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  • 2015.01.18

パリテロ事件で、愛の摂理を知る

パリ在住のライター・中村綾花がパリテロ事件で感じたフランスの愛についてを綴ります。どんなに不細工であろうと、思想に基づいた才能がありさえすれば無敵にモテるフランス男だからこそ起こった恋のトラブルとは。

AMパリ支局がお送りする 結婚と幸せの方程式 中村綾花 愛人
Maya-Anaïs Yataghène

 せっかくなのでとゆっくり実家に滞在していたら、パリでテロのニュースが飛び込んできました。

 最初はこんな状態でパリに帰るのは怖いと思ったものの、パリに住む友人や旦那さんの家族とコンタクトを取ってみると意外な状況を知りました。
「怖がるより、腹立たしい」そう思うフランス人が多く、テロ行為に反対するデモでは、パリ史上最大数の参加者だったそうです。

 そして、パリの日本人友人らも、案外日常生活を変わらずに送っている様です。 そんな様子を伺っているうちに、私も怖がるどころか早くパリに戻って状況を知りたいとう気持ちに変わってきました。

 今回、なぜこんなにフランス人たちがテロに対して怒っているかというと「思想」や「表現の自由」を妨げる野蛮な行為だから、というのが大きな理由です。
「思想」はフランス人たちにとって切っても切れないものです。そう、「愛」も同じく。
フランス人のDNAに「思想」と「愛」はデフォルトで組み込まれているようなものなのです。

テロ事件に関連したラブ・ストーリー!?

 フランスでは毎日テロ関連のニュースが流れているようですが、このどさくさにまぎれて(?)テロ事件に関連したラブ・ストーリーもあらわになりました。

 というのも、テロの犠牲者になった編集者の1人に愛人が発覚したのです。

 さらに、その愛人がご丁寧に、事件直前の彼との仲良しショット写真を公開し騒ぎに発展。
速攻、亡き編集者の遺族は「そんな話聞いていない! 認めてたまるか!」 というような反論を示しています。

 最近おつきあいが始まった関係だったようで、家族も気づいていなかったようです。
大事な人を亡くした悲しみ、そして怒り、それに加えて愛人騒ぎに至るとは…。

その問題の写真がネット上に公開されていたので早速私も見てみたのですが、超美人な愛人とぴったり寄り添って鼻の下を伸ばした亡き編集者の笑顔が。
それだけでなく、愛人の元恋人か? 元夫か? の子供と思われる幼き子も、ワケがわからぬように写っていたのでした。
子供がいるシングルマザーとその 恋人の図。
んー、こういうのってフランスでよくあるパターンの気が。

 ちなみに、亡き編集者は別に日本人が見て、イケメン中年のおじさまではありません。
むしろ超美人マダムと、なんだかもっさりしたムッシューの組み合わせにちょっと違和感がある程でしょう。
でも、思想をもった男ってフランスでは大きな魅力の一つなのです。
どんなに不細工であろうと、思想に基づいた才能がありさえすれば無敵にモテるフランス男。


 今回の悲しい事件の最中、つい私はフランス・アムールの摂理も垣間みてしまうのでした。

Text/中村綾花

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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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