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  • 2013.10.04

寂しがりやなのに人付き合いを避けてしまう/オネエ精神科医のアドバイス

独りにしかなれず、でも独りが嫌いなアナタへ

Tomy 恋愛
artist in doing nothing


 秋、そこはかとなく寂しげな季節。この間まで暑い暑いといっていたのに、気がつきゃ街中でダウンが売られていたり、おせちの予約が始まっていたり。
少しずつ冬に近づいているのね。

 こんな気分のときは、やはり中島みゆき
アテクシのドライブミュージックは最近ほとんど中島みゆきでございます。

 さて、皆さん中島みゆきさんの「ひとり上手」という唄をご存知かしら?
決してひとりが好きではないのに、気がつけばいつもひとりになってしまう。そんな女性の切なさを、見事に歌い上げた名曲です。

 てなわけで、今回はこんなお悩み相談を取り上げてみようと思います。

S.Fさんからのメッセージ(24歳、住宅関係)
「人付き合いが面倒、でも孤独で絶望的になることがある」

 私は寂しがりやなのに、人付き合いが面倒です。本当に自分の好きな人(男女共に)しか興味がなく、他の何とも思わない人たちをどんどん切っていってしまい、孤独を感じてしまっています。もうどうせ連絡取らないだろうなと思ったら、ブロックしてしまうので、数人しか知り合いがいません。

 それで堂々と生きていけばいいのですが、時々「私は友達がいない…孤独だ…」と絶望的になってしまいます。男友達も、所詮男女の友情なんてどちらかが好きなんだ、あわよくば体の関係を狙っているんだと思ってしまい、作れていません。でもどこかで、男友達とも楽しくご飯食べたり、話してみたいな…と思う自分もいます。

 こんな矛盾している自分が苦しいです。 どう考えを改めたら、もっと気持ちが楽になるでしょうか。

 こういう方、結構多いんじゃないかしら? 寂しがりやなのに、なぜかひとりになってしまう。その理由をアテクシは「損失回避」のためじゃないか思うのよ。

「損失回避」とはこういうことです。

「自分が拒否されること=損失」を怖がってない?


 誰だって損はしたくないもの。でも往々にして損をしたくないという気持ちが強いがために、冷静な判断ができなくなることがあるのよ。

 たとえば、うっかり間違えて自分の興味の無い映画のチケットを買ってしまったとしましょう。もちろん払い戻しはできません。こういう場合、冷静に考えてみれば見たくも無い映画を見るぐらいなら、貴重な時間を他のことのために使ったほうがいい。でも人間は「せっかく映画のチケット買ったのに損はしたくない」と考えて、ついつい映画を見てしまうことがあるのよ。

 そういえばちょっと前に円安が進んだとき、こんなニュースがあったわね。円安で円の価値が落ちないうちにと、急に輸入高級時計が売れはじめたの。でも冷静になれば円安になっているときはあまりお買い得じゃないから買わないほうがいいのよね。円高のときに買ったほうが当然いいのよ。でも、「これ以上円安が進んだら損するかも」と思って買い物客が殺到したというわけ。これも「損をしたくない」という損失回避なのよ。

 じゃあ、なぜ独りになりたくないのに、人間関係を切る行動に出てしまうのか。それは「自分が拒否されること=損失」が怖いからじゃないかというのがアテクシの考え。自分が拒否されることが怖くて、最初から拒否されないように仕向けてしまうのよ。

 つまり、「絶対に自分が拒否されない人以外からの連絡を、自ら絶ってしまう」というわけ。

 これを解決するためには、「拒否されること=損失」ではないと考えるしかありません。世の中にはたくさんの人がいる。だから、うまく行く人もいれば、うまく行かない人もいる。でも、自ら積極的に行動しなければ、うまく行くかどうかもわからないのよ。

 でも、もし自分が嫌われたとしても、自分の経験値は間違いなく上がるわ。だから、嫌われたら、いい人生勉強ができたと思いましょう。それに「自分が嫌われないか、いつも不安になっている人」より「ダメ元でもいいから、いろんな人とつながろうとする人」のほうが魅力的になっていくのよ。

 うまく行けばラッキー、うまく行かなかったら人生勉強に自分のレベルアップにもなる。だったらやるしかないでしょ!(アレ、どこかで聞いたような)

 参考になったかしら?

 次回は、「プライベートと仕事、上手く気持ち切り替えできない!」をお届けします。

Text/Tomy


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ライタープロフィール

Tomy
日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務

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