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  • 2016.11.14

”出会い指数”の計算式。日経広告より

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講師業やコンサル業で慌ただしい一週間を過ごしていると、こっちのブログの更新が滞り、ネタすら浮かばないという状態。

さてさて、、と思っていたところに、今朝の日経の広告に格好のネタを発見。

ある結婚紹介の会社が、全面広告を出している。以下、抜粋。

タイトル:「結婚は現実的に考える」
サブタイトル:「偶然の出会いを待つより、現実的な出会いを。」

(私のコメント:たしかに、日経読者の独身男性を狙ってると思うので、アプローチの切り口は正しいと思う)
-------(抜粋つづき)
内容タイトル:「”出会い指数”をご存知ですか?」
「出会い指数」とは職場内の環境や交友関係などから現状を数値化し、日々の出会いのチャンスをはかるものです。
一週間(168時間)で
●勤務時間×職場内の異性人数=α
●友人に会う時間×友人に会う人数=β
α+β=”出会い指数”
出会い指数が1,000以上の方は、出会いのチャンスが十分にあると言えます。700未満の方は、できる限り現実的な出会いの場を増やすことをお薦めします・・・・(以下略)
-------
とのことである。
えーーと、どう突っ込めばいいのか。

■まず、設定のハードルが高い。
たとえば、
朝9時から平均21時くらいまで残業する若手独身男性。職場は女性は少なく、3-4人。
友人にはあまり会わない。会う時間は平均2-3時間、会う人数も2-3人。
そうすると、せいぜい出会い指数は200くらい。
1,000を満たそうとすると、女性ならぎりぎり何とかなる?勤務時間9時間として、職場に男性が20人で900。友人には週全体で7-8時間は会っており、人数は女子会含め延べ10人くらいで、70-80。これでも1,000には届かない。

なるほど。計算をさせてみて、「うわ、俺(私)、指数、低っ」と思わせて応募させることが目的なんですね。

■しかしながら前提がゆるすぎて、日経読者を動かすには、かえって信憑性を下げて逆効果になりそう。
たとえば、
・なぜ職場の異性は独身も既婚も年齢も関係ないのか?
・「友人に会う」は、なぜ異性ではないのか?むしろ同性にたくさん会ってると、異性に会う時間を削ってないか?
といった疑問は自然に湧いてくる。

・・うーん、中途半端にこういうメッセージを出していると、結局業界のCrebilityが上がってこないんだけどなあ。ちと残念なかんじ。

本来気づかせるべきは、男性であれば機会がないこと。着眼点はGood。ただ、指標化するならよりわかりやすく合コンの回数とか、紹介してもらった人数とか、直近のデートからどのくらいの期間が経っているか、自分と似た境遇の友人の既婚率など、もうちっとまともな指標は多いはず。
また、女性が対象だと構成要素は大きく違ってくるでしょうね。
広告でアイキャッチにするにしてももう少し工夫したいですねー。日経15段(全面)広告は決して安くはないはずなので。

ではまた。


Last updated  2012年05月12日 21時36分59秒

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ライタープロフィール

西口敦
西口敦

東京大学法学部卒業後、金融業界(長銀、AMEX、UBS)、外資コンサルティング(A.T.カーニー、BCG)を経て、結婚情報サービス大手オーネットにてマーケティング・広報の責任者を務めた。現在、株式会社西口敦事務所の代表。著書に数字と現実から紐解いた目からウロコの婚活本『普通のダンナがなぜ見つからない?』(文藝春秋)がある。
公式ブログ:ニッポンの婚活ビジネス(元)最前線