『世界婚活』著者が語る、世界をまわって気づいた幸せの選択肢

皆さんはじめまして、中村綾花です。私は3年前に世界一周の旅をした際にフランスで出会った男性と国際結婚をし、現在は夫とともにフランスのパリに住んでいます。
でもね、パリっていったって、美しい、恋する街という面ばかりではありません。私の住むぎりぎりパリの端っこでは、移民やゴミが溢れていて、皆さんが思い浮かべるパリのイメージとはかけ離れています。かくいう私もフランスに住む日本人という移民の1人なわけですが、このあたりは今後詳しくお話するとして、まずは『世界婚活』という本が何なのかについてお話しようと思います。

『幸せ=結婚』じゃなかった

結婚する男女のイメージ画像 hartman045

私は『世界婚活』という本を出版したのですが、この本には私自身がパリに住むことになるまで……、世界各地で婚活しながら、実際に見たり、体験してきたことや、感じたこと、分かったことの一連が詰まっています。

現在30代前半の私は、30歳を目の前にした際、突如猛烈な焦りや不安を感じた末「結婚さえすれば幸せになれるはず!」という思い込み、というよりも、いろんなものや状況に思い込まされて婚活をスタートしました。しかし、全く成果の出なかった婚活に疲れ幻滅した後、「そうか、日本の外にも男はいる!」と、世界で婚活することを思い立ち決行。そして無事(?)フランスでフランス人のパートナーをみつけ結婚してしまったというわけです。

結局、体験した後に分かった「やっぱり!」という実感を含め、この本で一番伝えたかったことは「『幸せ=結婚』じゃなかったよ」ということでした。

そして、日本を出てみたら、いろんな恋愛や結婚観、そして幸せ観というものが、それぞれにあること。結婚ということよりも「自分で自分の幸せの軸を見つけることが大切、他人が自分の幸せを決めるんじゃない」というエッセンスでした。
本の中ではそこまでで終わっているものの、じゃあ、その幸せの軸ってどうやったら分かるんだろう? というのは実は私も日々考え続けているところなんです。

そこでこの連載では、世界婚活のその後に考え続ける「幸せ」や、いつまでたっても答えがでない、だからこそ面白い「LOVE」についてパリからお伝えしていきます。