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  • 2015.10.04

本当にこの人と結婚しても大丈夫?相手との価値観を判断する「婚前ワークショップ」という考え方

「婚前ワークショップ」それは、牧師さんによる結婚のアドバイスにはじまり、カップルがお互いの「人生の優先事項」リストについて話し合う、結婚前の執行猶予期間のようなもの。フランスで行われているこの儀式、日本でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

婚前ワークショップとは

中村綾花 AMパリ支局がお送りする 結婚と幸せの方程式 フランス 純愛
martinak15

 日本人が知っているフランス語の一つに「fiancé」(フィアンセ)というものがある。ご存知のとおり、その意味は「婚約者」なのだが、フランスでは日本人に馴染みのない「フィアンセの期間」というものがあるらしい。

 というのもフランスでは結婚を決めた後、フィアンセでいるのには、大体一年間ほど期間をもうけるというのだ。

 この一年間の中で結婚式の準備を進めるのだが、その準備の一つに教会で行われる「婚前ワークショップ」なるものがあるという。

 この「婚前ワークショップ」を体験したという、ある国際結婚カップルの先輩から一体どんな内容なのかを聞いてみた。

 牧師さんによる結婚のアドバイスにはじまり、カップルがお互いの「人生の優先事項」リストを書いて、それを互いに交換し見せ合い、話し合うのだそうだ。昨今のフランスでは教会で結婚式を挙げる人が少ないので、このワークショップを受ける人ももちろん少ない。

 そもそもこの国では今、「結婚」という形にしばられず事実婚というものがあったり、公的な制度にたよらず一緒にいるカップルもいれば、離婚は当然のようにするし、同性結婚まで登場している。

 でも、この婚前ワークショップは人生を共にしようとする他人同士の2人が、事前に「相手と自分の価値観のズレ」を見いだすとても良い試みだと思う。

 今でこそ海外旅行など、結婚前に2人で長い旅行に行ける時代。成田離婚する前に、2人で長いバカンスを海外で過ごすことで結婚相手としての相性や、価値観のズレをチェックすることもできる。

 とはいえ、この教会のワークショップで行われる「人生の優先順位リスト交換」は私たち日本人でも気軽にでき、これをきっかけに結婚を考え直すこともあるかもしれない。

 結婚式の準備期間中に「この人とは一緒にやっていけないかも」なんて、結婚直前に疑問を持つ人だって中にはいる。だからこそ、フランスのフィアンセ期間が1年もうけられているのかもしれない。その間にじっくり本気で考える猶予期間みたいなものだ。

 私たち日本人も西洋の結婚式を真似して、結婚式場ホテルにある形だけの教会で式を挙げるだけじゃなくて、こうした本質的なところを取り入れても損はないと思う。

Text/中村綾花

ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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