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  • 2015.09.13

「ハーフの子供は100%可愛い!?」「言語はどっち?」国際結婚した夫婦の悩みの種

かわいいハーフの子供を産みたーい!と思ったことが一度はあるのではないでしょうか。テレビを見ればたくさんのハーフタレントが活躍しているので、憧れを抱くことは当然でしょう。しかし、実際にハーフの子供にはたくさんの苦労がまっているのです…

国際結婚とハーフの子供たち

中村綾花 AMパリ支局がお送りする 結婚と幸せの方程式 フランス 純愛
Dane

「外国人と結婚して、かわいいハーフの子供を産みたーい!」

 若い日本人女性が発するこうした軽はずみな言葉は、実際にハーフの子を産んでみたらどれくらい大変かを知らないからこその戯言だろう。

 結婚に焦った30歳独身時代から5年過ぎた今、パリに住む私の周りには、日仏カップルのベビーラッシュが起きている。もちろん彼らから生まれるのは日本人とフランス人のハーフの子供だ。

 ひと世代上の先輩カップルの子育ての様子も何度か見ているけれど、国際カップルならではの苦労がたくさんあるようだ。

 一番よく聞かれるのが言葉の問題。フランスで生まれた日仏ハーフの子は、もちろんフランスの学校で、フランス語を話す子供たちに囲まれて日々過ごす。3歳にもなれば、日本人の親よりもずっとずっと上手なフランス語を話すようになってしまう。
そして、子供は自分より下手なフランス語を話す親を見下すことも少なくないという。

 家に帰れば日本語で話しかけてくる母親の言っていることはわかるけれど、日本語で返事をするのはなかなか難しい。
だから日本人の親は、学校が休みの日に日本語学校へ通わせたり、日本人ベビーシッターを雇ったり、夏休みの間は日本へ連れて帰ったりと努力し続けなければならない。

 親の努力次第で子供たちは将来、全く日本語を話せないフランス人化してしまうか、日本が大好きになるかが決まってしまう、といっても過言ではない。

 それにしても、自分の孫と日本語で話せない祖父祖母の気持ちを考えると心苦しい。

ハーフは全員かわいいという幻想

 ほかに、ハーフの子供ならではの意外な問題を最近聞いた。

 子供を日本に連れて帰るたびに、いたるところで日本人女性たちが「かわい〜い!」と駆け寄り、無断で子供の写真を撮ったり、ひどいときは人だかりができてしまうというのだ。

 かわいい我が子を見せびらかしたいメンタルの親であればうれしい現象なのかもしれないが、その張本人である子供はそれが恐くて日本に帰ることを嫌がるまでになっているとのこと。

 ちなみに、パリではハーフの子供を連れているからといって写真を撮られることなんてほぼない(日本人観光客を除いて)。学校にも社会にも移民が多いので特別目立つこともない。

 日本で「ハーフ」というと、とびきりの美人美男を想像してまう人が多い。それは完全にテレビの影響だろう。日本のテレビにはハーフのタレントだらけだ。

 実際は、ハーフだったら全員が全員テレビに出演するような美男美女とも限らないことを日本人は知らない。

 特に「ハーフの子供を産みたい!」なんて言っている人に限って、そのことを知らないのだろう。

Text/中村綾花

ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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