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  • 2015.03.08

女性が40年間で得たもの!70年代のフランスでは女一人で○○もできなかった

日々フランスに暮らしていて気づく、フランスと日本の大きな違いとは?今回は、「女性側の意識」と「社会制度」についてAMパリ支局から中村綾花さんがお届けします。

70年代はフランスの女性が○○できなかった

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CJS*64 A man with a camera


 いまから1年くらい前のことでしょうか。近所のスーパーで買い物していたら、60代くらいのマダムを見かけました。
もちろんそれくらいの年代のお客は珍しくないわけですが、彼女のファッションがさりげなく素敵だったので、つい見入ってしまったのです。

 白髪がほとんどのグレーな髪をさっとまとめ、パリらしい黒でまとめた服装。「ちょっとスーパーまで買い物に」って風な、なんてことない普段着なのだけれど彼女にとても似合っていました。
一番私の目を引いたのは彼女の靴だったのです。
これも新品ではない履き古した白いアディダスのスニーカー。かかとの方に緑色のアディダスマークが入っていました(スタンスミスというアディダスの定番スニーカーだそうです)。

 どちらかというと70代に近いだろうマダムがアディダスのスニーカー! しかも、アディダスの白。
これは、その辺にあったスニーカーを履いて来たのではなくて、彼女自身が「好き」だと思って選んだものとしか思えない代物です。

 そして、最近そのアディダスの白いスニーカーを履いている若いパリジャンたちをよく見かけるようになりました。流行ってるんですね。

 パリには時々こういう素敵なスタイルを持った年配のマダムや、ムッシューがいるので、はっとします。

日本はフランスに比べ「女性側の意識」と「社会制度」が遅れている!?


 さて話は変わりますが、このマダムが若かりし1970年頃のフランスは、今のフランスとはかけ離れた男女差があったという話を耳にしました。
当時日本からフランスに移住した日本人マダムに聞いた話です。

 彼女が日本人の旦那さんとフランスへ移住し、新居を決めた際に彼女一人で家具を買いに行った時のこと。
フランを握りしめ(当時の通貨は、ユーロではなくフランだった)、「この家具をください」と店員さんに伝えたところ「あなたのご主人を連れて来なさい。あなたには売れません」と言って、取り合ってくれなかったというのです。

 いくら彼女が「現金があるから今すぐ買えます」と説明しても、話は通じずじまい…。
その理由は、この当時のフランスで「女性一人で大きな買い物をすることがありえなかった」からなのだそうです。

 当時、お金の管理は家の主、旦那さまがするのが常識で、奥さまは毎月、旦那さまに生活費をもらってやりくりをする、というスタイルが主流だったのです。

 また、ファッション・ブティックでも当時、夫婦で買い物に来て「奥さまが試着をし、それに旦那さまが『Oui』と言えば買ってもらえる」というのも当たり前の風景だったとか。
今ではスーパーでマダムが支払いに小切手を切ったりする風景は当たり前ですが、小切手を切る権利も女性になかったのだそうです。

 2015年の現代のパリでは、すっかり女性は自立し(とは言え、男女の平均月収はまだ不平等)権利も主張し、圧倒的な力を見せています。

 私はフランスでは随分、男女の平等が進んでいるなと思っていたのですが、こういった70年代の体験談を聞いて、女性の権利はその辺に転がっていたものではなく、40年の間に女性たちが戦って勝ち取ってきたからこそあるのだということを知りました。

 40年前といえば、私たちの祖父、祖母が若かった頃。
そう思うと、日本の昔と今も随分、夫婦の形や、女性の働き方等ずいぶん変化したように見えます。

 とはいえ、フランスと比べるとまだまだ日本の女性って、男性から自立しきれていないような…。
もうそろそろ、男に食べさせてもらうのではなくて、1人になっても生きて行ける力をつける「女性側の意識」「社会制度」が整っていいと思うんですけどね。

Text/中村綾花

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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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