幸せになりたい女子が目指すべきは、花より木なのよ!

【オネエ精神科医のココロの整頓術】
第5回:やさしいけど物足りない、彼との結婚に踏み出せないあなたへ

オネエ精神科医のココロの整頓術  By Wonderlane

今年は東京のほうではだいぶ例年より桜が早かったみたいね。
アテクシの住んでいる地域では、先週ぐらいから急に咲き始めました。
桜って一度に咲いたかと思うと、あっという間に葉桜になって散ってしまうものよね。

さて、今回ご紹介するのはこんなお悩み相談よ。

Uさん(23歳、会社員)からのメッセージ
「浮気を繰り返してしまう私。今の彼氏と結婚していいの?」

私には付き合って1年経つ彼がいます。今まで自分から追いかける形の恋愛ばかりしてきましたが、彼の場合は違いました。彼から私を追いかけてくれて、告白してくれたんです。

彼はとても優しくて、仕事や私生活でもしっかりとして頼もしい人です。私と結婚したいと言ってくれていますし、女の幸せとしてはこの人しかいない、と思っています。

ただ、一つ大きな悩みがあります。彼のことは大好きなんだけど、性的な目で見られなくなってしまいました。
本当は情熱的な恋愛がしたい、という自分もいて、ついつい浮気も繰り返してしまいます。
このまま彼と結婚してもよいのでしょうか?

このお悩み相談を読んだとき、こんな和歌が頭に思い浮かびました。

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

百人一首の中の、小野小町の一句。ここで言う「花」とは桜の花。現代語訳にすると、「花はむなしく色褪せてしまった。降る長雨を眺めているうちに。ちょうど私の美しさが衰えてしまったように」とこんなところかしら?

若いというのは、間違いなく美しいものよ。肌や髪の張り、艶、瞳の輝き、勢いある身のこなし、どれもこの時期にしか出せない魅力がある。ちょうど桜の花のようにね。

でも、その一方で、若さの魅力は儚いわ。 多少の個人差はあれども、ずっと続くわけではない。
絶世の美しさを誇った小野小町ですら、このような歌を詠むときが来るのよ。

若さの魅力の最大の落とし穴。それは、若さの勢いで、その儚さすら忘れさせてしまうことなの。
時に「そんなことぐらいわかっているわよ! だからこそ今の若さを楽しみたいの」という方もいるわ。
でも、そういうことを口にしているときは若さの真っ最中。
若さが過ぎたら、自分がどう感じるのか、実際にはわかるわけがないのよ。