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  • 2013.04.25

子供を産むのが怖い? でもそれより怖いことがあるのよ。

【オネエ精神科医のココロの整頓術】
第8回:子どもを産む決断が出来ないあなたへ

オネエ精神科医のココロの整頓術 子どもを産むのが怖い
by kelsey lovefusionphoto

「最近はさー、女の子って婚活とかまでやんないらしいんだよ?
結婚まで期待しないけど、せめて妊娠はしたいってことで妊活女子って言うらしいぜ?」

 前回のコラムにも登場した、中学時代からの親友K君(彼はゲイじゃなくてストレート男性です)。
先日一緒に飲んだとき、彼の口からこんな言葉が飛び出てきたの。

 ひゃだっ!!何それ? 妊活女子?

 恐れ多くもそんな時代が到達しているとは知らなかったアテクシ、グーグルで「妊活」をキーワードにして検索かけてみたら出てくる出てくる。
結婚はともかく、子供だけでも欲しい!という女子たちは大勢いるのねえ…なんてことを考えていたら、タイムリーにこんなお悩み相談いただきました。

Y.Uさん(29歳、専門職)からのメッセージ
「子どもを産む覚悟はいつできるのか不安」

 私には職場で知り合った、付き合って一年の彼がいます。
彼は結婚したいといっていて、私もしたいと思っています。でも彼はすぐにでも子供がほしい様子。
私はいつかは欲しいのですが、子供を持つ自信がまだないのです。
それは彼にも話しているのですが、今は様子を見ようということで平行線です。子供が産まれることで失う自由も怖く、「絶対産もう」という決意ができる日がくる気がしません。

 子供を作るとき、男と女では圧倒的に負担が違います。
実際におなかの中で育てるのは女性。どんどんお腹は大きくなり、健康面や日常生活にも影響が出てくる。
そして出産の苦しみ。産まれたら産まれたで、子育てがあるわ。
いくら男女で負担を分け合っても、やはり子育てのメインとなってくるのは女性よね。

 妊活する女子がいる一方で、子供を産むことに躊躇してしまう女子たちもいる。
アテクシいくら心が女子とはいえ、その大変さは実際には女子にしかわからないものだと思うのよね。

 だから、「産んだほうがいい、産まないほうがいい」なんてことはここではアドバイスできないわ。
実際にがんばってアドバイスしても、自分で納得して決めないときっと意味がないから。

 ただ一つ言えるのは...


 子供を産むことより、もっと怖いことがあるということ。
それは、無自覚な決断よ。

 人間はいつだって選択をして生きています。
「様子を見る」「成り行きに任せる」「今は考えない」こういう場合も、全て自分で選択して決めているのよ。
一番人が後悔するのは、自分で選択しながら生きていることに無自覚なとき。
同じ行動をするのであっても、「今は自分では何も決めないでおこう」というのと「何も考えないでいたら、いつのまにか時間が過ぎていた」では全く違うの。

 なぜなら、無自覚の決断は、他の選択肢をちゃんと検討していないわ。
だから後で問題が起きたときに「最初からこうしていけばよかった」と後から思い出すことになる。
それが後悔につながるのよ。

「いつか産みたいけれど」では、おそらくいつまでたっても産まない可能性があるわ。
いつかというのは、何も決めていないのと同じだからよ。それが自分で納得済みならいいんだけど、少しでも迷いがあれば後悔することになる。

 残念ながら、子供を産むには、医学的にはタイムリミットがあります。
可能性がゼロではないとはいえ、ある年齢までには決断しなきゃいけない。
いつでもやり直せるというわけではないのよ。
当然、子供を産むことにもメリット、デメリットがあり、産まないことにもメリット、デメリットがあるわ。
思い切り悩んで、充分納得して決めなければ、デメリットが原因で後悔するのは明らかなの。
でも、アテクシは思うのよ。

 散々悩めるのはとっても幸せなことよ?って。

 思い悩めるということは、苦痛じゃなくて、楽しいことなの。
だって、自分の人生を自分で決めようとしているからこそ、悩めるんですもの。

 参考になったかしら?

 次回は、「趣味がないと悩んでいるH. Nさんの相談」をお届けします。

Text/Tomy

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ライタープロフィール

Tomy
日本精神神経学会専門医、産業医。精神科病院勤務を経て、現在はクリニックに常勤医として勤務

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