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  • 2016.11.14

日本の恋愛史はフリーセックス?!

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恋愛は良いこと?
悪いこと?
 

現代の私たちは、そんなことさえ考えない。
だけど実は日本の歴史のたった数百年の中で、
“恋愛”というものは変化しています。

まずそもそも“恋愛”とは?

岩波書店の『広辞苑』で引くと、
「男女間の恋い慕う愛情。
愛する異性と一体になろうとする愛情」とあります。


三省堂の『新明解国語辞典』では、
「特定の異性に特別の愛情をいだいて、
二人だけで一緒に居たい、
出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、
それが常には叶えられないで、ひどく心を苦しめる
(まれにかなえられて歓喜する)状態」とあります。


心だけでなく身体の合体を望む状態のようですね。
そう、合体したいという想いは正常なのです!
そしてそれに加え、苦しいものでもあるようです。


さて現代は自由に恋愛できる社会ですが、
一昔前の恋愛はもっと自由が少なかったイメージがありませんか。


実際に明治~大正~昭和初期の恋愛というのは
“ふしだら”であり、“恋愛=悪いこと”でした。


当時は恋愛をすると叱られるような風潮で、
着物を着ていると首と足首しか出ないとはいえ、
女の人も露出を控え、胸も小さくしていたようです。
(私のようにジェルパッドを使うなんてもっての外!)


男の人も、娘の前は恥ずかしくて通れなかったとか(!?)

だからもちろん、デートなんてご法度。
若い娘が男と歩くと「やだ~ビッチね」と陰口をたたかれる。
そのため男女で口をきくこともダメだったとか。


だから恋愛結婚すると、「あそこの子は失敗した」などと言われた。
恋愛はふしだらなことであり、それで結婚するなんていうのは
失敗だったんですね。

そのため当時の結婚というのは、結婚相手は親の言いなり、
形式的に一度お見合いをしただけで結ばれたという話は
良く聞く話ですよね。


しかしながら、恋愛を悪いものと見るのが日本の伝統だったと思ってはいけません。
実は明治までは、“恋愛結婚”こそが長い間の日本の伝統だったんです。


ではなぜこの時代に“お見合い結婚”が主流となっていったのか。
 

その背景には、“家制度”が庶民に押し付けられた明治民法の発令があります。
家制度というのは、「家」の継承を第一に考え、
そのためには個人がある程度犠牲になっても致し方ないという制度です。


「家」を継承させなければならないのは、「家」に家産が付属しているから。
もっとも、江戸時代までは次代に継承すべき家産を持っていたのは
武士か大きな商家に限られていました。

一般の農民が家産を持ち、それが保証されるようになるのは、
明治の地租改正によって土地所有権が認められてからのこと。
それまでの農民が持っていた土地は実際にはお殿様の土地であり、
それを借りているだけのことできちんとした所有権はありませんでした。


新しい法律により家を代々守っていかなくてならなくなり、
結婚は「家」を継承する次の世代を作る行為ろなりました。

そこで結婚相手に求められたのは、家産をきちんと守ってくれる人かどうかということになってゆきました。
その見極めは親世代がおこなうため、子の世代には結婚の自由はなく、
恋愛なんていうものも許されません。
(また明治民法では、子供は30歳になるまで親の意思を無視して結婚することは出来ませんでした。)


男は、家を守り子孫を繁栄してくれる女子を選び、
女は、家を守るために働かされるなら、
資産のたくさんある家を選ぶようになってゆきました。


この政府が出した“家制度”でなんと恋愛までもが変わってしまった!というのは驚きですよね。

さてそのもっと昔の恋愛はどうだったのでしょうか。
万葉の昔は、若い男女のグループが、互いに歌を取り交わし、
好きになった者同士でカップルを作ってゆくという
“歌垣”というしきたりがあったそうです。


今なら合コンというところでしょうが、
まずは歌を交わすなんてロマンチックだと思いませんか?
それに男がまずがんばることが、テクニックとかじゃなく、
歌の才能を伸ばすこと!というのがいいですよね。

またそれから時代は進み、男女交際のきっかけは“盆踊り”などという時代もあったとか。
当時の盆踊りは満月の明かりだけでしっぽりと踊るものだったらしく、
その踊りは朝まで続き、お気に入りの男女は踊りの後、
桑畑に行き愛を語り合ったとか・・・。
盆踊りは天下御免の無礼講であり、そういうことが公然とできたとか。


また盆踊りというは盆という字のごとく、盆の時期に踊るものでした。
当時の女子は小学校を出るとすぐに働きに行くのが普通でしたから、
製糸工場など働きに出てて、盆の時期に田舎に帰省し、浴衣を着て
オシャレして羽を伸ばしてラブロマンス。
そりゃ桑畑でもいきますよね~!

さてこのように明治~昭和初期にかけて政府によって抑制された恋愛は、
たかだか100年くらいの歴史しかなく、
自由な恋愛こそが日本の伝統なんですよね。


そして現代は恋愛氷河期といわれるほど、
恋愛や結婚やセックスから遠ざかっている若者が増えています。
その理由の多くは、「面倒だから」「疲れているから」。
自由に恋愛できてもしない、できない人が増えています。

そのうち、独身者には相当な税金が課せられる制度や、
毎日セックスしたら表彰される制度ができたりして・・・。

その可能性もなくはない。
だって恋愛や結婚は歴史上変化しているものだから。
恋愛や結婚の常識だって変化する。

明日には明日の風が吹く。
“こうあるべき”なんかにとらわれず、
あなたの心のままに恋愛を楽しんでほしい。


※参照:
民俗学的恋愛指南(ハットリマコト著)


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ライタープロフィール

中野愛子
中野愛子

1979年兵庫県西宮市生まれ。立命館大学政策科学部卒業。専攻は野生動物の保全で動物(人間を含む)に強い興味を持つ。学生時代から合コンが日課で参加回数は計400回以上、お見合いや婚活パーティ、婚活サイトでの婚活も行う。サッカー選手、議員、某大手アパレルの御曹司らとの恋愛経験あり。大手人材会社で新サイトの立ち上げ、編集、プロモーションに従事するかたわら、「愛は世界を救う」というモットーのもと「モテ男塾」「恋愛力は仕事力」など恋愛に関する活動・イベントを多数開催している。趣味は、「恋愛!」と自信を持って言える婚活中の猛禽類女子代表。アラサー女子10人がつぶやく恋愛リアルネタを披露するTwitter@takadajyunjikoにも参加中。