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  • 2014.05.04

村上春樹みたいな恋がしたい男はモテない

オタクは自分のことしか考えてない

中村綾花 世界婚活 村上春樹 嫌い
by Photocapy

 フランスにはオタクに絶大な人気を誇るテレビチャンネルがあります。
その名も「no life」。直訳するまでもなく、身も蓋もない「ザ・オタクチャンネル」です。

 なぜlifeがno=無いのか、改めて考えると「非リアル人生を生きている」ということ。
その理由はゲームや漫画、アニメという非現実的な世界で生きているから、なのでしょう。

「No life」では、日本で今流行っているJ-POPミュージックやら、秋葉系アイドルやらを紹介する番組や、ゲーム攻略法解説する番組があり観ていて案外面白いのです。

 でも、やっぱりこういう非現実の世界にどっぷりいる男性は本物の女性とどう接したら良いのか全然「分かってない」というより「知らない」という事実を目の当たりにする機会がありました。

 先日、友人の友人、42歳独身のフランス人男性と話した時のこと。
彼は日本の音楽が大好きで、日本人女性と交際したいと思っているのだとか。

 だからか、彼の携帯の着信画面は日本人女性のアイドル写真。
さらに彼はAKBの○○ちゃんが可愛くてしょうがないと言います。
私がその人のことを知らないというと、携帯で動画を検索して見せてくれるのですが…。

こりゃ独身なはずだわ… 。

 彼は、僕がどれだけ日本音楽の事を知っているかを披露したかったのでしょうが、結局彼が投げるキャッチボールの球は一方方向。

 相手がどういうことに興味があるかとか、
こういう事を言ったら喜んでくれるんじゃないか?
なんてことは頭になくて、自分、自分、自分なのです。

 ものすごく前置きが長くなりましたが。
私は村上春樹の『ノルウェーの森』を読んだ時、反吐がでそうなほど主人公の男が気持ち悪いと思いました。

自分のことしか考えてない男に女が寄ってくるわけない

 それは、オタクフランス人の彼と同じく自分のことしか考えてなくて、(それだけならまだマシなのに)勝手に女性から言い寄って来てセックスできてしまう。
そんなアホな!
『ノルウェーの森』のせいで、世の中が彼の新作にどう騒ごうと、彼の文章が読めなくなりました。
本社で表紙をぺらっとめくっただけで鳥肌が断つ程、怒りのような、ぞっとした嫌悪を感じるのです。

 村上春樹の本はパリの本屋でも大きな棚がある程人気です。
フランスだけでなく、どうも世界で人気との事。
人気があるということは彼の本に共感する人が多いということでしょう。
それに、世の中の雰囲気と合っているのでしょう。

 いやぁ、どうしても男の幻想としか思えないのに、女性でもファンが少なくないというのが謎です。

 恋愛や結婚は一人ではできないのになぁ。二人でするものなのになぁ。
だから相手とのキャッチボールができなきゃいけないし、ケンカもするし、分かり合える訳がないのに分かり合おうとするし、そういう面倒なことをしなきゃいけない。

 相手が勝手に自分のことを汲んでくれる訳じゃなし、むしろその逆の方が多いです。
村上春樹の物語、主人公に共感するのも、嫌悪を感じるのも、あくまで好みの問題かもしれません。

 ただ、あの『ノルウェーの森』の共感や憧れが、あくまでファンタジーの中だけにとどまり、現実に「自分のことしか考えてない」面倒くさい人が溢れないことを祈るしかありません。

Text/中村綾花


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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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