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  • 2015.04.05

まっすぐ相手をみて、まっすぐ恋をする!初めての恋に教えられること

まっすぐ相手を見て、まっすぐ恋をする。それは簡単なようでとても難しいことかもしれません。もう一度、自分自身の恋について、純粋な気持ちで考えてみませんか。

人生初めての恋に向けて

中村綾花 AMパリ支局がお送りする 結婚と幸せの方程式 フランス 純愛
Stirling West

 昨日テレビを見ていたら、こんな番組が放送されていました。タイトルは直訳すると「私の特別なパートナー」。内容は最近フランスでよくある「出会い系」ドキュメンタリー風番組なのですが、出演者が全員障害をもった人たちというものです。

 日本では、障害を持った人を街中ではあまり見かけませんよね? ところが、ニューヨークやパリでは、「え? なんでこんなに障害者がたくさんいるの!?」というほど、彼らは街に繰り出しています。
日本の方が障害者の数が少ない、ということは無いはず。だから、日本の障害者たちは人目を気にして、公共の場にはあまり出ないようにしているのだと思います。バリアフリーが整備されていない、というのも大きな理由かもしれません。

 日本のテレビで見る障害者といえば『24時間テレビ』とか、なんだか辛くてお涙ちょうだいなドキュメンタリーくらい。ごくわずかな障害者の有名人はいますが、彼ら彼女らは飛び抜けた才能を持った人のようですし…。

 このフランスのテレビ番組「私の特別なパートナー」には、悲しさよりも、ワクワクした感覚が溢れています。なぜなら、多くの出演者がこれまで恋をしたことがない人ばかりで、人生初めての「恋」に向けて一歩踏み出す瞬間を映し出しているからです。

 両腕が生まれつきない40代の男性、皮膚と髪の毛が急速に老化してしまう35歳の女性、手足が動かせない10代の女の子、ダウン症の10代の男の子、これまで恋をしたこがないまま、この番組で初めてのデートを体験します。

「まっすぐに恋をする」ということ

 白髪混じりで、両親と並んでも同世代に見えてしまう35歳の女性は、実はメタル好き。テレビカメラの前で、メタル音楽に合わせて ヘッドバンキングする彼女に私は一瞬で心を奪われました。髪の毛や皮膚は年を老いていても、目は少女のように透き通って、ウソが一切ないのです。

 そんな彼女の理想の男性は、「メタルミュージシャンのようにロングヘアー」だったのですが、デートに現れた男性は、天井つるっぱげの30代のメガネ男子。彼女はそんな彼を見て、まるでマンガの主人公のように驚きを顔に出してしまいます。
でも、それがまたキュートで、ますます引き込まれてしまうのです。

 彼女の前に現れた彼も障害を持っていて、ゆっくり、ゆっくりと話すのですが、ピアノバーで彼女のために一曲披露。音楽好きが2人の距離を一気に縮め、あっという間にキラキラと輝くオーラに包まれるのがわかりました。

 彼女は彼とのデートの感想を求められ「私は、まるで星になったみたい」と、目をウルウルさせて言います。

 なんて純粋なキラキラなんだろう。もう、私は彼女のまぶしさに打ち抜かれて涙が出てきました。

 彼女は、自身の障害のせいで子供を持つことを諦めています。だからこそ、保育園で子供の面倒を見る補助的な仕事を自身で選んで勤めています。そういう事情は、やはり辛く感じてしまうけれど、恋が人生を輝かせてくれることを彼女に改めて教えられたのでした。

 まっすぐ相手を見て、まっすぐ恋をする。初めての恋をする彼女ができることなのに、何度か恋をしたことのある私たちには、なんて難しいことなんだろう、なんて。

Text/中村綾花

ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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