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  • 2014.08.24

新しい恋への情熱に素直に従うフランス人と情で繋がる日本人

恋の熱量の高さで結婚するフランス人

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Jessie Jacobson

 まだまだ残暑のつづく日本の皆様こんにちは。
まだ8月なのにパリはすっかり秋模様。夏の天気は終わりでもヴァカンスシーズンもまだまだ終わりません。
だから近所のパン屋も行きつけの安くて美味しいレストランも、いつものマルシェも、かかりつけの医者も全部閉まりっぱなし。

 そろそろ開いているかも、とかすかな期待をしつつ、ちょっと家から離れた美味しいパン屋まで足を延ばしてみたのですが、やっぱりまだ閉店でした。
ヴァカンス中の店の前にはいつも休み期間が表示されているものなのですが、この店は「8月半ばに開きます」と書いてあるだけ。
もう8月半ばなんてとっくに過ぎてるんですけど…。

 バスや地下鉄では、大きなスーツケースを抱えたパリジャンたちがヴァカンスから戻って来ている姿を見かけるようになりました。
スーパーでは9月からの新学期(フランスは日本と違って春でなく秋の9月が入学シーズンなのです)の準備で、お母さんと一緒に文房具をそろえる子供たちの姿もみかけます。

 テレビに出てくるタレントや政治家たちもヴァカンス戻って来て、いやらしいほど真っ黒に焼けた肌と顔をさらしています。
そんなに焼いちゃって将来後悔すっからね、と思っているのも日本人の私だけで、70代、80代になってシミがバンバン出だしたってパリジェンヌたちはなんのその。
すっかり紫外線で痛んだデロンデロンでシミだらけの胸元を、勲章のように見せつけているマダムばかりなのです。

 もうすぐもうすぐ…と、ヴァカンスが開けるのをじっと待っている人って私は、まだまだパリジャンになりきれていないのでしょう。
パリの夏は短いくせに、夏のヴァカンスはと〜っても長い。
でも「恋」がさめるのはそう時間はかからない…。

愛がさめるなんて思っていないフランス人

 これって、フランス人は誰もが知っている常識だと思ってました。
でもね「恋や情熱がさめる」ってことを知らないフランス人が案外多いようなのです。

 あれだけところかまわずチュッチュしてる熱々状態だと、盛り上がりはそうとうなものだと思います。
そしてそのまま一緒に住んだり、子供ができたり、結婚したりしなかったり、一緒に生活をスタートさせるわけですがその後、
「愛がさめるなんて、思ってもみなかった」
という理由で、離婚したり別れたりするカップルの話を聞いたことが何度もあるのです。

 そもそも日本だと「恋して盛り上がって結婚する」
なんてスタイル、かなり珍しいほうではないでしょうか?

 なんつったって、結婚相手を慎重すぎるほど選ぶ日本人女性が多い現代で、相手が貧乏だろうと、親や友人にどう思われようと、どんな仕事をしていようと「好きだから結婚する!」なんて勢いはそうないでしょう。
どちらかというと、恋におちてもある程度落ち着いてお互いが空気のような存在になり、セックスレスになった状態で、引っ越しのタイミングやら仕事の事情の理由で結婚する方が多いと感じます。
だから「熱がさめたから」という理由で離婚した日本人の話は聞いたことはまずありません。

 フランス人は「情」なんていう目に見えないもので引き止められないのです。
もちろん子供がいるからという理由もありません。

情 < 新しい熱

 という、恐ろしいほど動物的で直感的なもので、それまでのパートナーの元を去ってしまうのです。

 フランス人にとって、日本には少なくないカップルのように「なんとなく情があるから一緒にいる」というのは「死」以外のなんでもないのでしょう。
そういう意味では恐ろしい程、自分に素直で純粋です。
何が幸せかは、ひとりずつ違うものですが、「死」より「熱」という『生』を追い求め続けるフランス人が羨ましくもあり、怖くもあるのです。

Text/中村綾花

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ライタープロフィール

中村綾花
ラブジャーナリスト/ライター。

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