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  • 2013.11.08

自分の依存体質に疲れる!恋人との距離が上手くとれない・27歳福祉関係(1)/ジェーン・スーの相談室

 ラジオやテレビ、コラムニストとして活躍し、ブログ「ジェーン・スーは日本人です。」で話題のジェーン・スーさんに AM読者の悩みをとことん聞いていただきました!

過去の記事はコチラから。

なめこさん(27歳・福祉関係事務)の悩み
「彼氏と依存状態になってしまう。相手を尊重して付き合えるようになりたい」

ジェーン・スー 相談室 スカイプ チャット アラサー 悩み 恋ができない 彼氏いない
by emraps

ジェーン・スー(以下、J): 今日はよろしくお願いします。なんでも話してくださいね!

なめこさん (以下、な): はい!よろしくお願いします。
27歳の会社員です。仕事は福祉関係の事務職をしています。
悩みは、1年前に彼氏と別れてから次の恋愛にいけないことなんですが、なんとなく今までの恋愛スタイルを変えなきゃいけないんじゃないかという焦りがあるんです。


J: なるほど。今までの恋愛スタイルとは?

な: 依存しやすく、共依存状態になりやすいことです。
言葉にするのが難しいのですが、私は恋愛となると、他を切り捨ててでも相手に尽くす傾向がある気がするんです。
その結果、共依存状態になって当時付き合っていた人からDVを受けたこともありました。

J: ほかを切り捨てるというのはお友達とか?

な: そうですね。デートできるかもしれないとなると、友達からの誘いを無視したり、ドタキャンしたりしてしまうこともありました。おかしいことだと分かっていても、どうしてもそういう行動に流れてしまって。
結果的に共依存状態になってしまう人とは関係が続き、まともな感性の方からは距離を置かれている気がしています…。

J: ドタキャンなどは男性から求められるからしてしまう感じですか?それとも自主的に?

な: DVの元カレに仕込まれた感じで、その後の恋愛では自主的にしていました。

J: なるほど。DVの元カレというのはいつごろの話ですか?

な: 22歳から1年半くらい付き合って、別れるのにそれから半年かかったので、ちゃんと別れたのは3年ほど前です。

J: そうですか…。いろいろ大変だったのですね。
その支配が終わっても、まだ相手に合わせてしまうことをやめられない?

な: はい。もしかしたら、それ以外の付き合い方が分からないのかもしれません。

直前に決まるデートに合わせて、他の予定をキャンセル

J: 予定があっても、彼からの誘いを断れない理由は自分ではどうしてだと思いますか?

な: 必要とされた感じが嬉しいのかなぁ…。あとは、この誘いを断ると次いつ会えるか分からないので断るのが勿体ないのもあります。

J: ジェーン・スー: なるほど。その二つをまず分けて考えてみましょうか。
必要とされた感じが嬉しい、というのは程度問題ですが、誰にでもあることだと思います。
断ると次いつ会えるか…というのは、相手が気分屋ということ?忙しいということ?

な: 最近まで付き合っていた彼はプチ遠距離な上に、学生だったので、スケジューリングがうまくいかなかったんです。会えても月1回だったので寂しくて、会えるときに会わせなきゃって思ったんです。

J: なるほど。会うときは突然予定が決まる感じでしたか?

な: そうですね。当日とか前日に「今日そっちいってもいい?」とかそんな感じでした。

J: おー。それが迷惑…というか、大変だということは伝えましたか?

な: わー!「迷惑」って、言葉自体にぎょっとしてしまいました。迷惑だと思ってなかったんです!そうか、そりゃそうですよね。
「もっと会いたい!」というのは伝えていたんですけど、「こっちにも都合がある」というのは言っていませんでした。

J: あはは。好きな相手で、しかもあまり会えないとなるとなかなか伝えづらいですけどね。

な: そうですね。 こう考えてみると、「DV元カレの呪縛は解いてやった!ははは!」って思っていたんですけど、しっかり染まってますね。

J: すぐにはなかなか難しいと思いますよ。

相手に嫌われないようにと合わせていると、結果的に見返りを求めてしまう

J: 相手の都合にばかり合わせていると、うらめしい気持ちになってきたりはしませんでしたか?

な: 思いました!彼から「会える?」って誘われた日に、何もなくても「その日は友達と遊ぶから」って断る妄想とかしてました。
でも実際にはできず、考えると悲しくなってくる…。

J: ねー。私もずいぶんと年をとってから気づいたんですが、相手に嫌われないように合わせていると、結局見返りを求めてしまうんです。

な: 確かに「なんで私ばっかり合わせてるの?だったらもっと構ってよ!」って思ってしまっていたかも。
わかってたんですけどね、学生と付き合うってことは時間があわないことぐらい。
なんか、そうやって追い込んじゃったんだな、と思うと、相手に対して申し訳ない気持ちになってきます。

J: うんうん。まぁ相手に「社会人と付き合うっていうことは、時間があわないってことだ」って理解してもらう方法もあったと思いますよ。
この記事→「男の理想は「想像しがたく、理解しやすい女」?
先日配信したものなのですが、読んで頂いてもよいですか?


な: はい!読んできます。

(数分後)

な: (笑)。完全にこれじゃないですか、私!

J: あはははは!大丈夫!みんなそうだから!

な: そうですか?今、心は大荒れですよ、台風です。
うわー、「じとーっ」ていうの出してましたよ。心は楚々とした昔ながらの日本人妻のつもりなんです。三つ指ついているような。

J: …になりたいけど、なり切れてないんですよね、たぶん。

な: そうなんです。

バイトをクビになっても彼といたい…

J: 相手に合わせてしまうことと、共依存はまた別の話になってくるかと思うんですが、共依存については、どんなことがあったんですか?

な: これまたDVの元カレの話になってしまうのですが、今考えてみると、自分の世界が彼だけになってしまっていたんです。
付き合っている間は学校にも行けず、バイトもクビになり、ずーっと彼の家にいて、それが幸せで、結婚すると思い込んでました。
それで最近の恋愛もその元カレのように、コントロールしようとしている自分がいたんです。「どっぷり愛の巣!」みたいな生活にしようと。

J: ほうほう。その後どう変化しましたか?

な: 彼を悲しませてしまい、ケンカになりました。
そのときに自分ってもしかして恋愛観が狂ってる?って気づいたんです。でも、わかっていても、改善ができない。

J: どういう風に悲しまれたんですか?

な: 彼をコントロールしようとして、「なんで会えないのか、会えないならメールをマメにしろ」、「なんで一緒にいれないのか、努力すべき」という感じのことを強い口調で言ってしまいました。
さらに、彼の人格否定とかしたんですよね。それで泣かせてしまって。
好きな人をこんなに傷つけて私は何がしたいんだろう、恋愛する資格があるのかなって思ってショックでした。

J: なるほど。恋愛に資格は必要ないと思いますが、好きな相手を悲しませることは、できればしたくないですよね。
「共依存」「コントロール」という言葉がでてきていますが、そのあたりのことはいろいろ自分で調べたりしてみたんでしょうか?

な: 福祉の大学を出ていて、心理学なんかも学んでいました。
なので、どっちかというと授業が先で、自分でケーススタディという(笑)。

J: 勉強したけど、できない!ということか。
そりゃすぐにはできないですよね。
相手もなめこさんもその人間関係に捉われている…という状態が顕著だったのは、DV元カレのときだけでしたか?

な: そうですね。その後付き合った人や、好意を持ってくれる人に依存の気配を感じるとなるべく避けてきたので、共依存になったのはDV元カレが最後ですね。
だから、まともな人を選んでるはずなのに、自分から依存して相手を傷つけて、ふられるという感じです。詰んだ!

J: 大丈夫!まだ詰んでない!
相手に問題があるのではなく、どうやら自分の方らしいと分かっているのはとても大きな一歩だと思いますよ!

な: ジェーンさんに言われると心強いです。

J: 依存をしてしまう人はどんな傾向にあるということは勉強しましたか?

な: これは大学で勉強したのか、家族機能が壊れていたり偏っていたりするとなりやすいみたいですね。

J: でも、家族機能に不完全なところがない人なんていないですよね。どの家もそこそこヘン。

な: 確かに(笑)。そりゃそうですよね、「うちの場合は、父性の役割が…」とかそんなこと考え込んでました。

J: うん。普通の家庭なんかねぇよ(自論ですが)

な: でも、そうなんですよね。きっとそう。今まで気づきませんでした。


【つづく】
次回は、「彼との距離の取り方は“友達”との距離を基準に」をお送りします。

Text/ジェーン・スー

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ライタープロフィール

ジェーン・スー
音楽プロデューサー、作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活動中。

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