それがすべてなのでは?
あと3人ぐらいと付き合うと、恋愛おとぎ話の教訓は整合性がとれなくなってきて、「そんなこともあったな…残念だったがあれは仕方なかった」と思えるようになると思うのですが、そんなことをしていると未婚のプロまっしぐらだね!

木:そんなに付き合うことができるんですか!
プロってすごい…パワーがある。

J: え?何言ってんの、木村さん。
木村さん、この後いまの彼と別れたとしても、ガンガン男と付き合うタイプですよ。間違いなく。

木:怖い!

J:いや、楽しいよ!
えっと、今の自分の方が理想的な時代を過ごしていた時の自分よりも好きな話をもっと聞かせてください。

フリーの仕事で経済的にも社会的にも不安がある

木:元元彼は自分と同じ業界の人なのですが、当時会社員で働いている私とは違って、元々彼はフリーでばりばり稼いでいて、すごく良い仕事をしていました。
そんな彼を自慢に思っていたのですが、だんだんと私も彼と同じ事がしたいんじゃないか?と思うようになり、面倒をみてくれる元々彼に反抗して、自分でいろんなことをやるようになったんです。
それを肯定して応援してくれたのが元彼でした。
自分もやりたいことを目指すようになって、今、やっとその位置、あのとき目指していたところ、スタートにたどり着けた気がしているのです。
今彼は、私がスタートに立ったくらいに知り合った人なので、いろいろやる私を応援してくれて。

J: 木村さんは、自分が欲しかったものを、自分で手に入れたのですな。

木:そうですね。
実は、元々彼は海外で仕事をすることになって、そのときに誘われたんですが、自分の力で行けないことにいらだちを感じて、それがきっかけで関係がズレ始めたのは確かです。
その後、自分の力で、海外に行くこともできるようになったのです。

J:素晴らしいじゃないですか。
それだけ自分でできるなら、急いで結婚してもしなくても大丈夫なのではなかろうか。
木村さんから「なんか経済的に不安で…社会的に不安で…」という漠然とした不安を感じている印象を受けたのですが、少なくともいまは心配なさそうではないか。

木:あ、とはいえ経済的にも社会的にも不安です…。
2人で生活して、やっと暮らせている気がします。あがったりさがったりです。
フリーの仕事をしながら、固定で契約で本意ではない会社で仕事をしているので、そこを辞めたいこととかも絡んでいるのかも…(これは結婚と直接関係ないかもですが)。

J: 日本経済も十分には上向きになってませんから、難しいですね。
最初に「周りのこと」も悩みのひとつと書いてらっしゃいましたが、それはどんなことですか?

木:あ、それは友人が結婚の話を聞くとあんまり良い反応をしてくれないことです。

J:その理由はなんですかね?
友達はなにを心配しているのでしょうか。

木:理由はわからないんです。
イイネ!という人もいますが、何人かはうーんという感じで。

両親と、彼氏全員と接触したことのある友人は一番良いと言うけれど…

J: 一番仲の良い女友達チームみたいなところからのリアクションはどうですか?

木:半々…でしょうか。
結婚している友人は好反応ですが、未婚の友人からはウーンが多いです。

J: 微妙な反応をしているのは、ひとりだけ?

木:はっきり言っていたのは一人ですが、ぼんやりとウーンと言っていたのはもう一人います。
あとは、何も言わないけど反応でわかった感じの友人も何人かいます。

J: 仲の良い女友達というのは、(かなり仲の良い、信頼のおけるチームと言う意味ですが)自分より自分の置かれている状況がはっきり見えていることが多いと、私の経験からは思います。

木:そういわれると、ちょっと分からなくなってきました。
私はあちこちでそれなりに仲が良い子が何人かいますが、これまでずっと仲が良い友人って、誰だろうって思ってきました。
これまで私が付き合ってきた男性全員と接触があって、私と仲が良い子は、今彼との付き合いに賛成してくれていますが。

J: あ、それなら心配ないのでは?
今までの木村さんのことも、今彼のことも知ってる人が賛成してくれてるなんて心強いじゃないですか。
ご両親には紹介しました?今彼を。

木:はい。
両親と、全員と接触した友人は、今までで一番だと言っていました。

J:おおおおおおおおおおおおお。それでなんで悩むの!?
誰からOK貰えれば木村さんは安心するの!?


【つづく】 次回解決編では、木村さんが今彼との結婚に迷っている本当の理由について深く掘り下げていきます!お楽しみに!


Text/ジェーン・スー


関連キーワード

ライタープロフィール

ジェーン・スー
音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活動中。

今月の特集

AMのこぼれ話

アンケート

読者アンケート

AMではより楽しく役に立つサイトを目指すため、読者アンケートを実施しております。 本アンケートにご協力お願いします。

アンケートはこちら