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  • 2013.11.27

モテ男の恋が長続きしない意外な理由/パリのダメ男

鳩の業

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by malias

 鳩は平和のシンボルだなんて言われてますけど、パリじゃただの公害ですよ。詳しく言うと糞害です。
だから、パリの皆さん鳩除けのために、ベランダに針金みたいなのを設置して鳩たちが停まれないようにしているんです。

 パリのザ・観光スポットでもそれらの建物をよーく見てみると、針金みたいなのが張り巡らされている部分があります。
それくらい、建物を糞で汚してしまう嫌われモノなのです。
パリに観光に来て鳩に餌付けするのはやめましょう。

 ちなみに、うちの近所にはなぜか隠れて鳩にエサを蒔くおばはんがいて、(私はそのおばはんを「魔女」と呼んでいます)きっちり、朝と夕方に二回もエサを蒔いて走って逃げるんです。
ええ、私も寒くて家に閉じこもって原稿書いているだけですから、その魔女の言動を一部始終キャッチしていて、鳩がたかる音を聞いては「あ、今日2回目のエサだからもう夕方だな」なんて時計代わりにしている訳です。

 一度、路上でその魔女と鉢合わせして「止めないと警察呼ぶよ」と言ってやったこともありますが、おばはんの顔はびっくるするほど苦労が現れて、歴史を感じさせるほど深く「人間を信用しない!」という皺が刻まれていたので、もう彼女に何かを言うのはやめました。
彼女はなにかの業にしたがって動いているだけ、それを阻止するのは無意味だと思ったのです。
パリもいろいろな人がいるものです。

 さて、鳩はさておきパリで見かけたダメな男の話を致しましょう。

ダメな男である理由とは?

 パリジャンの友人の一人が、まさにそれです。
彼は、会う度に彼女が変わるという男で容姿も悪くない。
しかも映画関係の仕事につき、流行の店、服、アーティストのことは何でも知っていて、毎日パリを出回る人で、出会いはとにかくある。
そんなBOBO(ボヘミアン・ブルジョワー:パリの流行を引っ張る小金持ちな人のこと)だから、女性にもモテる訳です。

 でも、そんな彼に珍しく彼女がいない時にお茶をしたら
「俺だって、そろそろ落ち着きたいのに、いい女はみんな結婚してる」
と、つぶやいて弱気を見せていました。

 なぜ、彼は女性にモテるのに長続きしないのか? 結婚までたどり着かないのか?
それを知る機会がありました。

 彼に電話してお茶でもしようと声をかけた時「今、ロシアから来てる友人とクラブにいるからおいでよ!」というので、行ってみました。
すると連れのロシア人の友人は、やはり美人で彼と何か関係が少し始まってるな、と思わせる微妙な距離感。
そんな彼女と私を連れて、彼の住むチャイナタウン(BOBOたちの中でチャイナタウンに安くて大きな部屋を借りるのが流行っている)の近くのカフェに行き、中華レストランでテイクアウトして彼の家で3人でご飯を食べました。

 この一連の流れはいいのですが、カフェにいた時、彼が家に用事があるといって、カフェから彼の家に戻った時がありました。
その「ちょっと」が長い。
なかなか家から戻ってこない彼に私と彼女は何度もメッセージや電話をしますが、「家の近所で10年ぶりの同級生に会った」とかなんとか…結局30分ほど私たちはほったらかし。

 この夜、彼にほったらかされた私とそのロシア人の女性と話していたときに「彼が何を考えているか分からない」ということで合致しました。
これは分かりやすい一例にすぎませんが、私がなぜこれまで彼を異性とし見て惚れなかったのかがはっきり分かった気がしました。

 それは、「彼を信用できない」ということです。

 友人として、ふらふら遊ぶのにはちょうどいいけれど、こういう何を考えて何をしているのかが分からなく、時々突き放されると、女性は不安になる。
逆に言えば、「いつもそばにいて、自分のことを気にしてくれる」それができる人にはなんだか愛着を感じるし、ずっと一緒にいたいと思えるものだなということです。

 これはパリでも日本でも同じことじゃないでしょうか?
結局、女性は男性に「なにか確かな信用」を求めている気がします。
何かがあってもいつも一緒にいてくれる、というような信用です。
男性ももしかしてそういう目で女性を見ているのかもしれないですが…。

Text/中村綾花


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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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