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  • 2014.01.04

未婚の自分が社会に認められていないように感じる・35歳会社員の悩み(前編)/ジェーン・スーの相談室

 ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんに AM読者の悩みをとことん聞いていただきました!
これまでの記事一覧はコチラ。

 9人目の相談者さんは、会社員の青山さんです。

青山さん(35歳)の悩み
「結婚自体はしたいがどうしたらいいかさっぱりわからない」

ジェーン・スー 恋愛相談 男女の友情 元カレ 友達 復縁
by NNelumba

ジェーン・スー(以下、J): よろしくおねがいします!
早速ですが、お悩みをお願いします。

青山さん(以下、青): スーさん、はじめまして! 簡単に自己紹介させていただきます。
35歳、未婚、彼氏と別れて約半年です。
悩みは、漠然としているのですが…結婚自体はしたいがどうしたらいいかさっぱりわからない、と。大きく言えばそんな感じなんです。

J: あはははは!

青: 笑われた!(笑)。
ちなみに、スーさん大ファンです!ラジオで知ってからもう虜です!
『わたプロ』も、もちろん拝読したんですが、スーさんのように未婚のプロにもなりきれないし、結婚のメドもたたないし、どうしたもんかと…。

J: なんで結婚したいのでしょうか?

青: 老後・孤独死の不安と、結婚してないとなんか欠陥があるんじゃないかと思われるのがいやです…。
たとえば、仕事でものすごく成功している女性を「(子どもが欲しいはずなのに)あいつは不幸だ」と、まわりの男性が揶揄しているのを聞くと、いくら仕事で成功しても、陰でそんなことを言われるのか…と。
そして何より恐ろしいことに、私自身もどこかで、そう揶揄している男性と同じように思ってしまっていることに気づいたんです。
まったく自分のことを差し置いてですし、とても不遜な話なのですが。だから自己嫌悪にも陥るし。

未婚の自分が社会に認められていないように感じる

J: 結婚すれば解決すると思いますか?

青: うーん…、解決できないんでしょうが、相手といい関係性を作ることができれば、今より心の平穏は保てるかなとは思います。

J: 結婚しても子どもができないうちは同じプレッシャーに苛まれる可能性もあるのでは?

青: …………
すみません、ちょっと悩んでしまっています!

J: どうぞどうぞ。お時間かけてください。

青: 子どもについては一概に言えないのですが、出産の前にまず「結婚ができない」というのは、やっぱり「人格的にどうなんだ?」という風にみられがちかなと。
でも結婚したらしたで、家族からのプレッシャーは大変なのでしょうね。

J: そうですねー。周りの既婚のお友達で、結婚したことでなにか解決した人はいらっしゃいますか?

青: 目に見えた変化ではないですが、結婚前に比べて性格が穏やかになったり、安定感があるなぁと、感じることはありました。

J: なるほど。青山さんもそれを手に入れたいということでしょうか?

青: はい、正直羨ましいです。
「未婚に触れてくれるな」と頑な態度を取ることも、自らネタにすることにも不自然さや不自由さを感じて…。

J: えー!その二つしか選択肢ないの!?

青: 私がきっと不器用なだけです(笑)。

J: いや、不器用だからじゃなくて、青山さん自身が未婚者を欠陥人間だと思っているからだよ。

青: そうか、そうですね…。
職場の女性の先輩から「いつ彼氏できるんだろうねー?」と、からかわれたりすると ネタにするしか、かわしようがなくて。

J: あっはっは。そんなこと言われるんですか?

青: 言われるんですよー、舐められやすいんです。

J: 「結婚できないと人として欠陥があるのでは?」と自分で思ったり、人に思われたりするのがイヤだという気持ちはよく分かりますよ。
でも、青山さんが舐められやすいことは、結婚したからといって一発逆転できるというわけではないのではなかろうか?
そこに因果関係はありますか?

青: 舐められやすいのは、もともとの性格もあると思うのですが。
それに加えて、年をとるにつれて結婚してないことへのコンプレックスが、だんだん大きくなってきて、弱くなったな…とは感じます。
答えになってますでしょうか。

J: 本当に結婚してないことがコンプレックスの原因になっている?
舐められやすいなどの性格のコンプレックスを結婚で解消できると思ってない?

青: たしかに、ある程度は結婚で解消できるかなと思ってしまっています。
結婚すると「とりあえず誰かには“結婚したい”と認められた人なのだな」と周囲の人に思われる、品質保証というか…。

J: おお、なるほど。ということであれば、どうしても結婚がしたいという男性と結婚するという手がありますよ!

青: そんな人と出会いたいです!
お見合い…?ということでしょうか。

J: え!そんな人でいいの?
青山さんと結婚したい人じゃないよ?“結婚が”どうしてもしたい男性だよ?

青: うー、それは…。実は彼氏と別れてから母親に見合いをすすめられたのですが、その気になれず…。

J: ほらほらほらほら~、なんか話がおかしくなってきたぁ~。
社会圧から逃れてガス抜きのためだけに結婚がしたいのならば、とにかく結婚がしたい男性と結婚すれば、解決するはずですよね?

青: なんだかんだ言って、結婚に夢を持っているんですよねー。
あとはやっぱり覚悟がないんでしょうか。

結婚したいほど好きな人はいますか?

J: 話が散らかってきたので、ちょっと整理して考えましょう。
いま結婚したいほど好きな人はいますか?

青: いません!

J:でも結婚はしたいんですよね。どんな人と結婚したいですか?

青: 尊敬できるところがあって、仕事をしている私を認めてくれる人がいいです。

J: ほうほう。相手は青山さんより収入が低くても良い?

青: いいです。私もたいして稼げていませんが。

J: 年齢は?

青: 上は45歳くらい、下は26歳くらい、ですかね。
周りの人の年齢を思い浮かべると、この範囲だったら話とか感覚とか合わせられるかな、と思います。

J: なるほどなるほど。

結婚したいと思っているのに未婚な原因を自分で紐解く

J: では、今度は新しい質問をしますね。青山さんはなぜ35歳まで未婚だったのでしょうか?

青: 半年前まで付き合っていた彼とは結婚しようと言っていた時期もありましたが、その後「結婚には向いてない」と言われ、機を逃しました。
生活感のなさか、安心感のなさか。

J: 結婚しようという話は彼からあったのでしょうか?

青: はい、何も問題なかったラブラブな時期に彼から言われました。
でも状況的に、すぐに結婚という訳にいかず。その後喧嘩したりして、向こうの熱が冷めてしまった、という感じです。
その時、強引に結婚にもっていっておけばなーとは、ちょっと思います。

J: 「強引に結婚にもっていけば」というところにも疑問を感じますが、それは一旦置いておいて。
すぐに結婚という訳にはいかなかったのは何故ですか?

青: 彼の転勤で、一時的に遠距離だったのです。

J: ほうほう、戻ってきたけれど、結婚という話にはならなかった?

青: そうなんです。遠距離の不安からケンカしたりして。
距離を置きたいと思われたんだと思います。

J: なるほど。結婚しなきゃと思ったのはいつから?

青: 3年前くらいです。結婚を意識しだしたのは先ほどお話した元彼と付き合い始めてからですね。その前は全然考えていなかったので。
私のまわりはみんな結婚が遅くて、あまり焦っていなかったんです。
でもここ3年くらいで急に友人たちの結婚がバタバタとまとまり出したことで、焦りはじめました。
男友達に「お前、少しは焦れよ」と、脅されたのもあります。

J: ふむ。

「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と言うのは無理な話

J: えーっと、青山さんが20代後半ならば、 「焦る気持ちも分かりますー」という話もできますし、もちろん35歳になってますます焦る気持ちも分かるのですが…。
それにしても相手不在というか、ちょっと言葉はきつくなってしまいますが、人を人とも思わない感じを受けてしまいましたよ…。
人からこう言われたとか、こう見られるという話から始まったので。
未婚の私が言うのもなんですが、結婚って相手あってのものだと思うんですよ。

青: はい。そうですよね…。自分の体裁のことしか話してないですね。

J: そうなんです。「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と、言っているように聞こえます。

青: そうですね。そんな考えにとらわれている自分がいやです。

J: 「私を社会的にOKにするために誰か結婚しろ」と思っている人と結婚する人は、同じように「俺を社会的にOKにする女と結婚する」と考えている人だと思います。
だから、どうしても結婚がしたいのならば、そういう人と結婚するという手はあると思いますよ。
その代わり、先方は女をどういう基準で選ぶかは分かりません。
例えばお相手は50歳を過ぎているかもしれない。そうすると、老後と孤独死の心配は先方の問題というわけです。
先に青山さんが相手の老後の世話をするわけです。
もしかしたら、お相手のお母様やお父様の介護がすぐ始まるかもしれない。

青: やっぱり、社会に承認させるためだけに結婚したいんじゃないです。
話を最初にそこにフォーカスしてしまったのがよくなかったのですが、まず純粋に誰かと両思いになりたいです。

J: !? 純粋にって…なに?!

青: 結婚できるかどうかとか考えずに、ということです。

J: ほんとにぃ~? ほんとに結婚できるかどうかを考えないで付き合えますか?

青: うぅ…、付き合い始めたら、考えてしまうとは思いますが、プレッシャーはかけないようにしたいと思います。
この年齢と付き合うこと自体、すでにプレッシャーかもしれませんが。

J: そう言い直したのはなんででしょうか?

青: 結婚できればなんでもいいと思っているわけじゃないと思ったのと、お互い認め合った上で幸せになれる結婚がしたいと思いました。

J: んんん…。今のところ、相手を認める話はまるでしていませんよ。
相手のリスクを背負う結婚は嫌だということなのでは?
現実的な結婚のリスクの話が出てきたら、いきなり「純粋な…」という恋愛の話になったのでちょっとビックリしました!

少し防衛体制に入ってしまっているかもしれないので、一旦マインドをリセットして、エゲつないことでも正直に書いてみてください。
自分の今までの発言を読み返して見るといいかもです。

青: はい…、まず読み返してみます。

【つづく】 次回は解決編をお送りいたします。お楽しみに!

Text/ジェーン・スー


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ライタープロフィール

ジェーン・スー
音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活動中。

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