「誰か結婚して」という女は自分の問題点をまだ見ぬ他人に丸投げしている?・35歳会社員の悩み(後編)/ジェーン・スーの相談室

ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんに AM読者の悩みをとことん聞いていただきました!

過去の記事はコチラから。

前編のあらすじ

9人目の相談者さんは、会社員の青山さんです。
老後・孤独死の不安と、結婚してないと欠陥があるのではと思われることから抜け出すために、結婚を望む青山さん。
しかし、だんだんと自分の性格面などのコンプレックスから、社会や周囲に認められたいという願望が強くなっているのではということに気づき始めます。
「相手のリスクを背負う結婚は嫌だということなのでは?」とジェーン・スーさんに尋ねられ、青山さんは自分自身に問い直すことに……。
(詳しくは、 【前編】未婚の自分が社会に認められていないように感じる

青山さん(35歳)の悩み
「結婚自体はしたいがどうしたらいいかさっぱりわからない」(後編)

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ジェーン・スー(以下、J):少し防衛体制に入ってしまっているかもしれないので、一旦マインドをリセットして、エゲつないことでも正直に書いてみてください。
自分の今までの発言を読み返して見るといいかもです。

青山さん(以下、青):はい…、まず読み返してみます。

(しばらくして)

青:ええと、思ったことから少しずつ…。
好きだと思える人ならリスクは背負える、背負いたいと思います。

J:なるほど。遠距離もリスクだったわけですが、それはどうでしたか?

青:そうですね。その時の自分は背負えませんでした。
今思うと、とても傲慢だったと思います。今もですが。

J:うむうむ。私は未婚なので結婚する方法はわかりませんが、とかく傲慢なことに無自覚な恋愛はうまくいかないことが多いと思います。
傲慢なことに無自覚な人と、一生一緒にいたいと思う人は稀です。

青:そうですよね…。今の私は傲慢と自分を卑下する感じがいっしょくたになっています。

J:自分を卑下するから人に付加価値をつけてもらいたくなっているんですよ。
人に選ばれることで自分の価値を見出そうとするのは、会社でも学校でも普通に誰もが経験することだと思いますが、それによって人を選別したりするようになると、やはりうまくいきませんよね。

青:ほんとですね、そのとおりです。
自分はこれでいいんだって思えるようになりたいですが…。どうしても、褒められることでしか自分にOKだせないというか、人の目が気になり過ぎてしまうのです。

J:人からの賞賛を自分が欲しい形にプロデュースするのはかなり難しいですし、青山さんの人生をより輝かせるために人生を捧げてくれる人もなかなかいないと思います。