• special
  • 2013.05.17

嫌われたっていいじゃない!? 犬山紙子『嫌われ女子50』発売記念イベントレポート

“愛される”のは大変だからこそ、
せめて“嫌われない”ためのマナーを!

犬山紙子 嫌われ女子50 イベント
左から、福田フクスケ、劔樹人さん、犬山紙子さん、アケミンさん

「AM」でもおなじみのエッセイスト・犬山紙子さんの新刊『嫌われ女子50』(KKベストセラーズ)の発売記念トークイベントが、5月5日(日)に下北沢の本屋B&Bで開催されました。

 出演者は犬山さんのほか、AVライターのアケミンさん、「神聖かまってちゃん」の元マネージャーや「あらかじめ決められた恋人たちへ」のベーシストとして知られる劔樹人さん、そしてライターの私・福田フクスケが登壇しました。

 華やかなセレブ感をまとった犬山さん&アケミンさんの美女コンビに比べ、「『ジュラシックパーク』だったら真っ先に恐竜に食べられそう」(犬山さん)と評された劔さん&福田のビジュアル的な花のなさは歴然。
“チームしょぼ男子”と命名されながらも、男性目線の感想や意見を述べさせていただく大役を仰せつかったわけであります。

 この『嫌われ女子50』は、「男から嫌われる女子」「彼氏から嫌われる女子」「女から嫌われる女子」「職場から嫌われる女子」の4章に分かれており、合コン、SNS、女子会、旅行といった50のシチュエーション別に“こんなことをする女子は嫌われる”という行動パターンを犬山さんがイラスト付きで解説していく本です。

 イベントは、まずそれぞれが本の中で共感したネタを挙げていくところからスタート。
アケミンさんが「Twitterでソースも確認せずにデマを拡散してしまう女」、劔さんが「業務連絡をふざけたアイコンのLINEで送ってしまう女」というネタをチョイスするなど、ソーシャルツールが“嫌われ”の落とし穴になっている現状が浮き彫りになりました。
このご時世、ネットの情報を鵜呑みにしたり、ネットマナーに気付いていない情弱な女性は嫌われる傾向にあるようです。

 そんな中、犬山さんが「自分は頭がいいと思っている男、お金持ちの男の中には、転がしやすいバカな女が好きな人もいるので、情弱ぶりっこするのもモテテクのひとつですけどね」と言うと、アケミンさんも「ぶりっこの女性より、それに騙されて“かわいい”と思ってしまう男にイラッとするんですよ」と、怒りの矛先は徐々に男性にも……。

 そう、嫌われ女子の行動は、嫌われ男子の行動とも表裏一体。
劔さんが「女性だけでなく、男性も気を付けるべき常識が書かれていて、我が身に置き換えて考える必要があると思いました」と語る通り、この本は決して女子の言動をdisるための本ではなく、“人のフリみてわがフリ直す”ための、男女共通のマナー本でもあるのです。

 犬山さんは、「“愛される”のは大変だから、せめて“嫌われない”ように気を付けて、あとは自由にふるまってほしい」という願いからこの本を書いたとのこと。
「こう言ったらどう思われるだろう、という駆け引きや、自意識の堂々巡りに縛られてほしくない」(アケミンさん)
「世の中、揚げ足取りが多いんですよ。カリカリしないでいきましょうよ!」(劔さん)
と、みなさんもこの本に込められたメッセージに共感していました。

犬山さんの苦い思い出とは…?
みんな持ってる“嫌われ体験”

犬山紙子 嫌われ女子50 イベント

 続いてイベントは、自分が嫌われてしまった苦い経験を語るコーナーへ。
「付き合う男性の過去が気になってしまう」という犬山さんは、それが原因で元カレからはことごとく嫌われてきたそうです。
なんでも、それまでの女性経験や元カノの話をしつこく聞き出して説教をし、相手を精神的に追い詰めてしまうとか。

 なんとか溜飲を下げるために犬山さんが考案した方法は、元カノにドラゴンボールのブサイクなキャラ(グルドとかドドリアとか)のあだ名をつけて、彼氏にもその名前で呼ばせること。これには会場も爆笑に包まれました。

 また、私・福田の嫌われ体験は、つい最近、ソーシャル上で失恋相談に乗っていた会ったこともない女の子から「デリカシーがない」と一方的にフラれてしまったこと。
私が送った調子こいた内容のメールに、会場は失笑&ドン引き。
犬山さんにも「今まで福田さんは非モテぶってるだけかと思ってたけど、マジで非モテなんだね…」とあきれられてしまいました。
一度、自分を見つめ直す旅に出たいです。

 その流れから、話題は「嫌われ男子」にも波及。
犬山さんが、「メールの返信をわざと遅らせるなど、見え透いた駆け引きをしてくる男」に物申す一方、アケミンさんは「AV女優や風俗嬢を、不幸でかわいそうな女と思いたがる男」に苦言を呈します。

 福田は「非モテや低年収などの自虐を盾にすれば、毒舌を言っても許されると思っている男」を挙げたのですが、「それ、自分のことじゃん!」とすかさず返り討ちに遭い、撃沈……。
もう、AMで毒舌コラムとか書けません!

 ここで、独特のマイクパフォーマンスを披露してくれたのが劔さん。
知人女性にストーカーじみたメールを送りつけてくる男性をたしなめたら、ブログに嫌がらせコメントが書きこまれて閉鎖に追い込まれたり、覚えのないメルマガに勝手にいくつも登録されていた…という体験談に一同驚愕。

 さらに、フラれた彼女の家に立てこもった知人男性のもとへ、趣味で作ったSWATの衣装を着て突撃した話など、もはや誰がまともなのかわからない珍エピソードも飛び出して、会場を和ませてくれました。

嫌われることにおびえるくらいなら
“自分探し”より“居場所探し”を!

 イベントの後半戦では、会場のお客さんへのアンケートで募った嫌われ体験や相談を紹介するコーナーも。

「かわいらしい振る舞いができず、つい下ネタで笑いを取ろうとしてしまう」という女性の悩みには、「自分に自信がなかったり、同性に嫌われたくない気持ちが強い人はそうしちゃうよね」と一同共感。
「親からの“早く孫の顔が見たい”というプレッシャーに耐えられない」という声には、「そう言われていつも傷ついてることを素直に伝えて、“もう実家に帰らないよ!”と父親に訴えたら言われなくなりましたよ」と犬山さんが実体験を交えて答えていました。

 ほかにも、犬山さんからは本の中でも触れられている「女性同士のマウンティング」(自虐や謙遜を装って自分のほうが立場が上であることを匂わせる会話のテクニック)のむなしさや、アケミンさんからは客あしらいがうまい売れっ子キャバ嬢に学ぶ「どうでもいい会話の大切さ」などが語られ、トークは多岐にわたるテーマで盛り上がりました。

 最後には、犬山さんから会場のお客さんへ“人から嫌われることに過剰におびえないでほしい”と、次のように語りかける一幕も。

「誰だって嫌われることはあるし、誰からも嫌われない人なんていません。
そういうとき、女性は自分を責めてしまいがちだけど、相手のせいや、場所のせいにしたっていいんですよ。
私も、この激しい性格が災いして、地元で嫌われたり、女友達ができなくて悩んだりしたけど、東京やネットの世界を知って“受け入れてくれる人もいるじゃん”と気付けました。
今いる場所がつらかったら、自分がラクでいられる新しいコミュニティを探せばいいと思うんです」


 アケミンさんから「“自分探し”はもうやめて、“居場所探し”をしましょう」と美しい結論が出たところで、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

 そんな男女双方にとってのバイブル『嫌われ女子50』は、KKベストセラーズから好評発売中です。
また、6月23日(日)には下北沢OFF OFFシアターにて『犬山紙子が嫌われる理由』というライブも開催が決定。
ドランクドラゴン鈴木、峰なゆか、西村博之、杉作J太郎といった錚々たるメンバーが、“犬山紙子を嫌いな人”として犬山さんに物申す…という興味深い企画なので、気になった方はぜひチェックを(チケットは5月16日よりチケットぴあでプレリザーブ開始、5月23日23時より一般発売開始)!

次回はトークイベント後のインタビューをお届けします。

嫌われ女子50 犬山紙子 ベストセラーズ

書名:『嫌われ女子50』
著者:犬山紙子
発行:KKベストセラーズ
価格:¥1,103(税込)





Text/福田フクスケ