恋愛は“未来”のためにするんじゃない

kita065
キスをしてしまったら、手をつなぐことしか知らなかったあの頃には戻れない。100人と出会ってしまったら、合コンにワクワクしてたあの頃には戻れない。
そう、恋愛は過去に戻れない。
次はもうこんなこと繰り返さない。次の恋愛は絶対に失敗しない。
そう誓うのだけど、相手が違うと思うようにいかない。

そう、未来の恋愛にも生かせない。
結局のところ、恋愛は、今のためにしか生きない。
そう、恋愛は“今”のためにしているのだ。
だから胸騒ぎがしたら、今の自分と対話してほしい。
過去の傷を思い出して、うずくまるのではなく、未来の別れを想像して、立ちすくむのではなく。
目の前に美味しそうなものが出てきたら、いろんな自分がささやく。過去の自分は、熱すぎてヤケドしたことや、その一瞬の“欲望”のために進んだ傷を、思い出させるかもしれない。でもそれはあの時のあなたであって、今のあなたではない。

いま目の前にいる人との間に、あたたかい風が吹いたなら、始まってみよう。ゆっくりゆっくり、飛び込んでみよう。
未来手にいれるもののためでなく、今の自分のために。
そして忘れないでほしい。カン違いでも、そこに春一番が吹いたなら、春二番も三番もきっと吹くから。神様は、前を向き続ける人を、見捨てないから。春は、向こうからやってこない。自らつかみにいくものだから。
恋愛は、未来のためにするんじゃない。
恋愛は、今のためにするんだから、迷ったとき一番聞くべき声は、今の自分の声。勇気を出してそれを言葉や行動にしてみよう。そうやって今の点がつながれば、いつか赤い糸となって、未来へ紡いでいくから。
あなたは今、何を欲している?
あなたは今、何を必要としている?
あなたは今、誰に抱きしめられたい?