ノマドセックス女子の案件別セルフブランディング術(2)

第2回:営業しなくてもセックスが舞い込むブランディング術

プロジェクトベースで集まり
セックス案件が終われば解散

ノマドセックス 画像 Oceane+Dombard

 本命や浮気といった関係性にこだわらない、フリーランス型の性生活を営む“ノマドセックス女子”(より詳しい第1回はこちら→“ノマドセックス女子”が現れた! 本命でも浮気でもない新しい生き方)。

 “特定の彼氏”という帰属先を持たない彼女たちの特徴は、情報インフラを駆使して常に複数の男性とアクセスできるようにしておく“彼氏のクラウド化”にあります。

 彼女たちは、ひとりの男性、ひとつの家に縛られることで、自分らしいセックスができなくなったり、したくもないセックスを強要されることをもっとも嫌います。

 そもそも、“本命の彼女”という契約関係は、得てして相手の悪いところやダメな部分といった“ブラックな雇用環境”をも引き受けなければなりません。
性格の不一致やDV、金銭感覚の違いといった男女間の不和・トラブルは、すべて「この人とこの先ずっと交際や生活をともにしなければならない」というしがらみやストレスから起こるものです。

 その点、“ノマドセックス女子”は、「今夜会えない?」といったプロジェクトベースで集まり、一回のセックスが終わったら解散するというビジネススタイルをとっています。
そのため、自分と相手の性的魅力や性的嗜好だけに特化した、最大限のパフォーマンスを発揮することができるわけです。

 彼女たちは、いつどこでお泊まりになってもいいように、ゴム、メイク道具、お泊まりセットといった“セックス・デバイス”を、MacBookAirのように常に持ち歩いています。
ノマドワーカーが電源やWi-Fiのあるカフェを渡り歩くように、“ノマドセックス女子”にとって、主要駅の近くにいつでも泊まりに行ける男性の家を確保しておくことは、大切なライフハックのひとつです。

 また、前回“ノマドセックス女子”はただの“ヤリ×ン”とは一線を画すと言いましたが、これはいささか誤解を招く表現だったかもしれません。
“ヤ×マン”の中にも、男の都合に振り回されることなく、自分の意志で主体的にバリバリとキャリアを積んでいる意識の高い“×リマン”はたくさんいます。

 ただ、“ノマドセックス女子”が従来のそれともっとも違う点は、セルフブランディングによって自分の性的価値を演出していることと、そのツールとして、ソーシャルメディアを駆使していることです。
すなわち、Twitter、Facebook、ブログといったソーシャルメディアの特性に合わせて、発信する内容や、ターゲットとする男性のタイプを、それぞれ使い分けているのです。